久しぶりの投稿は日本の町の公共(屋外)アートの話題、ふたたび。前回の記事のリンクです↓
定番は子供と裸婦?地方都市の公共アートの必然性
「裸婦像はこの地域に限らず日本中の屋外に多数あるようなのに、古代ギリシャ彫刻のような男性裸体像がなさそう…」などとよく知りもしないで書いたものですが…
同じ千葉県船橋市内の駅周辺の、なんと市役所正面に堂々と立つ男性裸像がありました。
同行の友人の発言、「初代市長だったりして」が個人的にウケたので以後、この像を「初代市長と呼ぶことにします。
市役所正面の植え込みに立つ男性ヌード、やっぱり「必然性」が気になります。よくある裸婦像ではなく男性裸像。
しかも気になるのは…パンツをはいていること。
友人いわく「日本では公共の場所に全裸の男性像はさすがにマズいでしょう?美術館の展示ならともかく」とのことなのですが。どうやら、必ずしもそういうわけではなかったようです(後述)
「初代市長」像、ストックポートにいる英国人の夫にウケました。私は撮った写真をたびたび夫に送ります。
日本国外の人に突っ込まれるポイントは、パンツをはいた裸像の陳腐さと、やはりその場所に設置する必然性ですね。
前回に続いて繰り返しますが、英国では公共の場所に(税金を投じた)古典アート裸像を見ることはまれなものですから。
それこそ、礼装の市長や郷土の偉人がそれなりのポーズで表現される肖像がこういった場所にふさわしいと思う人が多いようです。
私は、まるではいていないことになっているかのような、体の部位の形をしっかりとなぞるぴっちりとフィットしたパンツの不自然さのほうがもっと気になります。
「前進」という題にふさわしく軽く足を踏み出した静かなポーズと、バランスの取れた日本人男性の体形、端正なサムライ顔、どれも気に入っているのですが…パンツが。
実は、同じ船橋市内の、しかも私の実家から徒歩25分ほどの場所にあると聞きました。
男性の全裸像が!
…あった!
船橋市運動公園体育館の正面…というか、ああ残念。雑然とした駐車場の真ん中にあります。
あああ、体育館の正面に「スポーツ健康宣言都市」なんて恥ずかしいことを大書しちゃってるし。
以下、次号に続きます。
前回記事の、ロータリー中央のバスターミナルから離れて鑑賞するしかない古典裸婦像「歓び」の背面です。
日本人体形の裸婦像、どっしりした安定感が美しいですね。自転車にさえぎられることなく背面全身像を見たのは週末のこの日が初めてです。