イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

3年ぶりのマンチェスター・アート・ギャラリー、さらに個性がいや増して鑑賞しにくさも増大、画期的な展示方法

2022年05月01日 06時08分49秒 | マンチェスター

水曜日にマンチェスター・アート・ギャラリー Manchester Art Gallery (マンチェスター美術館)に行きました。

 

美術館一階にあるカフェです。

美術館のカフェらしく、本格的な額に入った古風な油絵の静物画や風景画が白い壁にかかっていてます。

実は今回、こういう20世紀の戦前/戦後ころの食卓や台所モチーフをテーマにした静物画が見たくなって美術館に行きました。美術史上は大して価値があるようにも思えない...でも、見る人の心が安らぐような絵画がまとまって見られる展示室が、(10年ほど前には)たしかにありました。

カフェの壁にかかっているのは購入当時は(?)それなりに注目されていたであろう作家のちゃんとした収蔵作品のはずです。

 

マンチェスター・アート・ギャラリーの外観です。

実は、私もいっしょに行った夫も美術館の展示にはがっかりしました。

かつては、「18世紀以前のヨーロッパ美術」、「18世紀の肖像画」、そしてマンチェスター・アート・ギャラリーの最大の呼び物、「ラファエロ前派とその追随者の作品」等、わかりやすく分類されて展示室分けされた常設展が楽しめたのです。

「この部屋に行けばいつもあるお気に入りの作品」を見に、何度も足を運ぶ地元の美術ファンは多かったはずですし、遠くから来る美術ファンにも、「マンチェスターに行ったらこれを見て帰らなきゃ!」という目当ての名作がいくつかあったはずです。(入場無料です)

でも現在は...

違います。

なんというか...独創的なテーマごとに、時代や流派がシャッフルして(フュージョンといった方がアート業界っぽいですね)わけのわからない展示になっています。

この、「意欲的な」展示方法が私はどうも好きになれません。

例えば、上の写真の展示室では、私が知らない現代作家が描いたどう並べ替えても横につながる画期的な構図の3連パネルの湿地帯の風景画(すごーい!)と、イタリアル・ネッサンス後期の風景画家、カナレットの横に広がるベニスの風景画をワケありげに展示していました。(じっさいワケなどありません!)

銅で頭を飾ったアフリカの女性の肖像写真アートと...

銅のナベのある緻密な17世紀オランダの静物画と、銅製の工芸品や古い考古学的資料のような物品をいっしょに展示する意味は...まあ分かるような気がしますが...こじつけすぎてまったく共感できません。

もっとも有名な所蔵品のひとつ、フォード・マドックス・ブラウン Ford Madox Brown の「労働 Work」のある展示室は...

労働に関する問題提起や、労働賛歌テーマの展示室になっていました!

内務大臣の低賃金低スキル労働者に対する差別的発言に抗議するポスターが貼られていたり...

デンマークの看護婦さんの陶器の置物(工芸品)が飾ってあったり。

 

夫が鑑賞しているのは、女性像の表現がテーマの展示室に展示されていたジョン・ウィリアム・ウォーターハウス John William Waterhouse の「ヒュラスとニンフたち Hylaas and the Nymps 」です。

未成年の少女たちを性的な対象のニンフとして裸体で描いたこの作品を、2018年に美術館の女性学芸員がフェミニストの立場から非難して独自の判断で展示から外したことがありました。その判断は美術界の大ヒンシュクを買って、けっきょく展示復帰、今に至っています。

撤去に反対する手書きの入館者アンケート用紙のような紙切れがいくつか手前のガラスケースに入って展示されていましたが、この顛末の一部始終はどこにも記載されていませんでした。

作者のウォーターハウスはラファエロ前派の追随者です。

マンチェスター・アート・ギャラリーはラファエロ前派が好きな人には、ロンドンのテート・ギャラリーに次ぐ、充実した収蔵品で知られる「聖地」なのです。

ラファエロ前派作品を目当てに来た人はがっかりすることこの上なし!

他の古典画風絵画を見に来た人も同様でしょう。有名な所蔵品がとてもたくさん展示から外されていました。

昔からある常設の傑作をどこかに引っ込めて、革新的で意欲的な展示内容にするためか視点を交差させるためだかなんだか、とにかくよくわからない目的のために好悪のわかれる現代アートを点在させて「自分の好みの美術作品を堪能」するだいご味があじわえなくなっています!!

私は現代アートも好きです。

現代アートはどこか別の展示室で、それはそれでじっくり鑑賞できるようすればいいと思います!

従来のアートを違う視点で楽しんでもらおうという意図なのでしょうが、従来のアートの従来通りの楽しみ方を知っているアートファンには余計なお世話です!

たしかに、この方式で堪能している来館者も多数いるのでしょう。そうでなければ税金で運営されている市民美術館が同じ方針で何年も意欲的な企画を続けるわけにはいきませんものね。

アートスクール(大学の芸術学科)に留学していたころから何十回も訪れたはずのマンチェスター・アート・ギャラリーで、今まで見たことがなかった、かわった作品を見つけました!

綿糸の国際相場を決めるマンチェスター・ロイヤル・エクスチェンジに集った綿糸商人たちの肖像画を一枚の巨大なキャンバスにおさめた不思議な絵画!

(上の写真はごく一部)よーくよく見たらひとりぐらい知ってる人に似た顔が見つかりそうです。

次回行った時にはもう取り下ろされていそうですが。

何のテーマの展示の場所にあったか、実はよく覚えていないのですがテーマごとに集めたり、とりおろしてしまいこんだりする昨今の意欲的展示方法のおかげで、今までぜんぜん見たことのない19世紀の奇作品に巡り合うことができました!

最大の墳飯ものは...

これもまた有名な作品、ジョージ・スタッブス George Stubbs の「チーターと牡鹿と2人のインド人 Cheetah and Stag with Two Indians」を覆った巨大なガラス面にバッカみたいなモダンなシャンデリーアがどこから見てもうつってしまうこと!!

この「チータ...」をじっくり鑑賞するために設置されているベンチのどこに座っても(夫と私は右に左に移動して、背筋をのばしたり、浅く腰をおろしたりいろいろ視点を変えてみました)、宇宙からの侵略者のようなシャンデリーアがうつってしまいます。上の写真を撮った場所まで離れてみればやっとシャンデリーアの写り込みが撤去できます。

この作品も以前はスタッブスの他の作品や18世紀の上・中流階級の優雅な生活描写の絵画といっしょに「どっかり」とした威厳をもって展示されていたものですが。

左となりのビデオ映像作品のくりかえし音声がうるさくて耳障りでした。

同時代の似通った流派の美術、工芸作品をまとめて展示する従来の展示方法では来館者を飽きさせるという恐れがあるのか、あるいはただ単に「既成の」とか「古典的な」やり方に反抗して見せたい企画者の意図なのか...、とにかくこういう新しい方法が全国的に主流になってきているようです。

3年前に行った時も、斬新な展示方法が鼻につきました。その時の記事です☟ぜひ読んでください。

マンチェスターの美術館、マンネリ回避の意図は買う!でも、意義はあるのか、個性的な展示方法

 

今回はそれよりさらに...ぶっ飛んでいました。その時は確実にあった古典絵画のいくつかがさらに展示室からは消えていました。

バンクシーのステンシル作品や、布団カバーの「 HOMESiCK 」が古典絵画の展示室からどけられていてまあ、よかった...のでしたが。

この日私が見たかった、20世紀絵画の展示室は消滅していました!

