あまり食べ物の話題は出ない本欄だが、もともとグルメでもなく、舌が肥えるなどという話とは縁がない。
旅行にはよく行くが、何が何でも地元の名産というわけでもない。
こだわりということで言えば、あまりない方だと思う。
好きな食べ物となると、普通に白いご飯とみそ汁だったり、ラーメンも食べる機会が多い。
ラーメンは、日に2回になっても大丈夫だ。
遠出をしても、どこかおいしそうなラーメン屋さんはないかとブラブラすることがある。
若い時分に京都市内に住んでいたが、けっこうおいしい店が多かった。
京都とラーメンはあまりつながらない感じだが、貧乏学生がいつも京料理を食べられるわけがない。
京都市内に住んでいる人にはおなじみだが、強制的にカウンターに座らされて紙のエプロンを付けさせられる店がある。
何かと思って待っていたら、目の前で沸騰したネギ油をできたラーメンに注ぐ。
パチパチと音を立てて油が容赦なく飛んでくるのでエプロンがなかったら大変だ。
至近距離で炎も上がるから、インパクトは大きかった。
今日は夕方、買い物帰りにあるラーメン屋さんに立ち寄った。
建物も古臭く、客は私1人だ。
大丈夫かと思ったら、間もなくできてきた。
あぶりチャーシューが売りと書いてあったが、目の前でバーナーで本当にあぶっていたから驚いた。
それを見て、京都での思い出が何となくよみがえってきた。
その店はあまり繁盛しているようにも見えなかったが、何か「売り」がある店というのは、案外なかなかしぶとく生き残るものかもしれない。
景気が悪い中、むやみに値下げもできないのなら、他との「差別化」で乗り切るのも手だ。
「そこにしかない」というイメージを付ければ、お客さんは多少無理をしても足を運んでくれるのだろう。
もう心配する立場でもないが、わが社の旅館も近々新聞広告を出すようで原稿が社内に回っていた。
見ると、簡単な宣伝文句と、思い切り「定価」が記された内容であった。
ただでさえお客さんの少ない時期、「オープン価格」でも打って1人でも多く呼ぼうとは思わないのか。
かつて「営業センスゼロ」と言われた私でも、それくらいのことは考える。
近隣の施設を見ても、1泊2食でせいぜい1万円近辺である。
やり始めの施設が当たり前のような顔をして「1万2千円」を掲げて人が集まるほど甘くはない。
「損して得とれ」という言葉もある。
どんな仕事でも、やり始めは半分儲け度外視で人を集めるのが普通だ。
人が来なければ「クチコミ」も何もあったものではないのである。
世間知らずのお坊ちゃまのオペレーションがいつまで通用するか、外からじっくり観察させてもらうことにしよう。
旅行にはよく行くが、何が何でも地元の名産というわけでもない。
こだわりということで言えば、あまりない方だと思う。
好きな食べ物となると、普通に白いご飯とみそ汁だったり、ラーメンも食べる機会が多い。
ラーメンは、日に2回になっても大丈夫だ。
遠出をしても、どこかおいしそうなラーメン屋さんはないかとブラブラすることがある。
若い時分に京都市内に住んでいたが、けっこうおいしい店が多かった。
京都とラーメンはあまりつながらない感じだが、貧乏学生がいつも京料理を食べられるわけがない。
京都市内に住んでいる人にはおなじみだが、強制的にカウンターに座らされて紙のエプロンを付けさせられる店がある。
何かと思って待っていたら、目の前で沸騰したネギ油をできたラーメンに注ぐ。
パチパチと音を立てて油が容赦なく飛んでくるのでエプロンがなかったら大変だ。
至近距離で炎も上がるから、インパクトは大きかった。
今日は夕方、買い物帰りにあるラーメン屋さんに立ち寄った。
建物も古臭く、客は私1人だ。
大丈夫かと思ったら、間もなくできてきた。
あぶりチャーシューが売りと書いてあったが、目の前でバーナーで本当にあぶっていたから驚いた。
それを見て、京都での思い出が何となくよみがえってきた。
その店はあまり繁盛しているようにも見えなかったが、何か「売り」がある店というのは、案外なかなかしぶとく生き残るものかもしれない。
景気が悪い中、むやみに値下げもできないのなら、他との「差別化」で乗り切るのも手だ。
「そこにしかない」というイメージを付ければ、お客さんは多少無理をしても足を運んでくれるのだろう。
もう心配する立場でもないが、わが社の旅館も近々新聞広告を出すようで原稿が社内に回っていた。
見ると、簡単な宣伝文句と、思い切り「定価」が記された内容であった。
ただでさえお客さんの少ない時期、「オープン価格」でも打って1人でも多く呼ぼうとは思わないのか。
かつて「営業センスゼロ」と言われた私でも、それくらいのことは考える。
近隣の施設を見ても、1泊2食でせいぜい1万円近辺である。
やり始めの施設が当たり前のような顔をして「1万2千円」を掲げて人が集まるほど甘くはない。
「損して得とれ」という言葉もある。
どんな仕事でも、やり始めは半分儲け度外視で人を集めるのが普通だ。
人が来なければ「クチコミ」も何もあったものではないのである。
世間知らずのお坊ちゃまのオペレーションがいつまで通用するか、外からじっくり観察させてもらうことにしよう。