セント・アンドリューズ(St.Andrews)を出る時に、今日は早く寝て、体を休めよう、そう考えていました。
実はスコットランドランドに入った頃から、運転中に睡魔を感じるようになっていたのです。
イギリスに来て6日目になります。
朝は日の出とともに走り出し、夜は10時近くまで動き廻ってきました。
さすがに、体力が限界のようです。 事故でも起こしたら取り返しがつきません。
大きな街で、車を運転して宿を探すのは神経を使いそうです。
田舎街で、気軽に泊まれそうな場所をガイドブックで当たりを付け、スコットランド中央部を流れるタンメル川沿いのヒトロッホリー(Pitlochry)という街へ向いました。
ガイドブックには
「ヒトロッホリーはスコットランドきってのリゾート地として人気の町、かって夏目漱石もロンドン留学中に、ここで休暇を過ごした・・・」と記載されています。
ヒトロッホリーのパーキングに車を停めて、ドアにホステルの看板を掲げた階段を上がって行きました。
実は私はユースホステルも含めて、ホステルと名の付く宿泊施設を利用した経験がありません。
受付の青年に、今日は泊まれるか?と聞くと「OK」との返事。
但し、一部屋に数人で寝るけど大丈夫か? と確認されました。
宿泊代は15ポンド(2000円程度)とのことです。 私の答えは「ノープロブレム」。
部屋に入ると二段ベッドが三つ置いてありました。
空ベッドに荷物を置いて、まずはデジカメの電池を充電器にセットしました。
まだ電池の予備はあるのですが、この先車中泊が続けば充電できるチャンスは限られます。
出来る時に出来ることを確実に実施しておくのが長旅のセオリーです。
すぐに、シャワーを浴び、ついでに靴下などを洗濯。
そして、受付で聞いた食事処の中から、
少し歩きますが、タンメル川畔のレストランで食事を摂ることにしました。
受付でもらったガイドマップを頼りに歩を進め、タンメル川の橋を渡ります。
橋の上からレストランが見えてきました。
森と川に囲まれて、なかなかに雰囲気が良さそうです。
エントランスに灯りが点っていました。
受付でクレジットカードが使えることを確認して、席に付きます。
まずは黒ビールから。
フー ・・・ 美味い!
そして、スモークドサーモン。 期待した通りの味と香りが口に広がります。
黒ビールに良く合います。
ああ、無事スコットランドに着いたぞ! 我ながら大したもんだ!
そしてアンガス牛のステーキ。
結構大きいです。 食べきれるかな?
「すいません、もう一杯ビールをお願いします。」
周囲の席は、若いペアの方が三組。 写真も雰囲気を壊さないように、そ~っとパシャっ。
ステーキは美味しかったですね~。
脂身が少なくて、肉自体に良いフレーバーがありました。
こんな味覚のステーキは始めてです。
16ポンドほどだったでしょか、和牛ステーキの値段に比べたら、とってもリーズナブル。
私は寿司屋では、トロよりもヒカリモノが好きですから、霜降り和牛より、こちらのほうが好みに合います。
本当に美味しいひと時を過ごしました。 久し振りに味覚を楽しみました。
味と雰囲気に大満足。
上機嫌で宿に戻ると、ベッドに倒れ込み、朝まで前後不覚でした。
6月18日の位置
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