カフェでいくつか壁の飾りとして掛けられていた数点が私がそもそも見たかった落ち着いた「品のよい静物画」です。

ひさしぶりにアクリル絵の具で静物画を描いていてみようかという気になったものですから、インスピレーションが欲しかったのです。

 

カフェで注文した、巨大な一切れ4ポンド99ペンス (814円)もしたホームメードのマーブルケーキです。

大きさ比較のために夫の大きな手をいっしょに写しました。たのんでもいないのに、フォークを2本そえて持ってきてくれました。一人では食べきれないことがわかっていたのでしょう。

2人で食べて、バタークリームは残してもお夕食が食べられなくなるほどの量でした。ものすごく美味しかったのですが。

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マンチェスターの画材屋の手作り感あふれる季節のウィンドウ飾り、そろそろおしまい、春の花ラッパスイセン

2022年04月25日 07時28分09秒 | マンチェスター

マンチェスターのアート・ショップ(画材屋)の季節感あふれる「ガラス絵」です。

 

テーマは「春の唄 spring grooves」。ラジカセ(CD プレーヤーかな、そうだとしても...)がレトロですね。

イースターの花、黄色いラッパスイセン dafodil はもう盛りを過ぎているはずです。

今日の午後にでもおなじみ木彫りのフクロウ、ヴェーラのいる「自然保護林」に行って様子を見てくることにします。

そろそろ、ブルーベルの季節です。

 

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ロシアの暴挙、許すまじ!ウクライナにはマンチェスターがついている!メッセージの正当性はともかくなんだかはしゃぎすぎのような...

2022年04月24日 07時37分07秒 | マンチェスター

マンチェスターに行きました。

多目的文化施設、ホーム HOME で自主上映系(むしろ今はアートハウス系と言うのかもしれません)のフランス映画を見てきました。

その後で寄った、マンチェスター美術館 Manchester Art Gallery の入り口ホールのウクライナ支援キャンペーンが目をひきました。

ブロンズ像一対の首からウクライナ国旗をダラっと垂らしただけですが。

ロシアの暴挙、許せませんっ。ウクライナの独立を徹底的に支援します!

だけど、これ、アート作品じゃないの?「近代彫刻の父」ロダン Rodin ですよ!手前は、青銅時代 Age of Bronze、向こう側はイブ Eve。

ウクライナ支援をわかりやすく表現したのはよいのですが、芸術作品がマヌケくさく見えませんか。

 

マンチェスター中「MCR (loves) Ukraine マンチェスターはウクライナを支援する」メッセージでいっぱいでした。

 

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日本人でも知らないサカナがいっぱい?!マンチェスターのフィッシュ・マーケットは(死んだサカナの)水族館!その3(最終回)

2022年04月06日 07時00分00秒 | マンチェスター

マンチェスターのフィッシュ・マーケット正しくは、(規模の大きなサカナ売り場のある)マンチェスター(のショッピングセンター、)アーンデール・センター(の中の)マーケット Manchester Arndale Market 、昨日の続きです。(これで最後です)

砕いた氷を敷き詰めた金属のカウンターに並んだたくさんの魚介類のごく一部、写真に撮ってきたものだけを3回にわたって紹介してきました。

 

さて、海鮮小物です。

奥の左から右へ1列目; pie mix パイミックス(前回のストックポート日報参照)、(札がなく、遠くて写真からは判別できない細長いサカナ、アンチョビでは?)、(おそらく中華風ピリ辛味の味付けエビ?)、(同じくピリ辛でなかったら甘辛の味付けエビ?)

2列目; (同じく味付けエビ)、garlic prawn ニンニク味のタレに浸した(中華のデリ)エビ、king prown バナメエビ、(ちょっとだけ見えている)ホタテ貝のむき身、(札がありません)貝(ハマグリかな?)のむき身、whelk ツブガイのむき身、cockel ザルガイのむき身、squid tubesイカの胴、clayfish tails ザリガニのむき身、prawns in brine 煮汁に浸かったエビのむき身、Green shell mussels 緑のムール貝、live clams 生きているハマグリ、

3列目; (ちょっと見えている)smoked cod タラの(軽くいぶした)燻製、natural smoked haddock ハドック(コッドと同じくタラの一種)の(軽くいぶした)自然製法の燻製、Manx kippers マン島産のニシンの燻製、

 

離れた台のこれまた、海鮮小物です。(ザリガニなどの淡水生のものも混ざっていますが)

奥の列の左から右へ;ホタテ貝とアワビがちょっと見えています、sanphia grass サンフィア・グラス(前回の記事参照)、crab claw meat カニのハサミの部分の肉(を圧縮して詰めたパック)、smoked salmon スモークト・サーモン(シャケの燻製)、

奥から2列目; anchovies in oil 油漬けの アンチョビ、cooked whelks 煮たツブガイ、boil in bag kippers ニシンの燻製(袋ごと煮れば食べられるバター付き袋入り)、Manx kippers  マン島産のニシンの燻製

3列目; clayfish tails ザリガニのむき身、cooked mussels 煮たムール貝、 crab sticks カニ棒(日本で発明されたご存知、カニカマのことです!スーパーマーケットでは、シーフード・スティックとか呼ばなければならないはずなのです。カニではないので不当表示!!フィッシュ・マーケットは野放図!)、golden cutlets ゴールデン・カトレット(黄金のカツレツ?黄色く着色した haddock か whiting の燻製 *1後述

4列目;  seafood salad シーフードサラダ(塩ゆでした小さいタコの脚、イカの胴、貝類などコリコリした食感のうちの夫の嫌悪の対象のメドレー、今度買ってひとりで食べます)、cooked cockle 煮たザルガイ、surimi robster スリミ・ロブスター(!これも絶対に表示法大違反です!!!!無法地帯のフィッシュマーケット!以下*2後述

*1 いずれもタラの一種のあっさりした白身魚のハドックかホワイティングの燻製のことをゴールデン・カトレットと呼ぶそうです。知りませんでした。白身魚の燻製はなぜか黄色く着色してあることが多いのです。黄色いハドックの燻製はスーパーマーケットで買って何度か食べていますがゴールデン・カトレットなんて表示を見たことはありません。もしかしたら、これも一種のあいまいな不当表示にあたるのでは??

*2 「スリミ・ロブスター」は、見た目を甲殻類っぽくグレードアップさせた、ただのカニカマですっ!surimi というのはもちろん日本語のサカナのすり身(カマボコの材料)のことです。消費者である英国の客はスリミなんて言葉を知りません。

以前にニセ高級海鮮食材「スリミ」製品のコンセプトを知った時に得意そうに書いた2本の記事を読んでください☟

イギリスのスーパーマーケットで見つけたカニカマの改良版、キャッチコピーと見た目負け!カニのマネではないらしい.....?

また出た見つけた魚のスリミ食品、ニセエビ版。今度は高級海産物の大きなエビ味であることをしっかり強調!味のほうは...?

 

その隣のカウンターはこんな風でした...

