今日で今のオフィスは最後であった。
最後の日くらいはずっといても良かったのかもしれないが、朝一番から次の勤務先に関する手続きがあった。
富山市の中心部に車を進め、狭苦しい立体駐車場に入れた。
そこから程近い雑居ビルにある某派遣会社の事務所を訪ねた。
通常、派遣で働くときは「登録→仕事の紹介→職場見学→就業」という流れになるが、私の場合は事前に職場見学に行かせてもらい、採用前提の面談を経て、今日あらためて登録という順番であった。
勤務内容や給与、保険関係など条件は特に問題はないが、派遣という立場の常、契約更新という難関と戦いながらの勤務となる。
求められる成果も厳しいもので、決してこれから「安泰」とはとても言えない。
ただ、営業といっても1人1人勝手にやれということではなく、チームとして話し合いを重ねながらという方針らしいので、それについては心強い。
とにかく、自分で決めた以上は日々ベストを尽くすのみだ。
手続きは午前中で終わり、午後がポッカリ空いてしまった。
以前一緒に働いていたSくんに連絡をとってみた。
Sくんとは、12月の初め頃に旅館の現場で力仕事を一緒にしたのが最初の縁だ。
その折、会社の旅館の計画はブッチャケどうなのかという話になり、私も正直にブッチャケの話をしたので、それ以来意気投合した。
Sくん自身は12月の真ん中くらいでやめていったのだが、連絡は取り合っていたのである。
昼ごはんを食べたあとは、富山駅北の某公共施設に行き、やはり以前の仲間のKくんと3人であれこれ会社のことを話した。
その中で、どうも今日あたり、社長が「行政のご厄介」になったらしいという情報を聞いた。
1つのことがきっかけとなって、これから芋づる式にいろんなことがバレるかもしれないという話をした。
会社の運命としてはもうそんなに長くないのかもしれない。
3人とも会社ではひどい目を見たどうしであり、恨みがまったくないとは私自身も言えない。
しかし、恨みを持ちすぎるのはかえって自分を不景気にするということは、私より若干若い2人には言っておいた。
私も含めて、もうやめた人間が騒ぎ立てる権利はない。
仮に会社本体が破綻しても「あっ、そう」で終わりにしておけばよい。
18時を過ぎて、とりあえずはオフィス全体を回り、声をかけられる人にはかけて会社を後にした。
K部長は外出していたから、引継書らしきメッセージを残した。
短い間だったし、特におみやげも置かないあっさりした最後であったが、にこやかにスッキリと出て来れた。
どんなにイヤな思いをした会社でも、離れる瞬間は寂しいものだ。
少しの間でも世話になった会社だから、今後倒れたり世を騒がせたりなどということになれば、きっと気持ちがいいとはならないのだろう。
最後の日くらいはずっといても良かったのかもしれないが、朝一番から次の勤務先に関する手続きがあった。
富山市の中心部に車を進め、狭苦しい立体駐車場に入れた。
そこから程近い雑居ビルにある某派遣会社の事務所を訪ねた。
通常、派遣で働くときは「登録→仕事の紹介→職場見学→就業」という流れになるが、私の場合は事前に職場見学に行かせてもらい、採用前提の面談を経て、今日あらためて登録という順番であった。
勤務内容や給与、保険関係など条件は特に問題はないが、派遣という立場の常、契約更新という難関と戦いながらの勤務となる。
求められる成果も厳しいもので、決してこれから「安泰」とはとても言えない。
ただ、営業といっても1人1人勝手にやれということではなく、チームとして話し合いを重ねながらという方針らしいので、それについては心強い。
とにかく、自分で決めた以上は日々ベストを尽くすのみだ。
手続きは午前中で終わり、午後がポッカリ空いてしまった。
以前一緒に働いていたSくんに連絡をとってみた。
Sくんとは、12月の初め頃に旅館の現場で力仕事を一緒にしたのが最初の縁だ。
その折、会社の旅館の計画はブッチャケどうなのかという話になり、私も正直にブッチャケの話をしたので、それ以来意気投合した。
Sくん自身は12月の真ん中くらいでやめていったのだが、連絡は取り合っていたのである。
昼ごはんを食べたあとは、富山駅北の某公共施設に行き、やはり以前の仲間のKくんと3人であれこれ会社のことを話した。
その中で、どうも今日あたり、社長が「行政のご厄介」になったらしいという情報を聞いた。
1つのことがきっかけとなって、これから芋づる式にいろんなことがバレるかもしれないという話をした。
会社の運命としてはもうそんなに長くないのかもしれない。
3人とも会社ではひどい目を見たどうしであり、恨みがまったくないとは私自身も言えない。
しかし、恨みを持ちすぎるのはかえって自分を不景気にするということは、私より若干若い2人には言っておいた。
私も含めて、もうやめた人間が騒ぎ立てる権利はない。
仮に会社本体が破綻しても「あっ、そう」で終わりにしておけばよい。
18時を過ぎて、とりあえずはオフィス全体を回り、声をかけられる人にはかけて会社を後にした。
K部長は外出していたから、引継書らしきメッセージを残した。
短い間だったし、特におみやげも置かないあっさりした最後であったが、にこやかにスッキリと出て来れた。
どんなにイヤな思いをした会社でも、離れる瞬間は寂しいものだ。
少しの間でも世話になった会社だから、今後倒れたり世を騒がせたりなどということになれば、きっと気持ちがいいとはならないのだろう。