イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

公園の池で見かけた派手な夫と地味な妻のオシドリ夫婦、生態の現実にいささかガッカリ

2024年10月08日 08時03分37秒 | 英国の、生活のひとコマ

近所の広大な公園、ブラモル・パーク Bramhall Park に行きました。

コンピューターシステムの不具合で無効になった処方箋の再手続きに診療所に行った夫に、散歩がてら付き合いで出てきました。ついでに回り道して、パークまで足を延ばすことにしました。

坂下のパーク正門わきの林道から入って...

小川の水が流れ込む人口の池に出ました。

今日の話題は、ブラモル・パーク名物(だった)オシドリ Mandarin duck です。

10年以上前には地元の新聞に写真が載り、きわだつ美しさがちょっとした評判になりました。行くたびに誰かが写真を撮っていましたっけ。

その時は2羽ぐらいしか見なかったはずです。...数年後にはかなり数が増えていて、注目を浴びることもなくなりました。

現在は、見かける時もあれば見かけない時もあり、ー時より数は減ったかもしれません。

東欧系のー家が気前よく食べ物をやっていました。

水鳥たちのガツガツぶりは見ものでした。

ふたつある池と小川から全員集合。よっぽどお腹が空いていたのでしょう。天気がいいのに平日のためか、あまり人はいませんでした。

子供たちが小さかったころ、天気の良い週末にパンの耳を持って行っても、1日中エサをもらい続けてお腹いっぱいだった水鳥たちは見向きもしませんでしたよ。「パンくず?いらん」と言われました。

こうしてみると、やっぱり目立つオシドリ...けっこうたくさんいるようです。

「え、あれとあれ、もしかしてペア?」と夫が指さしました。おなじみの華やかなオシドリのとなりに、細身でジミ~な色彩の、それでも目つきがよく似た水鳥がいます。

忘れていました。オシドリって、雄雌の見た目が全く違うんですよね。カラフルなオスにばかり気を取られてそばにいるモノトーンのメスの存在にはあまり目が行きませんでした。見た目の落差が極端です。

「奥さんジミだね、失礼だけど」と言う夫に、「オシドリ夫婦」の由縁である「オシドリはー生涯、1羽の相手と添い遂げる、パートナーが死ねばもう1羽も食べるのをやめて死ぬ」という日本ではおなじみの美しい話を教えました。

ウィッキピィーディアの日本語版には「(その話はウソ)冬ごとに毎年パートナーを替えることが判明している」と書かれています!えーっ、ガッカリ。

英語版には、「中国、韓国、日本では、伝統的に生涯パートナーを替えない習性をもつと言われているオシドリが夫婦愛や貞操のシンボルとして認識されている」という内容の説明がありましたが、生涯パートナーを替えないというのがほんとうなのかどうなのか、が書かれていません!

英国の野生生物観察ウェッブサイトによると、「毎年、替える」そうです!しかも、交配がすんだら多くのオスは全く子育てに関与しないでどこかに行っちゃうそうです。えーっ、知りたくなかった。托卵するメスもいるそうです。家族愛のイメージも崩壊...

パートナーがー生涯きまっているのなら、あんなにハデハデな羽毛でおしゃれしてメスの気を引く必要もないですよね。

私が撮った写真は遠すぎて画質が悪いので、英国の野生動物観察ウェッブサイトから勝手に借りたプロの写真を載せます☟(キレイ!)

もともとの棲息地である極東からペット、観賞用として輸入されたオシドリは、逃げ出したり放されたりして英国とドイツで定住、野生化して急激に数を増やしているそうです。(もちろん、このまま増え続けた場合の生態系への影響も心配されています)

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秋を彩る紅葉と、交通事情にマッチしたおかしな形状の木々

2024年10月08日 06時55分22秒 | 英国の、生活のひとコマ

この季節になると毎年のせている、通りの紅葉の写真です。

天気がいいので、近所の商店街の郵便局まで歩きました。

暖かい日でした。半そでのティ―シャツの上に手編みのセーターを着て20分も歩くと汗をかきました。

ジョギングする人、イヌを散歩させる人がいっぱいの土曜日の朝です。

この、エスプレッソ・コーヒーを売るヴァンはいつもこの場所で営業しています。

犬の散歩中の人など常連客がいて、すごく繁盛しているようです。food van とか catering van とか呼ばれるこのタイプの移動式の食べ物やさんは、オフィス街や工場の近くあるいは大きな公園や海岸の近くでよく見かけます。バーガーや、フィッシュ&チップスなどを売ることが多いのですが、「住宅街でコーヒー」は意外な需要な気がします。

すぐそばに家があって、帰ればタダでインスタントコーヒーが飲めるのにお金を払って、本格的なエスプレッソ・マシンでいれたコーヒーを持って帰って飲む...贅沢です。

ー休みしたかったので(幸い天気がよくてベンチもある!)紙コップに入ったアメリカーノを買って飲みました。

順不同、木々の写真です。

 

 

気がつかれたでしょうか。歩道の端や、住宅の前庭に植えられた種類や樹齢がバラバラな、車道に枝を伸ばした木の多くがおかしな形をしているのを...(実は以前に何回か、この話題で記事を書いています)

ひんぱんにバスが行き来するバス通りです。上の写真はあまり良い例ではないのですが道路沿いの大木がダブル・デッカー double decker(二階建てバス)の車体に沿って庇のように刈り込まれているのです。

バスの2階の左側の席に座ると、木に接近していくスリルが楽しいですよ。刈り残した小枝がジャリンジャリンと窓にあたります。

うちの通りを出たすぐの道も、1時間に1本ですがバスが通ります。ラッシュアワーには2階建てバスを通すため、やはりダブルデッカー形の刈り込みです。

1930年代に造成された住宅街ですので、樹齢90年前後のやはり種類がバラバラの木がずらあっと並びます。

右側にちょっと写っているのが、例の「キノコ密集帯」です。

 

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