フィッシュマーケット記事4連載の1回目に載せた遠景写真を拡大してみました。

実は、まだまだ、他にも紹介しきれないサカナがとてもたくさんあったのです。

最後に一つ...

parrotfish という妖しく青くぬめ光りする美しいサカナを見つけました

さすがに日本にはないだろうとウィッキピーデアで検索してみると、日本語の「ブダイ科」という項目に飛びました。

スズキ目ベラ亜目ブダイ科...だそうです。ブダイ科だけで10属88種存在するそうです。

パロットフィッシュは「科」の名前であってサカナの名前ではないそうな...オウム(parrot) みたいなきれいな色からついた名前かと思えばさにあらず、オウムみたいな丈夫な歯を持っているからだそうです。サンゴをかじって食べて消化するそうです。

決めた、今度行った時にパロットフィッシュがまたあったら、買ってみます!料理法もいくつか見つけました。

あと、シーフード・サラダをひとすくい、他ではなかなか手に入らないタコとタラコも買わなくちゃ。

スーパーマーケットに買い物に行くときにもっていく、冷凍食品用の断熱材で裏打ちされた保冷バッグを持っていくことにします(他の買い物や用事をするにはかなりかさばる大きさなのですが)

フィッシュマーケットの話はもうこれでやめます!!

 

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日本人でも知らないサカナがいっぱい?!マンチェスターのフィッシュ・マーケットは(死んだサカナの)水族館!その2

2022年04月04日 05時15分05秒 | マンチェスター

マンチェスターのフィッシュ・マーケット正しくは、(規模の大きなサカナ売り場のある)マンチェスター(のショッピングセンター、)アーンデール・センター(の中の)マーケット Manchester Arndale Market 、昨日の続きです。

昨日の続きです...えーっとどこまでいったかな。

日本人でも知らないサカナがいっぱい?!マンチェスターのフィッシュ・マーケットは(死んだサカナの)水族館!その1

そうそう、昨日載せた写真をもう一度。

☝怖い顔をした大きくて長い conger eel アナゴ とそれをブツブツと輪切りにした切り身まで、でした。時計回りに続きます;

右隣、ネットに入ったmussels ムール貝、奥に丸ごと salmon シャケとその切り身、ネットに入った oysters カキ、金属トレイの中には磯部に生える sanphire grass サンフィア(海藻の一種)と fish pie mix フィッシュパイ用細切れサカナの部分、金属のトレイにぶちまけられた、世にもおぞましい見かけの cod roe タラコ。となりのトレイには珍味 cod cheeks コッド(タラの一種)の頬っぺた、ではなく頭部だそうです。コーンウォール産の極上コッドからのみ取れるそうです。

上の開いた切り身は coley fillet シロイトダラの切り身、別名、pollock 。ああ、ポロックなら知っています。スーパーマーケットにたまに出てきます。値段が上がってきているコッドの代りに最近人気だそうです。(写真に撮った名前札のスペリングは間違っています!)

さて、小さい小瓶入りの caviar キャビア各種。

keta caviar は、イクラのことだそうです。16ポンド99ペンス、なんともお高い!

tobikko caviar は飛子(トビウオの卵)のことだそうです。19ポンド99ペンス!

上記の和食起源の高級魚卵ペアにくらべて、 lumpfish kaviar ランプフィッシュ・キャビアのお安いこと!5ポンド99ペンス。

ランプフィッシュというのも聞いたことがないサカナの名前です。「科」を共有する(かなり近い種類の)和名のあるサカナが存在します。ダンゴウオ!聞いたことのない丸っこいサカナです。ランプフィッシュの和名はありません。

そうそう、日本では「キャビア caviar 」というと、ロシア沿岸や黒海産のチョウザメの卵か卵巣のことですよね、高価な黒いツブツブ...。英国では魚卵一般のことをいいます。 他のヨーロッパ諸国でも同じだと思います。                                                  そういえば、ロシア産のキャビアがいつもなら置いてあるのかどうか気に留めたことはないのですが、現在、売られてはいないようですね。ウクライナ侵略以前に輸入したものがあったとしてもたぶん買う人はいないでしょうし、店も売りたくないことでしょう。

うちの夫を基準に勝手に語りますが、英国人がぞーっとするであろうイクラとトビコとタラコの魚卵トリオはありますが...カズノコは見当たりませんね。ウニとナマコもそーっとするパワー満開だと思うのですが、見当たりませんでした。

ロンドン名物と言われる、(珍味、ゲテモノとしても知られる)ウナギの煮凝りは売られていたものの、ウナギそのものも売られていませんでした。

....また長くなることに気がつきました。以下、続きは次号!

この日はタラコを2本買いました。(実は2月の中頃の話です)

フライパンで焼いて塩をふって炊きたてのご飯といっしょに美味しく食べました。

アーンデール・マーケットの中の、フィッシュマーケットのある生鮮食料市場へ続く壁のミューラル(壁画)です。

マンチェスターのコミュニュティ意識、連帯感を鼓舞する(!)力強いメッセージです。

 

フィッシュ・マーケットに隣接したメキシコのストリートフード店でブリート burritos を食べました。

 

フィッシュ・パイについて書いた一番最近の記事のリンクです☟

「パイ」の名がつくつぶしたジャガイモをかぶった素朴な家庭料理2種、英国料理の知名度考察とビッグ・ベン

中世から近世にかけて、英国ではウナギをよく食べていたという逸話を紹介した、イーリーの旅行記の記事を見つけました。

ストックポート日報のアクセス数が1日5~6人(私の知人ばかり)だった時の古い記事です☟読んでみてください。

突然思い立ってイーリーに行ってきました  ・

 

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日本人でも知らないサカナがいっぱい?!マンチェスターのフィッシュ・マーケットは(死んだサカナの)水族館!その1

2022年04月03日 07時00分00秒 | マンチェスター

マンチェスターの、種類が豊富なフィッシュ・マーケット Manchester Arndale Market の話題、前回の続きです。

前回の記事をもう一度読んでくださいね。

マンチェスターの隠れた名所、とっても便利な町の中心にある、それでも用がなければ素通りのフィッシュ・マーケット

撮った写真を拡大して、サカナの名称を一つ一つ確認しました。聞いたことのない英単語のオンパレードです。根気よく調べました。

英語で検索したWikipediaで、日本語の項へ飛んで、日本で消費されている一番近そうなサカナの和名を見つけました。

いずれも、日本人が見なれているサカナと同じものはほとんどないと思います。以下、和名の後に「~の一種 / みたいなモノ」をつけて参照してください。

まず、一番上の写真です。左から;seabass シーバス(ハタ)、gurnard ホウボウ、seabream タイの一種、golden pomfret シマガツオ、snapper タイの一種...

どんどん行きます!

 左上から時計回りに; seabream タイ、carp コイ、red mullet アカボラ、(ちょっとだけ見えている)brown croaker (和名不明!)、   Spanish octopus スペイン産のタコ、yellow croaker(和名不明!)(後ろ半身だけ見えている黒いの)cat fish ナマズ

 

キャットフィッシュの愛嬌のある顔をお目にかけるため、前回のせたカウンタ―全体写真を拡大してみました。

 

(正体不明の赤い切り身をとばして)pomfret シマガツオ、mackerel サバ、(長いサカナの名前がわからない!)、turbot イシビラメ、travally ロウニンアジ、sardine イワシ、ponyfish (スズキ目ヒイラギ科のサカナ)、torout マス(大小)、barracuba カマス、red snapper タイの一種

 

上と下の鮮やかなピンクの魚は red snapper です。その左はrainbow trout ニジマス。右側に広がった小魚は、bombay duck テナガミズテング だそうです。中国語の名前札がのせてあります。左側の強烈な見た目の水玉模様の魚の名前が読めません!

