blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

正々堂々

2008-11-25 22:21:38 | 日記
今日は朝一番で、電気関係の手続きのため富山市内の中心部へ行った。
今は眠っている旅館の建物を生き返らせるための第一段階である。

できるだけ早期に生き返るに越したことはないが、自前の電気関係の有資格者がいるわけでもなく、この部分はプロにまったくお任せとなる。
自前でどうしようもできないことは、外部の意見に従うしかない。
3週間ほどかかると言われれば、「はい」と答えるしかないのである。
姑息なことは考えずに、正々堂々とやるよりほかはない。

一般的に、何事にも第三者を納得させるにはまず形式を整える必要がある。
第三者にモノを言うには、まず自分がそれができる姿になることである。
役所相手の手続きも含め、一つ一つの段階を踏んで、最終的には免許や許可といったものにたどりつく。
そこまでには正直面倒なこともあるが、ひとたび取ってしまえば強い。
免許や許可を持っているという事実だけで第三者の見方は変わる。
「行って帰って来るほど違う」という表現があるが、こういう話に関しては「2往復」くらいの差があるのではなかろうか。

先日、上層部から頼まれてバス料金の見積を外部の2社にお願いしたが、まだ旅行業の免許がない会社の見積依頼に答えることは、表向きには言わないにしても、おそらくは「イヤイヤ」か「仕方なく」であったろう。
先方も商売であるから、見積依頼と聞けば当然「使ってくれること」を意識する。
その確証が持てない話を喜んで受けてくれるとは思えない。
免許があったら、こういう話も格段にしやすくなるのである。

その旅行業の申請自体はすでに終わっていて、あと1週間ほどもすれば回答があるだろう。
仮に首尾よく許可をいただけたとしても、それから先はもっと大変である。
わが社の場合、旅行業なり旅館業なりというのは「畑違い」そのものであり、今までの事業実績を振り回したところで何の関係もない。
会社としてノウハウを半ば持たない状態で、しかも先達がすでにゴロゴロいるわけだから、振る舞いとしては「他に教えを請う」のが正しい。
多くの取引先に支えられて事業が成り立つのはどの業種でも変わらないと思うが、よもや簡単に考えているところがあるなら大変危険だ。

それにしてもこの1ヶ月間、これほどまでに調べ物ばかりで過ぎるとは思わなかった。
旅館業の申請など、はっきり言って私の資格の範疇を超えている。
幸い、調べ物や書類といったものが苦にならない人間なので、不謹慎かもしれないが私自身は楽しんでやっている。
短い間にけっこうたくさんの知識が身に付いたから、今この環境にあることに重々感謝しなくてはいけないのだろう。
「天職」にめぐり会っているのだとしたら、ありがたいことだ。

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