イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

日常生活が戻りつつあるイギリス、工事ラッシュで人種差別許すまじ!抗議集会も大盛況、でもまだ学校は半開状態...

2020年06月10日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
ロックダウンの緩和が進んでいます。

お隣の家が「スキップ skip」をハイヤーしました。


業者の名前がピンク・スキップス PINK SKIPS、かわいい!

向かいの家もかなり大型のスキップを利用中です。


日本ではスキップやスキップを貸し出すビジネスはなじみがないのでは?
内装工事や家庭やオフィスで出た大量の不用品をガンガンぶち込む廃品処理箱をスキップといいます。

注文するともってきてくれて、詰め放題。
ぎっしり詰まったら不用品ごと回収してくれるビジネスです。

ロックダウンで市のリサイクル・センター(大規模なゴミ捨て場、以前に特集した記事のリンクです。☟)が1か月以上も閉鎖されていた間、家にこもっていたとてもたくさんの人たちが内装がえや、ズバリ、「断捨離」行為に励んだあげくでた大量のゴミや不良品を家庭にため込んでいたらしいのです。

住宅街の中のゴミ捨て場、リサイクル・センターでゴミ処理!大量消費・大量投棄時代の救世主的存在、これでいいのか、ごみ問題


農地や道路沿いに不法投棄する不心得者が後を絶たず、ちょっとした社会問題になっていました。

力を合わせて危機に立ち向かうイギリス人の果敢さをたたえあったこの時期、品性の卑しさを見せつけるような行為も確実にあったのです。

ロックダウン緩和で、全国のリサイクル・センターがいっせいオープン、以来スキップの需要が最高潮に達したようです。

MOT(車検)を終えた車を修理工場まで取りにいくため歩いた15分ほどの間に、住宅の前においてあるスキップを(うちの通りの2軒をのぞいて)5台も見かけました。

スキップだけではありません。
修理工事をしている家も8軒!




道路工事やビルなどの建築工事も確実に増えています!
リサイクルセンターの再開とともに、家庭用工事請負業も再開、どこも注文殺到だそうです。

例の水が流れないわが家のトイレの修理をたのもうと連絡した水道屋さんは来年の2月まで予約いっぱいで、事業再開を許されて以来、ロックダウンで休業中のダメージを取り返すべくフル稼働で奮闘しているようです。

さがせばたぶん8月、9月に来てくれる業者もいそうです....が、みすぼらしいバスルーム一式、買い替えて内装をし直さないと家を売りにくくなるのは必至なので、このさい奮発してバスルーム一式(工事込み、それほど待たないはずです)も考慮に入れています。

うちのトイレ故障事情を書いた以前の記事のリンクです☟

ロックダウンの最中に壊れたトイレとロックダウン終了への大混乱の第一歩.....

ロックダウン緩和の最終段階、美容院の再開が予定通り7月中旬に決行されるという前提で....ニュースでインタビューされていた美容院の経営者は「3カ月先まで予約がいっぱい」と言っていました。

スキップをレンタルしているとなりの家はドライブの敷石工事に取り掛かりました。
毎日午前中、若い業者の人たちがにぎやかに作業をしています。
見張っているわけではないのですが、ソーシャルディスタンシングを実行しているようには思えません。

そう、自動車修理工場も営業開始です。


半戸下ろした状態ですが....(もちろん完全予約制です)


車検、間に合いました!

スーパー、セインズベリーの外で営業している、合い鍵 / 靴直し屋もオープンしていました。


プラスチックのネームプレートや金属板などの印字も請け負っています。

先日ノミトリ首輪ごと外で落としてなくした、うちの老ネコホレイシオの迷子札を作ってもらいました。
スーパーで買い物をしている間に注文通り仕上げてくれます。

キラキラ、立派でしょう?


裏側には夫のスマートフォンの番号が彫りつけてあります。
17年前作って、なくすまでホレイシオが肌身離さずつけていた以前の迷子札には固定電話の番号が彫り付けてありました。
固定電話はずいぶん前に解約したので作り直すよい機会でした。

10ポンド(1380円)!は高いです!

高価な迷子札は完成しましたが、セインズベリーではネコのノミトリ首輪が品切れでした。

そういうわけで、まだ首輪なし。


首輪なしのホレイシオも野性的でいいでしょう?

スキップをハイヤーして大掛かりな内装工事をしている向かいの家の女の子3人は全員、登校できる学年をはずれたみたいですね。


今のところ、再開した小学校に登校しているのはレセプション(4歳~5歳)、イヤー1(5~6歳)、イヤー6(10歳~11歳)の3学年だけです。(地域にもよるようです。まだあいていない学校もあるらしいのです)


この通りは子供が多く、行き止まりをいいことに毎日子供が外で遊んでいます。
ソーシャル・ディスタンシングをきっちり守る子供なんていませんよね、お母さんどうしもかなり近くで立ち話をしています。



アメリカ合衆国での警官による黒人男性の暴行殺害事件に端を発した Black Lives Matter 運動がイギリスにも波及して、各地で大規模な抗議集会が開かれています。
社会不正に抗議する人たちの行動は称えられるべきなのですが.....
ソーシャル・ディスタンシングはどうしちゃったのか??

マンチェスターのピカディリー・ガーデンズに5千人!

感染防止なんてかなり どうでもよくなっちゃっている印象です。
7月に本当に美容院や映画館が開くのでしょうか。

イギリスの都市部では約1、000人に1人がコロナウィルスに感染したことを知らずに(無症状、無自覚で)地域にとどまっている(入院や自主隔離をせず、仕事に行ったり抗議集会に参加したり!している)そうなのです。
そのほかに感染、保菌している多くの人たちが発症する前に気がつかずに接触した人たちにウィルスを伝播しているのです。

コロナ感染の危険なんてなかったかのようにふるまうのはまだ早い、早すぎると思うのですが!





コメント (1)
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