見たことも、聞いたこともないサカナがいっぱいでしょう?

スーパーマーケットで見かけるサカナはけっこういろいろ試している私ですが、ほとんどが未知の種類です。

前回の ストックポート日報  を読んでください(くどい)。

おなじみ crab カニと robster ロブスター 。ただの「カニ」と「ロブスター」ですか、カニやロブスターにも種類があるでしょうに。

 

時計まわりに;(丸い容器に入った) jellied eels ウナギの煮凝り(今度勇気を出して買って食べてみるつもりです!)、anchovy アンチョビ(イワシの一種)、名前も値段も書かれていない寂しく置かれたたぶん mussel ムール貝、Jersey oyster ジャージー産カキ、どっかんと置かれた尾頭付きの巨大なサカナとその切り身は...conger eel アナゴ!

私はアナゴのお寿司が大好きです。英国のお寿司やさんでも食べられます。ただ、私の夫だけではなく数人の、日本人の私とお寿司屋さん体験を語りたがる英国人の何人かは、「イールだけはカンベンして」と言っています。

アナゴのお寿司を食べるのはもしかして、英国にたくさんいる中国人だけ?いちど丸い切り身を買ってきて正体を明かさずに夫に食べさせてやろうか...と思っています。

たいていの英国人はウナギとアナゴの区別がつきません。どっちも eel ですから。海にいるのがアナゴで、淡水にいるのがウナギですよね。

...それとアナゴってこんなに大きかったんでしたっけ?顔も怖いですね。食べたくないのはこのみかけのせい?

 

...ああ、長くなります。タラコ他、上の写真の珍味について以下、次号。(続きます)

タラコに関しては最近のストックポート日報の記事を読んでください☟

日本人にはおなじみのタラコ、それなりの食べ方があるらしい英国では好悪のわかれる珍味!

 

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マンチェスターの隠れた名所、とっても便利な町の中心にある、それでも用がなければ素通りのフィッシュ・マーケット

2022年04月01日 07時00分00秒 | マンチェスター

たびたび ストックポート日報 でも取り上げる、英国での海産物消費事情ですが...

はっきり言って、あまり芳しくありません。四方を海に囲まれた海洋国の英国で食べられる魚の種類がけっこう限られていることに驚かれる方が多いと思います。ところが...

マンチェスターのタウンセンターにはちょっとした規模のフィッシュ・マーケットがあるのです。

マンチェスター・フィッシュ・マーケット Manchester Fish Market

肉やチーズの専門カウンターもまわりにある、どこの町にもたいていある、曜日決めで開かれるインドア・マーケットのようなスペースですが、とにかくサカナをはじめ、海鮮食材の種類の多さと床面積の広さでは群を抜いています。毎日営業しています。

英国で消費されているサカナの人気トップ5、を調べてみました。

cod タラ、haddock コダラ、 tunaツナ、 salmonシャケ、prawns エビ ... 思った通りです。左の5種類はどこのスーパーマーケットでもたいてい季節を問わず売られています。

コッドとハドックはフィッシュ&チップスの白身サカナのフライとしても知られています。

あと、私が食べたことがある(おもにスーパーマーケットで買ったことがある切り身の)サカナを思いつくままあげれば...

pollock スケトウダラ、 torout マス、basa ナマズ(!え、知らなかった) mackerel サバ、sardine ニシン、sprat イワシの仲間、 anchovie カタクチイワシ(缶詰のみ)、scampi エビの一種(フライがパブ料理として知られています)、sea bream タイ(高いので買ったことはありません)、sea bass ハタ、plaice カレイ(フィッシュ&チップスのフィッシュフライに使われることがあります)...

「なんだ、けっこうたくさんの種類のサカナが食べられるじゃないの」と思われたでしょう。

いえ、スーパーマーケットに行けば必ず手に入るのは上記の「人気トップ5」ぐらいで、その他はあればラッキーと言ったところでしょうか。スーパーマーケットや地域にもよるでしょうけど。

 

マンチェスターフィッシュ・マーケットで撮った写真のいくつかです。

 

 

 

ね、種類が豊富でしょう?

フィッシュ・マーケット は、マンチェスター・タウンセンターのショッピングエリアの中心に位置する巨大なショッピングセンタ―、マンチェスターアーンデイル Manchester Arndale の中にあります。

1996年のマンチェスター爆撃後、再開発されたシティセンターの同じエリアに点在していた肉やフルーツ、野菜などの他の生鮮食料品のそれぞれのマーケットと統合されて新築のモダンでおしゃれなショッピングセンターの中に納まりました。

全て合わせて(フィッシュ・マーケットも含めて)アーンデイル・マーケット Arndale Market として知られています

カリブ海沿岸諸島(西インド諸島)からの移民が客筋の、エキゾチックなフルーツ、野菜を売る店も出ています。

スーパーマーケットにそれほどたくさんの種類の魚が売られていないのに、これだけの規模のフィッシュ・マーケットの需要があるのか、と思うでしょう?

西インド諸島から来た移民とその子孫の人たちが海鮮食材をよく買うらしいのです。この日はそれらしい人を全く見かけませんでした。

マンチェスターにはとてもたくさん地中海沿岸諸国料理(スペイン、イタリア、ギリシャ等)のレストランがありますし需要はあると思います(あれ、レストランのオーナーは直接鮮魚市場にでも行って卸値で買えるのかな...機会があれば調べてみます)

それに大規模な中華街もあります。

この日は数人の中国人の若い男性が熱心に話しながら魚を選んでいるところに行き会いました。

マンチェスターにおじいさんおばあさんの代から住んでいる香港系移民の子孫ではなく、マンチェスターにいーっぱいいる中華人民共和国からの留学生のようでした。

次回は、撮った写真からそれぞれの売り物の海鮮食材について検討します!

よく通って魚をながめて帰る私ですが、今まで実際に買い物したのはたったの4回...。ビニール袋に魚介類(タコイカタラコ)を入れてもらって45分も暖房のきいたバスに乗って(おりてけっこう歩きますし)ストックポートの自宅に持って帰るのはけっこうちゅうちょします。

私も知らなかった魚介類の名前の英語が満載です!

私もその場にいた(!自慢!)IRA(テロ集団、暫定アイルランド共和国軍)によるマンチェスター爆撃 Manchester Bobming の記事のリンクです。☟

マンチェスター爆撃20年周年・・・よく復興したものです。

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大した用事もないのに晴天のマンチェスターに行ってきた、話題は英国の防寒着考

2022年03月19日 06時42分55秒 | マンチェスター

昨日は晴天で初夏のような天気でした。

日中最高気温は17℃だったそうです。

一日使えるバスのチケットを買ったのでせっかくだから遠出して、マンチェスターにフラっと行ってみました。

マンチェスターの中央図書館に行ってコーヒーを飲んで2時間ほど座って過ごしました!

