とつぜん、不意に一つの夢がかなったのですが、後味の悪い思いです。
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長い長いあいだ、モグラかシュルー shrew を触ってみたい、手のひらに載せてみたいずうっと思っていたのです。
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写真の私の手のひらにのってじっとしているのは念願かなって、シュルーです。
日本名は「ヨーロッパトガリネズミ」。
この極小サイズはヨーロッパ中に無数の種類があるシュルーの一種、英国の住宅地にも数多く生息するピグミー・シュルーだと思います。
見てのとおりモグラに近い野生動物です。
ミミズやダンゴムシを食べる肉食獣で、自分の体重の120%以上重さの食物を毎日食べ続けなければ生きていけないという苦難の生涯を送っているそうです。
寿命の1年を生き切る個体はほとんどいないそうです。
昨日の夕方、庭の奥のデッキング(板張り)の部分でネコのティブが何かにとびかかって前脚で抑えるしぐさをくりかえしているのを見つけました。
ティブが飛んでいるハエやハチを追い回して空中で前脚2本を打ち合わせるところはよく見かけますが、地面で動き回るこのしぐさは去年死んだホレイシオの得意技、ネズミ狩りでおなじみです。
押さえた前足をちょっとあげて、獲物を逃がしてまた捕まえるのを繰り返しじゅうぶんいたぶって楽しんでから殺すといういう残酷なネコの習性、本当にイヤになります。
弱っているのかヨタヨタ逃げ回る(おそらく)ティブにとっては初獲物はこれがまさかの私の夢の対象、シュルーではありませんか!
ティブが離した時に手もとにあったゾウの形のじょうろをかぶせて隠し、数歩移動してスマートフォンを取りに行きました。
(写真を撮るためです!)
数秒後、戻ってきてティブを押しのけ、つまんで手に載せました。
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やわらかい毛並みをそおっとなでることができました。
ささやかな願いがかないました。
ゆっくり体を動かしているので、生きているのが分かります。
外傷は見当たらず、消耗しているのか、ショック症状なのか、なぜかじっとして私の手のひらから逃げようとしません。
助けてやった私を信頼してたよりきっている...?
まだ、じょうろのあたりを嗅ぎまわっているティブ...
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....につかまらないような場所に逃がしてやりたいのですがとっさに思いつきません。
とりあえず、ラズベリーの茂みの奥にそおっと置きました。
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ラズベリーの茂みはとなりとの境の板塀に面しています。
物置と板塀のあいだの狭いすき間に隠れれば無事なはずですし、ネズミが行き来する穴もあるので、となりの庭に逃げてくれることを願って...
取り逃した獲物を探してウロウロするティブを家に連れ帰ってドアを閉めようかとも思ったのですが、そこまでしなくてもいいか、と思って庭仕事に戻りました。
しなかったことを後悔しています。
20分ほどして今度はパティオでとびかかって捕まえるしぐさをするティブを発見...
いつ、どうやって再び捕まえたのか、他のことに気をとられて見ていなかったのでナゾですが、口にくわえているのはたしかに長いシッポの私の助けたシュルーです。
今度はわたしてなるものか、と獲物を口にくわえて一目散に私の前から姿を消すティブの姿を手に持っていたスマートフォンのカメラでとらえました。
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あ~あ。
そう言えば、狩りの名人だったホレイシオは壮年期には1週間に2~3匹は野ネズミを捕まえて見せびらかすために持ち帰っていましたっけ。
私への「お土産、プレゼント」なはずなのですが、見せてくれた後たいていはボリ、ジャリ音をたてて自分で食べてしまっていました。
シュルーの犠牲はちょっとショックです。
いちどは助けたつもりで自己満足感を与えてくれたシュルーがどうなったかは考えたくありません。
私が見た時はもうたぶん、死んでいました...
しばらくして家の中に入ってきたティブは、キッチンでテレビを見る私の横で、半殺しにされて飛べなくなった大きなハエを追い回して大さわぎをしました。
冷蔵庫の下に這い込んだハエを捕まえようと前脚を突っ込んだティブです。
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辛抱強く出てくるのを待っていたようですが、そのうちあきらめました。
ハエも死んじゃったんでしょうね。
お腹がすいていないのに殺生をするネコの「スポーツ・ハンティング」、イヤですね。
動物の本能だから仕方がないのかもしれません。
ホレイシオは殺したらたいてい食べていただけマシですね。
ティブも私が見てないところで食べたのかな、シュル―?
