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スコットランドの山と湖

2012-07-21 12:44:20 | イギリス一周 花の旅

 インチャード湖(Loch Inchard)の先で、道が岩凌の中に分け入ります。

  

  

 その岩稜を抜けると針葉樹林が見えてきました。

 

 山の頂きは森林限界を越えているのでしょうか、岩が露出しています。

 

 地図で推定すると、フォイナーベン(Foinaven)山かもしれません。

  

  

 やがて、眼下にラックスフォード橋(Laxford Bridge)が見えてきました。

 

 僅かな距離しか離れないのに、1~2時間前の光景と大きく異なり、木々が繁茂しています。

  

  

 丘を越えると、森と湖が待っていてくれました。

  

  

 北緯58°の大気に包まれ、岩と森と水が絵をなす中を、ちっぽけな漁船が外洋を目指し、なさざ波をたてていました。

  

  

  ウナプール(Unapool)でそんな入江の橋を渡りました。

  

  

 橋を越えると、キーナッグ (Quinag)山が目の前に立ちはだかり、

  

  

 道は岩山を避けるように、荒野の中に続きます。

  

   

 丘を下り進む先に、吸い込まれそうなダークブルーの湖が見えてきました。

 

 アシント湖(Loch Assynt)です。

   

  

 この湖の畔に建つ古城の辺りでは、悪魔に約束させられたエイマーという娘が、湖に身を投げて人魚となり、今でも湖底の洞窟の中に身を隠しいると語り伝えられているそうです。

 

 湖の水位が上がるときは、この人魚が涙を流しているのだそうです。

  

  

 アシント湖を過ぎると、カニスプ(Canisp)山が見えてきました。

  

  

 その奥にスイルベン(Suilven)山が個性的な姿を見せています。

  

  

 夫々のピークは847mと731mですから、たいした高さではありませんが、独立峰なので、なかなかの風格です。

   

 息付く暇もなく、湖を従えたクル・モア(Cul Mor)山が見えてきました。

  

  

 山と川、山と湖、山と入江が、次々と車窓の景色を楽しませてくれます。

 

 時を忘れるような、夢ごこちの大自然の中で、快適なドライブを続けました。

  

  

 

 

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イギリス本土最北西端の地

2012-07-21 10:26:04 | イギリス一周 花の旅

 スムー・ケイヴ(Smoo Cave)のあるレイリンモァー(leirinmore)の隣がダーネス(Durness)です。

  

 Google地図などで「Durness」と検索すればお分かり頂けますが、ここは道路が通じている、イギリス本土の最北西端の地ということになります。

 イギリス本土の最南東に位置するドーバーと地理的な対称となる場所です。

    

  

 ダーネス湾から更に陸地の奥へ、湖のような形で汽水域が入り込んでいます。

 スコットランドの海岸に多く見られる、このような地形にはカイル(kyle)という名称が当てられていました。 

  

 今、私が目にしている水面は地図にはダーネスのカイル(kyle of Durness)と記されています。 

  

 よく似た地形を日本で探せば有明海ですが、この場所はもっと狭くて、川のようにすら見えます。

 あえて日本語を当てると「海峡」「浦」などが最もイメージに近いかもしれません。

   

 前のページで、このような場所をタンの浦と表記しましたので、ここもダーネスの浦とさせて頂きます。

  

  

 さて、ダーネスの浦ですが、対岸との間に浅い、ひたひたの汽水域が広がっています。

  

 

  

 海へ通じる方角にはダーネス村を右手に、砂浜が広がっています。

   

  

 上流も同様です。

  

  

 今はこのような状態ですが、もしかすると満潮時には海水で満たされるのかもしれません。

  

 私には初めて目にする地形です。  

  

 こんな環境にはどんな生物が生息するのでしょうか?  想像力が刺激されます。

  

  

  ダーネスの浦を過ぎると、峠道にさしかかりました。

  

  

 簡易舗装の道が、蛇行しながら丘の斜面を登って行きます。

  

  

 坂を登りきると、目の前にフェームフェロー(farrmheall)山が立ち、その裾に細い線を描いて未舗装の道が続いていました。

   

  

  

 フェームフェロー山を右手に見ながら丘陵地帯を進み、インチャード湖畔(Loch Inchard)のリコニッチ(Riconich)を通過しました。

  

  

 小さなホテルがありました。

   

 陸の孤島のようなこの場所は、冬にはどんな光景になるのでしょうか。 

  

 多分、日の出が9時で日没が15時といった、沈思黙考の世界なのかもしれません。

   

 

 

 

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