明るい青空に映えるマンチェスターの風景をいくつか写真に撮りました。

 

マンチェスターはパンデミック発生以前は買い物や美術館詣で、素描の会に参加したり、また人と会ったり、そうだ、仕事もしていましたししょっちゅう行っていた身近な場所だったはずなのです。

バスで40分ほどかかります。

ストックポートのタウンセンターまで行くために15分バスに乗るのと料金は同じ、1日乗り放題バス券をもっと利用して、頻繁に行ってもいいはずです。

パンデミックは、もう終わって...はいませんが。

実は2日前の水曜日にもマンチェスターに行ったのでした。

マンチェスターで仕事をしている友人と落ち合って夕食を食べました。

水曜日の、雨が降ったりやんだりのちょっと肌寒かった夕方のマンチェスターの夕焼け風景です。

 

話もどって、金曜日、ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens の芝生の上でひなたぼっこをする人がいっぱい。

 

 

半袖姿の人もけっこう見かけました。

天気予報で日中の暖かさを知って半袖の上にコートを羽織って出てきたのでしょう。

私も(暑がりなものですから)二月の終わりから綿のコートで外出しています。

昨日は半袖のシャツに薄いウールのセーターと綿のコートで出かけました。陽の照る場所を歩いていると暑くるしく、ちょっと考えてウールのセーターを脱いで腰に巻き、半そでのシャツの上に綿のコートを羽織ってなんとかしのぎました。

...さすがに半袖のシャツに腕をむき出しで歩くのは、日陰に入った時などちょっと肌寒く感じたものですから。

 

 

話が少しそれますが...英国には、冬の寒い日でも半袖のティーシャツなどの薄着の上に重ね着で暖かくして外出する人が多いように思います。

家の中や職場、学校など屋内はたいてい暖かいものですから、薄着になって過ごせるように。

日本で人気があるらしい「ヒートテック」のようなハイテク下着もあることはあるのですが、あまり普及していません。

日中すごす屋内で簡単に脱ぎ気ができないことがやっかいだからではないでしょうか。

(屋外で仕事をする人や、釣りやバードウォッチングなどのアウトドア・アクティビティをする人にはたぶん需要が高いのでしょう)

 

 

全くの私見ですが...体感温度に応じて衣類を頻繁に脱ぎ着することで暑さ寒さを調節する習慣は、英国人一般の屋外の寒さへの耐性を高める役割を果たしているように思います。

季節の変わり目(秋から冬、冬から春)に薄着で外出する英国人の姿は英国を訪れた日本人の驚きの的になっているようです「えー、寒くないの~?!」...

 

英国よりも真冬の寒さが厳しい日本の東京あたりに住む日本人の多くが「ヒートテック」を手放せない、寒さに耐性がない人が多そうなのがちょっと興味深いです。

 

 

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暴風が吹き荒れる前のマンチェスターの中華街、旧暦のお正月を祝ったなごりの華やかな赤いちょうちん

2022年02月18日 06時35分58秒 | マンチェスター
木曜日に行ったマンチェスターの、中華街 Chinatown の赤いちょうちん...


ことしの2月は(日本でいう)旧暦の(太陰暦の)お正月だったのでした。
元日は、新暦の2月1日でした。

中国本国でも世界各国の中国人の移民コミュニティでも新暦の(太陽暦の)お正月よりこっちのほうが盛り上がるようですね。
英語ではチャイニーズ・ニューイヤー Chinese New Year というぐらいです。

今年の干支のトラの飾りでも見られるのでは...と期待したのですが何もありませんでした。
もう2週間もたつし、下ろしちゃったのかもしれません。

ロンドンの中華街に次ぐ、英国第二の規模を誇る中華街を有するマンチェスターでは旧暦のお正月もイベントとしてけっこう盛り上がります。
市庁舎の周りやメインのショッピングセンターなど、中国系移民と何の関係のないエリアも毎年赤いちょうちんや、御幣などが飾られ赤っぽい装飾であふれるのですが、この時はもうさすがに残っているのは本家本元「中華街の」ちょうちんぐらいでした。

そういえばいまだに、日本でも太陰暦のお正月を盛大に祝うと思っている英国人がけっこうたくさんいますよ。
日本では明治時代の「文明開化」とともに太陰暦のお正月はやめちゃっていますのにね。



この日の夜は「ストーム・ダドリー storm Dudly」という暴風が吹き荒れました。
夕方の4時ごろ、マンチェスターからバスで帰宅した私はバス停から約25分、傘がさせないほどの強い風の中を歩いて帰宅しました。

木が倒れたり看板が落ちたりで交通が遮断、それに電車がとまる地域もあるなど各地で暴風による混乱が起こりました。

中華街のちょうちんも吹き飛ばされちゃったのでしょうか。
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マンチェスターの文化を担うアートの拠点、ボロさとモダンさを併せ持つエリア

2022年01月18日 07時22分59秒 | マンチェスター

マンチェスターまで行って、自主上映映画を見てきました。


2015年にオープンした、映画、演劇、モダンアートなどの国際的な現代文化センター、ホーム HOME に足を踏み入れたのは、実は初めてです。

にぎやかなバス通り、オックスフォード・ロード Oxford Road と...


オックスフォード・ロード駅に続く急な坂道、ステーション・アプローチ Station Approach の角に立つレンガ造りの背の高い建物(左)と...


ステーション・アプローチと名無しの道(B6469、少し先に行くとウィットワース・ストリート Whitworth Street という名前がついています)の角に立つ、突き出した丸みの部分がかわいらしい...それでもこキタナイ建物は...


HOME がオープンするまでは「コーナー・ハウス Corner House 」というわかりやすい名前の、二つでセットのマンチェスターの現代アート活動の拠点だったのです。

突き出した丸みの部分が特徴のこの建物は1935年建造のモダニズム建築の傑作、小ぶりな映画館です、

コーナー・ハウスの自主上映映画館として30年以上親しまれたあと、2015年秋に閉鎖されてから...もう6年以上ですね、空き家になっています。

かつて中央図書館に併設されていた小劇場と、コーナー・ハウス内のいくつかの画廊スペース、映画上映施設、売店、カフェ、バーなどの機能はすべてHOME に移されています。

去年の夏に撮った写真がありました!


たったの8カ月ぐらいでボロっちさがいっそうすすんだようです。
しかし行きに通りかかった時には、ポスターやはり紙がはがされた後の臨時の板囲いに作業員2人がペンキを塗っていました。

どうやら、取り壊しはまぬがれているようですが、保存が決定したとか使い道がきまったとかいう話は聞いていません。

ペンキを塗り終わって、景観が少し向上したようです。


もと映画館横の名無しの道を線路の高架沿いに少し歩いて...


(右側奥の多層住宅はマンチェスターのロック・ムーブメント、Madcheter の聖地、伝説のナイトクラブ、ハシエンダ The Haçienda だった建物です。現在はおしゃれなアパートメントになっていますが、いまだに記念写真を撮りに来る人が後を絶たないそうです)

線路下のアーチをくぐれば...


新築のアート・センター、HOMEを擁する近代的な異次元空間が広がっていました...!!!


ひとつ手前の高架下アーチをくぐった向こう側はこんなボロっちさです。


線路を超えた(線路の下をくぐった)向こう側は結界を超えた旧工場街なのです。
再開発地域なようです。


HOME がオープンして間もなく、旧アート・センターだったコーナーハウスが閉鎖された直後のストックポート日報の記事です☟
リンクを貼りましたので、ぜひ開いて読んでください。
人々に愛されたマンチェスターの文化施設の移転後、取り壊しの危機に瀕したモダニズム建築の小さな映画館

次回に続きます。

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ファン・ゴッホのアートショーの見学前後に散策した水辺の再開発地域、意外と高いらしい日本での知名度!!!