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長い長いあいだ、モグラかシュルー shrew を触ってみたい、手のひらに載せてみたいずうっと思っていたのです。
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写真の私の手のひらにのってじっとしているのは念願かなって、シュルーです。
日本名は「ヨーロッパトガリネズミ」。
この極小サイズはヨーロッパ中に無数の種類があるシュルーの一種、英国の住宅地にも数多く生息するピグミー・シュルーだと思います。
見てのとおりモグラに近い野生動物です。
ミミズやダンゴムシを食べる肉食獣で、自分の体重の120%以上重さの食物を毎日食べ続けなければ生きていけないという苦難の生涯を送っているそうです。
寿命の1年を生き切る個体はほとんどいないそうです。
昨日の夕方、庭の奥のデッキング(板張り)の部分でネコのティブが何かにとびかかって前脚で抑えるしぐさをくりかえしているのを見つけました。
ティブが飛んでいるハエやハチを追い回して空中で前脚2本を打ち合わせるところはよく見かけますが、地面で動き回るこのしぐさは去年死んだホレイシオの得意技、ネズミ狩りでおなじみです。
押さえた前足をちょっとあげて、獲物を逃がしてまた捕まえるのを繰り返しじゅうぶんいたぶって楽しんでから殺すといういう残酷なネコの習性、本当にイヤになります。
弱っているのかヨタヨタ逃げ回る(おそらく)ティブにとっては初獲物はこれがまさかの私の夢の対象、シュルーではありませんか!
ティブが離した時に手もとにあったゾウの形のじょうろをかぶせて隠し、数歩移動してスマートフォンを取りに行きました。
(写真を撮るためです!)
数秒後、戻ってきてティブを押しのけ、つまんで手に載せました。
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やわらかい毛並みをそおっとなでることができました。
ささやかな願いがかないました。
ゆっくり体を動かしているので、生きているのが分かります。
外傷は見当たらず、消耗しているのか、ショック症状なのか、なぜかじっとして私の手のひらから逃げようとしません。
助けてやった私を信頼してたよりきっている...?
まだ、じょうろのあたりを嗅ぎまわっているティブ...
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....につかまらないような場所に逃がしてやりたいのですがとっさに思いつきません。
とりあえず、ラズベリーの茂みの奥にそおっと置きました。
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ラズベリーの茂みはとなりとの境の板塀に面しています。
物置と板塀のあいだの狭いすき間に隠れれば無事なはずですし、ネズミが行き来する穴もあるので、となりの庭に逃げてくれることを願って...
取り逃した獲物を探してウロウロするティブを家に連れ帰ってドアを閉めようかとも思ったのですが、そこまでしなくてもいいか、と思って庭仕事に戻りました。
しなかったことを後悔しています。
20分ほどして今度はパティオでとびかかって捕まえるしぐさをするティブを発見...
いつ、どうやって再び捕まえたのか、他のことに気をとられて見ていなかったのでナゾですが、口にくわえているのはたしかに長いシッポの私の助けたシュルーです。
今度はわたしてなるものか、と獲物を口にくわえて一目散に私の前から姿を消すティブの姿を手に持っていたスマートフォンのカメラでとらえました。
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あ~あ。
そう言えば、狩りの名人だったホレイシオは壮年期には1週間に2~3匹は野ネズミを捕まえて見せびらかすために持ち帰っていましたっけ。
私への「お土産、プレゼント」なはずなのですが、見せてくれた後たいていはボリ、ジャリ音をたてて自分で食べてしまっていました。
シュルーの犠牲はちょっとショックです。
いちどは助けたつもりで自己満足感を与えてくれたシュルーがどうなったかは考えたくありません。
私が見た時はもうたぶん、死んでいました...
しばらくして家の中に入ってきたティブは、キッチンでテレビを見る私の横で、半殺しにされて飛べなくなった大きなハエを追い回して大さわぎをしました。
冷蔵庫の下に這い込んだハエを捕まえようと前脚を突っ込んだティブです。
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辛抱強く出てくるのを待っていたようですが、そのうちあきらめました。
ハエも死んじゃったんでしょうね。
お腹がすいていないのに殺生をするネコの「スポーツ・ハンティング」、イヤですね。
動物の本能だから仕方がないのかもしれません。
ホレイシオは殺したらたいてい食べていただけマシですね。
ティブも私が見てないところで食べたのかな、シュル―?