近所の広大な公園、ブラモル・パーク Bramhall Park に行きました。
コンピューターシステムの不具合で無効になった処方箋の再手続きに診療所に行った夫に、散歩がてら付き合いで出てきました。ついでに回り道して、パークまで足を延ばすことにしました。
坂下のパーク正門わきの林道から入って...
小川の水が流れ込む人口の池に出ました。
今日の話題は、ブラモル・パーク名物(だった)オシドリ Mandarin duck です。
10年以上前には地元の新聞に写真が載り、きわだつ美しさがちょっとした評判になりました。行くたびに誰かが写真を撮っていましたっけ。
その時は2羽ぐらいしか見なかったはずです。...数年後にはかなり数が増えていて、注目を浴びることもなくなりました。
現在は、見かける時もあれば見かけない時もあり、ー時より数は減ったかもしれません。
東欧系のー家が気前よく食べ物をやっていました。
水鳥たちのガツガツぶりは見ものでした。
ふたつある池と小川から全員集合。よっぽどお腹が空いていたのでしょう。天気がいいのに平日のためか、あまり人はいませんでした。
子供たちが小さかったころ、天気の良い週末にパンの耳を持って行っても、1日中エサをもらい続けてお腹いっぱいだった水鳥たちは見向きもしませんでしたよ。「パンくず?いらん」と言われました。
こうしてみると、やっぱり目立つオシドリ...けっこうたくさんいるようです。
「え、あれとあれ、もしかしてペア?」と夫が指さしました。おなじみの華やかなオシドリのとなりに、細身でジミ~な色彩の、それでも目つきがよく似た水鳥がいます。
忘れていました。オシドリって、雄雌の見た目が全く違うんですよね。カラフルなオスにばかり気を取られてそばにいるモノトーンのメスの存在にはあまり目が行きませんでした。見た目の落差が極端です。
「奥さんジミだね、失礼だけど」と言う夫に、「オシドリ夫婦」の由縁である「オシドリはー生涯、1羽の相手と添い遂げる、パートナーが死ねばもう1羽も食べるのをやめて死ぬ」という日本ではおなじみの美しい話を教えました。
ウィッキピィーディアの日本語版には「(その話はウソ)冬ごとに毎年パートナーを替えることが判明している」と書かれています!えーっ、ガッカリ。
英語版には、「中国、韓国、日本では、伝統的に生涯パートナーを替えない習性をもつと言われているオシドリが夫婦愛や貞操のシンボルとして認識されている」という内容の説明がありましたが、生涯パートナーを替えないというのがほんとうなのかどうなのか、が書かれていません!
英国の野生生物観察ウェッブサイトによると、「毎年、替える」そうです!しかも、交配がすんだら多くのオスは全く子育てに関与しないでどこかに行っちゃうそうです。えーっ、知りたくなかった。托卵するメスもいるそうです。家族愛のイメージも崩壊...
パートナーがー生涯きまっているのなら、あんなにハデハデな羽毛でおしゃれしてメスの気を引く必要もないですよね。
私が撮った写真は遠すぎて画質が悪いので、英国の野生動物観察ウェッブサイトから勝手に借りたプロの写真を載せます☟(キレイ!)
もともとの棲息地である極東からペット、観賞用として輸入されたオシドリは、逃げ出したり放されたりして英国とドイツで定住、野生化して急激に数を増やしているそうです。(もちろん、このまま増え続けた場合の生態系への影響も心配されています)