2022年01月12日 08時17分38秒 | マンチェスター



グレーター・マンチェスター東部のサルフォード Salford にある・ミディア・シティUK  Media City UK に行きました。



(市電のプラットフォームから撮った写真です)


昨日投稿するつもりで書いた記事ですが、手違いで反映されていませんでした。
(しかも前日の記事の二重投稿になっていました!)


ミディア・シティUKには不遇の天才画家、ファン・ゴッホを映像で紹介するアートショー、ヴァン・ゴゥ・アライブヴ展 Van Gogh Alive を見に行きました。

アートショーについて書いた記事のリンクです☟

徹底的に不遇だった天才画家の足跡をたどる、大人気の斬新なアートショーに行ってきた



ミディア・シティ・UKには全国放送のキー局、BBC(英国国営放送)とITV(日本ではダウントン・アビーとシャーロックホームズの制作、放映でおなじみではないでしょうか)、それに娘が通うサルフォード大学のミディア関係の学部があり放送関係を中心にしたメディア産業の北部の中心地にもなっています。



運河の途中のかつて埠頭だったエリアが2000年前後から再開発されたモダンなエリア、サルフォード・キィズ Salford Quays の一部です。

サルフォード・キィズは1980年前以降に英国全土で始まったらしい、長年みっともなく打ち捨てられ荒廃した港湾エリアの再開発計画のもっとも成功した一例だと言われているそうです。




サルフォード・キィズの日本での知名度をチェックするために日本語で検索してみたら、びっくり!多数の観光情報にヒットしました。

そうそう、日本でも大人気のプリミア・リーグ最高峰のサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッド FC の本拠地があるのでした。



サルフォード・キィズ観光の目玉に、三方を広い運河の水面に囲まれた「出島」のような埠頭部分にあるブランド品が安く手に入るファクトリー・アウトレットも紹介されていました。



運河で区切られたいくつかの区画を斬新なつり橋でつないだ近未来都市のような景観は見ごたえがあります!



マンチェスター・ユナイテッド見学ツアーのあと時間があれば、水辺のエリアののんびり散策をぜひおすすめします!



インペリアル・ウォー・ミュージアム・ノース(戦争博物館) IWM North ...


のカフェで、ショーを見る前にお茶を飲み、ショーを見終わったあとに軽い昼食を食べました。

子供たちが小さかった時に2回連れてきたのですが、あまり子供が好むテーマの展示ではなかったですねぇ。
男の子に戦車や戦闘機を見せるために連れてくるお父さんたちに人気らしいのですが。
戦争体験者の夫の母が喜んでくれました。



メディア・シティの庭園部分に華やかなクリスマスツリーが立っていました。


クリスマスツリーはほんらい1月6日に撤去されるべきなのです。

色がグラデーションで変化する凝ったイルミネーションが(まっ昼間から)輝いていました。
撤去しわすれ、ではなくわざわざ残してある雰囲気が濃厚でした。

ヴァン・ゴゥ・アライブヴ展は本来なら今週末で終了予定でした。
あと2週間限り、という私たちが見学したその週の初めに、入館希望者が後を絶たないため2月末までの延期が発表されました。

大人気のファン・ゴッホのイベントで賑わうこのエリアの無機質な景観に華やぎを添えるつもりで、1月のおわりのショーの終了まで残しておくつもりだったのではないかと思うのですが...

ショーの特設会場前で入場前にマスクをつける友人です。


入り口外に「放置」されたとおぼしい役目を終えた生木のクリスマスツリーが...。


一般家庭サイズ、飾りなし。
哀しすぎる光景です。
しかし、なぜこんなところにこの時間に...?

手すりの内側では入場予約時間わくごとにかたまったたくさんの入場者たちがマスクをつけて、手荷物検査を受けるためににぎやかに待機していました。

年末にマンチェスター・アリーナでの、アリアーナ・グランディの爆破テロ事件の4周年記念を迎えています。
イベント会場入場の際の手荷物検が一般化しています。

今度、サルフォード大学の本部キャンパス近くの学生寮に住む娘を呼び出していっしょに散策、食事をしてもいいな、と思いました。

前回の記事へのつけたしですが、日本では開催がなさそうですね、ヴァン・ゴォ・アライブ展。
ファン・ゴッホが大人気の日本でもウケる人には大いにウケそうです。
が...!
日本には「本物にじっくりと向き合って鑑賞する」正統派美術ファンが多そうです。
映像と音楽でガンガン繰り出す洗脳式鑑賞させ方法が邪道だという人が必ずいるはずです。
デパートや地方の美術館でも頻繁に世界の本格的美術作品を展示している日本では、本物をぜんぜん見せてくれないこのアートショーに高い料金を払うことに抵抗を感じる人も少なからずいるでしょう。









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マンチェスターの誇り!サブカルチャーの華、毎回変化が楽しめるストリート・アートのパンデミック中の健在ぶり!

2021年12月21日 06時27分08秒 | マンチェスター
昨日、本当に何年ぶりかで家族そろって外出しました。


マンチェスターに買い物に行きました。
平日だというのに、マンチェスター・ピカディリー駅のコンコースのすごい人の数に圧倒されます。


学校は冬休み(クリスマス休暇)に入っていますし、初出勤の1月2日まで長い有給休暇をとった人も多いのではないでしょうか。

パンデミックの真っただ中、しかも感染率が極端に高いと言われるオミクロン株の蔓延がすでに始まっています。
シティセンター全域で1年ぶりに開催されたマンチェスターの冬の名物、大規模なマンチェスター・クリスマスフェアが開催されています。
クリスマス・フェアの会場とクリスマス・ショッピングのラスト・スパート、メインのショッピングエリアはさぞかしすごい人出だったことでしょう。

私たちは特に用もないのでそのあたりには一切近寄りませんでした。

私たちがぶらついたのはもっぱら、平日には人の行き来が少ないノーザン・クオーター Northern Quarter です。




今回のテーマは、本当に久しぶり!マンチェスターのストリート・アート。

ストリート・アートはオシャレで個性的な個人ビジネスの店舗やカフェが並ぶノーザン・クオーターの名物でもあります。



パンデミックのせいもあり、私自身マンチェスターに行く頻度が圧倒的に減っています。
ひさしぶりのマンチェスターでいまだにストリート・アートが健在なのを見て何とも心強い思いです!!

ミューラル mural (壁絵)は定期的に描き替えられます。

日本でも話題になったらしい、故キャプテン・トム Captain Tom (トーマス・ムーア大尉)を称えるミューラル。


ロックダウンのさなか、歩行器を使って自宅の庭の端から端まで100歳の誕生日までに100往復するチャレンジを達成、32,796,475ポンド(47億円)の、パンデミックで奮闘する医療従事者を応援する義援金を集めた国民のヒーローです。
残念ながら、翌年、2021年2月にコービッド(コロナウイルスによる感染症)で亡くなりました。





性の多様性を讃えるLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)運動に特化した専門書店の入り口の看板絵です。


ストリート・アートではないのですがこの頃よく見かける、建物の外観がプリントされている外装工事中の足場を覆うシートです。


おなじみ、数週間ごとにミューラルが描き替えられるスティーヴンソン・スクエア Stevenson Square のストリート・アートの集合体です。


ジンジャー・ブレッドで作ったお菓子の家!



