イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ビジネスと環境問題のフュージョンがアートになって、注目を集めれば人も呼べるストックポートのビジネスアッピール!

2021年08月01日 23時43分42秒 | ストックポートとその周辺
昨日の続きです。


ストックポートのアート・トレイル・イベント、Stockport's Giant Leap のカエル5体が設置されているストックポート駅前の広場で見つけた不気味な彫像の集合体....


右端がボリス・ジョンソン首相なのは一目瞭然、あっ、菅内閣総理大臣!
今年6月にコーンウォールで開催された先進国首脳会議 G7summit に出席した7人の首脳の頭像です。

土台を囲んだ説明板をぐるっと読んでまわりました。

マウント・ラシュモア Mount Rushmore(サウスダコタ国立公園のラシュモア山に彫られた4人の合衆国大統領の頭像)のパロディ・アート、 Mount Recyclemore (もっとリサイクルをすすめよう)だそうです!



環境にとって有害な、コンピューターやスマートフォンなどのエレクトロニクス(電子)部品の廃品(E-waste イー・ウエイスト)を20,000個も使って制作されています。

G7開催中、会場そばの海岸に設置されて世界中で評判になったそうです。
実は知りませんでした。
ストックポートに本社を置く中古エレクトロニクス製品をリサイクルしてオンライン販売する会社がアーテイストに制作依頼したそうです。



イー・ウエイストに対する認識を世界中に啓蒙するための活動だそうです。
各国のメディアで取り上げられ、一定の効果をあげました。




カエルのアート・トレイルを企画した Totally Stockport という団体の呼びかけで、ストックポートへの凱旋がかないました。
アート・トレイルの期間中、展示されます。

カエルを追って町中をめぐる夏休み中のよい子たちにも関心を持ってもらおうとしたらしく、クイズやアクティビティの提案が書かれています。

でも、はっきり言って私が見たかぎり関心を示した子供はゼロ!
G7の首脳なんて、子供はしりませんよね。

子連れの家族は広場のカエルをみつけたら広場からさっさと立ち去ります。
台座に書かれたアルファベットの1文字をガイドマップに書きつけ、記念写真を撮って、効率よくまわれる「拝観ルート」にそってショッピングエリアのある街の中心に向かいます。



駅から降り立った何人かが写真を撮っていきました。



「ゲーム機のケースが見つかるかな?」「各国首脳の瞳孔に使われている材料は何でしょうか?」「ボリス・ジョンソンの唇に使われている材料は何でしょうか?」「電気製品のコードに使われる高価で重要な物質は何でしょうか?」など子供には難しすぎる質問が出されていました。

エレクトロニクス関連の部品なんてチンプンカンプンの私も全く分かりません。



ボリスのなまっちろいピンクの肌が玉虫色のピンクのスマートフォンの裏板をつなぎ合わせて表現してあるのは見事です!
(ぎょっ、私のスマートフォンも同じタイプのデザインです)
で、この唇の白いぽつぽつした素材は何なのでしょうか。


QRコードをスキャンして開いたページを家に帰って読みました。

ストックポートは、このアートを所有して展示しているリサイクル会社の協賛を得てイーウェイストを廃棄せずに再利用するプロジェクトを進めていくそうです。
そういうことはインドなどの(人件費がめちゃくちゃ安そうな)発展途上国で盛んですね。
先進国では採算が取れずに廃棄しちゃったほうが安上がりみたいですよね。

失業者などにこの高度な技術を習得させ、環境のために有意義なリサイクル事業として、英国でも産業として成り立せようという計画のようです。

成功して世界中にもこの活動をひろめられたらいいですね。








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ストックポートは国際ビジネスのハブになり得るか?ちょっと無理そう、それにしても帽子をかぶったカエルの人集め効果には脱帽!

2021年08月01日 06時37分01秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート駅前の広場です。


ど~んより曇った、肌寒い昨日撮りました。
タウンセンター中に点在する21体のカエルを探すアート・トレイル・イベント、Stockport Giant Leap、昨日の 続きです。

イベントのガイドマップによると、前回(2019年)と同様、駅前広場はカエル密度が高く5体も設置してあるということです。
駅に用事がない人もわざわざ行かざるを得ません。

週末、ストックポートのタウンセンターはガイドマップを手にカエルめぐりをする親子連れでいっぱいでした。

多様性を表す虹色のカエルがカエルの表面にいっぱいの Philbert & Sprout




親ガエルがフィルバート、子ガエルがスプラウト(芽)という名前だそうです。

スポンサーは、ホテル・チェーンのホリデー・イン。


前回のカエルのアート・トレイルについての記事のリンクを今回はじめて貼ります。☟
ストックポートのカエルを使ったアートイベント第3弾!かなりあざとい広告媒体としてのカエル利用

...「それより、背後に見えている不気味な人物像の集合体は何だ?」と思われた方もおられるでしょう。
私も、広場に点在するカエル像よりまず先にそっちに目をうばわれてしまったのですが....(後述します)

近年ストックポートは駅前に立派で近代的なオフィスビルとホテルを設置して、国際的なビジネスの誘致に熱心です。
最大のセールス・ポイントは交通の便!

ストックポート駅にはロンドン⇔マンチェスター間の特急のみならず、終着駅のマンチェスター・ピカディリー行きのすべての列車が止まります。

特急だとマンチェスターまで1駅(約12分)、ロンドンまで乗り換えなしで(最短)1時間40分で行けます。
しかもマンチェスター国際空港まで車で20分足らずという便利さ!



それにしても駅前の立派なガラス張りのビル群には空きが多そうです。
パンデミックで、ホワイトカラーの人たちの自宅勤務(テレワーク)がかなり定着しています。

行動規制がすべて撤廃されて以後、政府は人々にオフィス勤務に戻るように促していますがなかなか元のようにはいかないようです。
家でこのまま働き続けたいという人が増えた今、高い家賃を払って交通至便な場所に見栄えのいいオフィスを借りる意味が減ってきているそうですし。

第一、会議やプレゼンテーションがオンラインでできちゃうのなら、交通の便を売り込んでもあまり説得力がないような...

Stokport Spiderfrog


読んで字のごとく、見ての通りのスパイダー・フロッグ。



奥の立体駐車場、みっともないですよね(私個人の感想)
工事用の足場覆いに赤さびがふいているように見えます。
実際は建築デザイナーが独特な色合いの資材を意欲的に使ってみたデザイン効果ねらいらしいのです。


天気予報カエルの Frogwain


すごい人気です。


駅を利用するわけではないとてもたくさんの人たちが、5体のカエルを見るだけのために駅前広場に次々とやってきます。


カエル効果、絶大!

え、5体!?
私はどうやら1体を見落としたようです!

で、この不気味な立体群像....


バイデン大統領、ジョンソン首相、菅首相...ストックポート駅前に集結したG7首脳!
以下次号。










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