たまたまイベント目当てに訪れた立山で、お世話になっている方に偶然会うというのも何かの縁だ。
そのI氏には、わが社の旅館の集客の一助になればと某旅行代理店の商談会にまで連れて行ってもらっていた。
大規模なホテルや旅館の責任者が多い中で、I氏のペンションは規模はそれほど大きくない。
それでも、氏自身の明るく前向きな人間性と地道な営業の結果、準大手とも言える代理店の支店長クラスと対等に話をする姿を見て、やはり人間関係というのは「積み重ね」が大切なのだと痛感した。
これまで一緒に飲んだことはなかったが、わが社の旅館のことや自身の施設の経営、はたまた個人的な武勇伝に至るまで、あっという間に2時間が過ぎた。
その間、氏自らピアノを演奏したり、8時過ぎにはレストランの照明を落として雰囲気づくりをしたりと、とにかく来てくれる方に楽しんでもらおうという姿勢が痛いほど伝わってきた。
金儲けとは別次元のサービス精神がなければ、リピーターなど付いてこないだろう。
また、私のつたない会話にも真剣に付き合っていただき、ありがたかった。
結局お酒が入ってしまったので、私自身はわが社の旅館にオジャマすることにした。
しかし、同じ会社のメンバーが仕事をしている中、私はプライベートである。
しかも1人でノコノコと行って泊めてもらえるほど、現場と私の関係は良好ではない。
そのことをI氏に告げると「俺が一緒に行ってやる」と言っていただいた。
話の中で私が「行きにくい」ことを察し、一肌脱いでくれたのである。
わざわざ仕事着であるエプロンを付けたまま行ってくれた。
I氏はわが社の社長との付き合いが長い。
わが社の旅館のバーでしばし飲んだが、扱い方をしっかり分かっている。
私自身は社長の前でI氏に半分説教されているような雰囲気になったが、何とか社内で私の居場所を作ってやろうという思いが分かったから素直に聞いた。
現状社内で「宙ぶらりん」になっている私の立場を心から心配してくれたのだと思う。
支配人の今後の方針としては、あくまでロシア人を中心に外国人相手でいきたいようだ。
外国人中心はいいが、社長のツテ頼みならそう長続きもしまい。
一方日本人はI氏の集客のおこぼれ頼みというのでは、情けない。
支配人自身は営業はしたくない腹なら、経営として甘すぎると言わざるを得ない。
責任者といえども、自ら汗をかく姿勢がなければ早晩ダメになってしまうだろう。
ここ数ヶ月、役所や業者さんや今回のI氏など、「人の情け」を感じる機会に多く恵まれ幸せであった。
残念ながら社内では中途半端な立場に甘んじているが、だからといって「負け」ではない。
分かってくれる人が社内にいなくても、自信をなくすことはない。
いずれ私がどんな立場になっても、これらの方々との信頼は揺らぐことはないのだから。
そのI氏には、わが社の旅館の集客の一助になればと某旅行代理店の商談会にまで連れて行ってもらっていた。
大規模なホテルや旅館の責任者が多い中で、I氏のペンションは規模はそれほど大きくない。
それでも、氏自身の明るく前向きな人間性と地道な営業の結果、準大手とも言える代理店の支店長クラスと対等に話をする姿を見て、やはり人間関係というのは「積み重ね」が大切なのだと痛感した。
これまで一緒に飲んだことはなかったが、わが社の旅館のことや自身の施設の経営、はたまた個人的な武勇伝に至るまで、あっという間に2時間が過ぎた。
その間、氏自らピアノを演奏したり、8時過ぎにはレストランの照明を落として雰囲気づくりをしたりと、とにかく来てくれる方に楽しんでもらおうという姿勢が痛いほど伝わってきた。
金儲けとは別次元のサービス精神がなければ、リピーターなど付いてこないだろう。
また、私のつたない会話にも真剣に付き合っていただき、ありがたかった。
結局お酒が入ってしまったので、私自身はわが社の旅館にオジャマすることにした。
しかし、同じ会社のメンバーが仕事をしている中、私はプライベートである。
しかも1人でノコノコと行って泊めてもらえるほど、現場と私の関係は良好ではない。
そのことをI氏に告げると「俺が一緒に行ってやる」と言っていただいた。
話の中で私が「行きにくい」ことを察し、一肌脱いでくれたのである。
わざわざ仕事着であるエプロンを付けたまま行ってくれた。
I氏はわが社の社長との付き合いが長い。
わが社の旅館のバーでしばし飲んだが、扱い方をしっかり分かっている。
私自身は社長の前でI氏に半分説教されているような雰囲気になったが、何とか社内で私の居場所を作ってやろうという思いが分かったから素直に聞いた。
現状社内で「宙ぶらりん」になっている私の立場を心から心配してくれたのだと思う。
支配人の今後の方針としては、あくまでロシア人を中心に外国人相手でいきたいようだ。
外国人中心はいいが、社長のツテ頼みならそう長続きもしまい。
一方日本人はI氏の集客のおこぼれ頼みというのでは、情けない。
支配人自身は営業はしたくない腹なら、経営として甘すぎると言わざるを得ない。
責任者といえども、自ら汗をかく姿勢がなければ早晩ダメになってしまうだろう。
ここ数ヶ月、役所や業者さんや今回のI氏など、「人の情け」を感じる機会に多く恵まれ幸せであった。
残念ながら社内では中途半端な立場に甘んじているが、だからといって「負け」ではない。
分かってくれる人が社内にいなくても、自信をなくすことはない。
いずれ私がどんな立場になっても、これらの方々との信頼は揺らぐことはないのだから。