今回はクリスマスがらみであるのはもちろんのこと、1人のアーティストが同じテーマでこのエリアごとまるごと手掛けているのがわかります。

プロ(らしい)フォトグラファーがモデルを使った写真撮影をしていました。


クリスマス時期のキメフレーズ、「ホーホーホー HO HO HO」は、サンタクロースの笑い声です。
スティーヴンソン・スクエアの今回のクリスマス・プロモーションの統一テーマは、この広場にショーウィンドウが面した手芸画材用品店フレッド・アルダス Fred Aldous がプロデュースしているようです。


(この件に関しては別テーマで次回取り上げます)

ヒップな古着や手作り小物、ヒーリングやオカルトグッズ、オタクっぽい日本のサブカルチャー(マンガ、アニメ等)などを扱う小さな店がごっちゃごちゃ中にひしめく、おなじみのアフレックス・パレス Afflecks Palace の...


...中は無名アーティストによる立体オブジェやら落書き調アートやらすべての空間が意欲的なアートやアートモドキで埋め尽くされていました。

これは、ちょっといいと思ったので写真を撮りました。


メイドさんが見当たらなかった「メイドカフェ」内部です。


メイドカフェで息子と娘が日本製のラムネを買って、帰りました。

アフレックス・パレス入り口上の、クリスマス飾りです。

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紅葉の写真をお目にかける時、気分を変えて、マンチェスターのはずれの広大な公園、雨上がりの散策

2021年11月03日 07時27分10秒 | マンチェスター
毎年この時期になると、近所の並木やブラモル・パーク Bramhall Park の紅葉の写真を載せているストックポート日報です。



今年は場所をかえて、ヒートン・パーク Heaton Park の紅葉です。



ヒートン・パークはシティ・オブ・マンチェスターの北にある広大な市営の公園です。
友人がすぐそばに住んでいるので、遊びに行ったついでにいっしょにぐるーっと散歩しました。



第一級保存指定建築の邸宅、ヒートン・ホール Heaton Hall 、この広大な公園の元の持ち主だった貴族の邸宅です。


18世紀のパラディアン様式の傑作のひとつに数えられる名建築だそうなのですが、現在はめったに公開されていません。
大きな窓すべてに板がハメてあって、なんだか寂しい印象でした。

以前はもっとぼろっちい、すすけた外観だった印象があります。

ホールの前に白いビニールシートでぐるぐる巻きにして転がされた雪だるまの他殺死体か...


(そうだ、この日はハロウィーンでした)あるいは何かのアートのつもりか景観ぶち壊し!

いえ、準備中のクリスマスツリーだと思います。

別の場所のこれもそうでしょう...やれやれ。


樹齢数百年の英国生来の樹木がにょきにょき生えている広大な公園にノルウェイ産のスプラウトというクリスマスツリー用に栽培された木を切って来て芝生の上に3カ月だけたてておく意義がはたしてあるのかどうか...と、クリスマスにあまり重きをおかない私なんかは考えてしまいます。

このヒートン・パークは私にとって思い出深い場所なのです。

マンチェスターに住んでいた時小さかった上の子供を連れてよくトラム(市電)に乗って訪ねたものでした。
(ずうっと前ですね...留学が終わって最初の結婚をして上の子供が生まれたちょっと後ぐらいまでの頃ですから)
観光用の農場の動物をたずね、広い園内の放牧場に放し飼いにしてある角の長い、オレンジ色のもしゃもしゃ毛がむさくるしいスコットランドのウシを見るのが楽しみで...

懐かしいです!

この写真のずうっと奥のほうに一頭、ウマが写っています。(ちょっと遠くてわかりませんね)


この日見た動物と、農場については次回...

それからずいぶん経って、ストックポートに住むようになってからも今の夫と、小さかった2人目の子供も連れてクルマで来たことが一度だけありましたっけ。
それも15年ぐらい前でした。



小さかった息子を遊ばせた自動公園の遊具はすっかり取り換えられて、「スペース・エージ」っぽい近未来的なデザインに変えられていました。
安全基準法などにあわせてちょっとでも古くなった部分があると、すぐに全部を景観後と取り換えちゃうんですよね、近頃は...

第一次世界大戦の終了100周年記念の2019年にたてられたと思われる戦没者慰霊のモニュメントがありました。


フランスのソム Somme は多数の戦死者を出したヨーロッパの激戦地です。

たしか40年も前のことだと思いますが、ローマ法王、ヨハネ・パウロII世が来て大勢の信者を祝福したという広大な原っぱには記念碑が立っています。


ゴロンと記念碑の大石が置いてあるのがこの位置から遠くに見えています。
そばで見たことは一度もありませんが雨上がりでぬかるんだ草地の上を歩いてそばまで行って見る気はちょっとしませんでした。

カトリック信者にとってはありがたい巡礼地のような場所らしいのですが。



動物のいる観光農園、トラムの博物館、ボート乗り場のある池、フォーマルな庭園、カフェやレストラン、野外音楽堂などがある地域の大娯楽センターでもある公園です。
花火大会や、ファンフェアー(巡回遊園地と縁日のような屋台のでるお祭りのような催し)サーカスの巡業なども定期的に迎えています。


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娘が突然入学することになったサルフォード大学, 緑豊かな敷地内に現代建築が建ち並ぶキャンパスとショボくて殺風景な学生寮とその周辺

2021年09月26日 08時00分00秒 | マンチェスター
昨日の続きです。



金曜日に、グレーター・マンチェスター北部のサルフォード Salford に娘と二人で行ってフィッシュ&チップスを食べてきたのですが...
もちろん、フィッシュ&チップスを食べにわざわざサルフォードに行ったわけではありません。

目的地は、サルフォード大学 University of Salford 。


以下は大学内で撮った写真です。

パンデミックのさなか、2年制のシックスフォーム・カレッジを終えて、コンピューター・プログラミングの一番低い国家職業資格を取った娘にはぜんぜん仕事が見つかりませんでした。
その資格は大学入学資格に一部相当します。
(統一化されてきているとはいえ非常に煩雑な英国の学制についてはいずれ改めて説明する機会があるかもしれません...誰も聞きたくありませんよね?)

2週間前に、まだ空きがあるサルフォード大学 のコミュニケーション関係の学部のアニメーション学科にオンラインで申し込んだら、入学許可がもらえ、木曜日に入学手続きが完了しました。

もう、新学期は始まっていました。
金曜日までの1週間はフレッシャーズ・ウイーク(新入生歓迎週間)でしたが、娘はすべてのがしました。
すべり込みセーフで、月曜日からの授業の始まりに間に合います。




寮のカギを取りに行って、ついでに学内も見てまわりました。
入学が決まるまで一度も大学に足を運んでいないというのは超異常事態なのですが、何しろ特急の志願、許可ですから...



大学に入るための入学試験はどの大学にもありません。
統一試験の結果の好し悪しで入学希望大学の合否が決まります。



新学期が始まってもまだ空きがあるぐらいですから、「入学が難しい」とは絶対に言えない大学の学科です。
...が、就職がきまらず家でブラブラしているよりはずっといいのは間違いありません。
興味のある技能を学べるコースを見つけて、入学を許可されたのは大変な幸運です。



...技能系の大学に進路を絞って以前から活動していたら、もっとずううううっとレベルの高い大学に入学できる資格と統一試験の合格レベルだったのですが、私たちに不満はありません。

不満があるとしたら...

最後に残った家賃が安い学生寮の一部屋の簡素さはまあいいとして...




キャンパスから15分ほど歩いた場所にある学生寮の周りの低所得者住宅群と..


すぐそばにある「サルフォード・ショッピング・シティ」というぞっとするほどセンスのないネーミングのショッピングセンターのショぼさでしょうか。



10階の寮の部屋の窓から見えている「サルフォード・ショッピング・シティ」に行ってみたいという私の主張で乗り気のしない娘を引っ張っていきました。


灰色のコンクリートむき出しの高層アパートに縦書き赤字で SALFORD SHOPPING CITY と大書してあるのが遠目にもはっきり見えます。
高層アパートの足もとから広がる広大な地階が「ショッピングセンター」になっています。

薬局やスーパーマーケット、必要な家財が格安で手に入る量販店などが見つかり、満足です。


そこで入ったのが、昨日の記事のチッピー(フィッシュ&チップスレストラン)です。

チッピーでは例の自己主張のある「パーカー」を着ていたおじさんっぽい若者だけではなく、フワフワのトリミングのあるスリッパをはいてフィッシュ&チップスを買いに来ていたものすごく肥満した母娘ペアも見かけました。(上のアパートに住んでいる人ですね)

あ、決して「低所得者住宅」があることに不満があるわけではありません(私たちはスノッブではありません)
建物のスタイルとか...燃可資材でもつかわれていたのか外壁が掻きとられて見苦しいことこの上なし。
中途半端に古い建築スタイルの高層住宅が林立するエリアは、たいていどこも殺伐とした印象です。

スリッパで買い物に降りてくる住人や主張のある「パーカー」等も「大学街」では普通、考えにくい風景なのですが親しみを感じてけっこう好きです。

ショッピングセンター内の「VENOM(毒)」というゾクゾクする屋号のケバいテイストの婦人服店がありました。
(写真を撮っていたら娘に怒られました)


「サルフォード・ショッピング・シティ」の外には係員が常駐している今どき珍しい公衆便所がありました。


使用料20ペンスを徴収されます。


ところで...娘が男の子だったころから仲良くしている小学校以来の同級生も今年1年遅れで、技術系の大学に入学しました。

南西部の美しい古い港町、ブリストルだそうです。

彼の入学する大学を決めるため、ヨーク、エジンバラ、シェフィールドと家族で旅行がてら英国各地の大学をみてまわって決めたそうです。
彼の両親は学期中にブリストルと隣町のバースに泊りがけでたびたび息子に会いに行くのをとても楽しみにしています。
息子を訪ねて、あの美しい古い都市にしょっちゅう行けるなんて、なんてステキなんでしょう!(うらやましい)

サルフォードなんて、もう別に行きたくもないです。
サルフォード大学まで1時間に1本の電車で38分、自宅からじゅうぶん通える距離です。
娘にはいつでも帰ってくるよう言ってあります。

通える距離なのになぜ寮に住むのかって?
授業料が無料で、大学生には全員、返済不要の生活費が支給された頃に大学に行った古い考えの夫はいまだに「大学に入ったら家から独立すべし」という伝統的な考えの持ち主なのです。
娘本人も、家を出たがっています。

ほとんどの学生と同様、学費と生活費は学生ローンを利用して支払います。
本人が卒業後高収入を得てから返済することになっています。(収入が低ければ返済不要)

現在は、生活費を節約するため通える距離なら家から通う学生も多いようです。

大学の裏側に面した建物の外壁に貼られた、実物大のドアの写真です(なんだろう?)








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ひさしぶりのマンチェスター、木製の構造がかわいくて美しい現代建築の傑作駅舎

2021年08月20日 05時43分47秒 | マンチェスター

3週間前にマンチェスターに行った時に撮った、マンチェスター・オックスフォードロード駅 Manchester Oxford Road Station の写真です。


斬新なデザインの現代建築の駅舎は、老朽化した19世紀のレンガ造りの建物を取り壊して1960年に再建されました。

現代建築としては異例の、第二級 特級 保存指定建築 Grade II * Listed Building に指定されているモダン建築駅舎の傑作のひとつと言われているのですが...どこもかしこもかわいらしくデザインされています。

実は、6年も前にもストックポート日報で詳しく取り上げています。



駅のかわいらしい部分の写真をたくさん載せた2本の記事のリンクを貼りました☟

イギリスでもっとも美しい現代建築の駅のひとつ、マンチェスター・オックスフォード・ロード駅  ・

斬新で美しい現代建築の駅舎、マンチェスター・オックスフォード・ロード駅(続き)  ・

切符売り場が自動化されていました。


すべての自動販売機がなぜか「故障中 Out of Order 」だったので、窓口で親切な駅員から切符を買いましたが。


以前にはなかったコーヒーチェーン店,コスタ Costa がコンコースとプラットフォームのあいだに店開きしていました。


全体の木調と丸っこいフォームに調和する形に設計されているコスタの建物は以前にもあったはずですが、何に使われていたのか思い出せません。

コーヒーとお菓子の自動販売機も以前はありませんでした。




駅周辺の高層ビル群も目新しい光景です。




駅前の小高い丘から眺めた光景です。


オックスフォード・ロード駅は英国の他の多くの駅と同様ヴァイアダクト(鉄道橋)の上に建設されています。
下を道路が走っています。

古いレンガ建築を取り壊したあと新築されたこのモダンなデザインの駅舎のおもな構造には、現代建築には珍しく鉄とコンクリートが使われていないそうです。
アーチ構造で支えられた木造にこだわった理由は、ヴァイアダクトに重量をかけないため!

斬新!しかも温かみがあって、かわいらしいでしょう?


ここ数日、ニュースはアフガニスタンの情勢でもちきりです。
英国ではコロナウィルス関係の話はほとんどどこかへ飛んで行ってしまっています。
昨日1日の新規感染者は33,904人、あいかわらず多いのですが。

もちろん、タリバンの政権掌握は日本を含めた世界中の注目を集める国際的な大事件ですよね。
20年間、アフガニスタンに派兵していた英国のアフガン問題への関心はただ事ではありません。
これから難民うけいれ問題も世界中で問題になるでしょう。

19世紀からアフガニスタンへの進攻を企て、イギリスの保護国を経て独立した今もアフガニスタンの治安に深くかかわってきた英国は難民問題にも重大な責任感を持って取り組むはずです。

...パンデミックは終わっていないはずですが、もうマスクをしている人はほとんどいません。

パーティもナイトクラブも解禁です。
私のうちではー応の目安として、9月の初めまでは人がおおぜいいるところは避けるなど慎重に行動することに決めました。

9月の第1週目に19歳の息子が2回目のワクチン接種を受けることになっているので、それまでは気を抜かないことにしました。

スペインのバルセローナに住んでいる24歳の上の息子(喘息もち)がまだ1回目も受けていないのが何とも心配なのですが!
まわりの誰も受けていないそうです。











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