2月の終わりにやってきた愛車「プジョー206」と付き合い出して早いもので2ヵ月半が経つ。
かつて「306」という車種に乗っていたこともあって、プジョーの良さは少しは分かっていたつもりだが、206に変わってもまったくその時の感覚は裏切られていない。
おそらくは世界一とも思える足回りへのこだわりから来る絶妙の乗り心地と、やや硬めで分厚く腰に負担がかからないシートなど、フランス車お得意のところは随所に感じられる。
プジョーの中ではやや硬めとも言われる乗り味については否定しないが、ガチガチに固めてある感じまではしない。
独特のしなやかさはしっかり残されているように思う。
普通に交差点をヒョイと曲がるだけでも楽しいと思えるのは以前と同じだ。
206というモデルは、EUでの域内移動が活発になり競争が激化してきた時期にデビューしている。
足回りや駆動系への各種コンピューター制御の導入、また外部にまかせていたデザインを社内チームに変更するなど、メーカーとしてかなりの試行錯誤が行われている車種である。
わが国でもたいそう人気を呼び「プジョーはマニア向け」のイメージを見事に払拭する役割を果たすまでの大成功を収めたのだが、いろいろな意味で「過渡期」のクルマであるとも言え、独特の使いにくさも含めたフランス車らしさが前面に出ているのは206が最後かもしれない。
現在のプジョーのラインアップを眺めれば、エンジンはBMWと共同開発した1600ccが主力で、上級車種のほとんどは本国で開発されたAL4という4速ATからアイシンの6速ATに変わっているから、実質は「日独仏連合」のようなクルマになっているとも言えるからだ。
少なくとも206までは、日本仕様だからといって特別に考えられているような感じはあまりないのではないか。
どうヒイキ目に見ても日本の交通事情や気候には合わない作りがされていると思う。
ごく一般的には、渋滞やストップアンドゴーが多く夏は猛暑にもなる日本の使用条件というのは、フランスに限らずヨーロッパのクルマにとってかなり酷なものであり、輸入車に故障が多いというイメージは本国とはだいぶ異なる使われ方をされてしまうことが本質にある。
私のクルマのことを言えば、唯一最大の問題としてAL4の不自然な動きがあった。
その日の使い出しでどうもギクシャク感が多く出たり、中速でダラダラ走っているとエンジン回転が急に上がったりと、306の時にもなかった不思議な現象が多くあった。
いろいろと自分なりに調べたりもして、詰まるところは純正のATオイルの粘度と熱対策との関係だろうという結論に達している。
熱が上がり過ぎないための対策で、一般のATオイルより固い(粘っこい)ため、ある程度クルマが暖まるまではめぐりが悪くてギクシャクしやすい。
それでもわが国のような中速ダラダラなど酷な条件が長時間続くとATオイルが熱を持ちすぎてしまい、ATに悪さをして変な動きにつながってしまうことがある。
さんざん悩まされてきた問題も、その原因がようやく分かった現在は、そうならないように対策するだけである。
もちろん対策して100%の解決というわけにはいかないだろうが、何か起きていちいちガッカリしていた時期とはもう違う。
まだ私のところに来て日が浅いこともあり、時間をかけてデータを取っていき、クルマがなるべく喜んでくれるような使い方を探っていくつもりである。
かつて「306」という車種に乗っていたこともあって、プジョーの良さは少しは分かっていたつもりだが、206に変わってもまったくその時の感覚は裏切られていない。
おそらくは世界一とも思える足回りへのこだわりから来る絶妙の乗り心地と、やや硬めで分厚く腰に負担がかからないシートなど、フランス車お得意のところは随所に感じられる。
プジョーの中ではやや硬めとも言われる乗り味については否定しないが、ガチガチに固めてある感じまではしない。
独特のしなやかさはしっかり残されているように思う。
普通に交差点をヒョイと曲がるだけでも楽しいと思えるのは以前と同じだ。
206というモデルは、EUでの域内移動が活発になり競争が激化してきた時期にデビューしている。
足回りや駆動系への各種コンピューター制御の導入、また外部にまかせていたデザインを社内チームに変更するなど、メーカーとしてかなりの試行錯誤が行われている車種である。
わが国でもたいそう人気を呼び「プジョーはマニア向け」のイメージを見事に払拭する役割を果たすまでの大成功を収めたのだが、いろいろな意味で「過渡期」のクルマであるとも言え、独特の使いにくさも含めたフランス車らしさが前面に出ているのは206が最後かもしれない。
現在のプジョーのラインアップを眺めれば、エンジンはBMWと共同開発した1600ccが主力で、上級車種のほとんどは本国で開発されたAL4という4速ATからアイシンの6速ATに変わっているから、実質は「日独仏連合」のようなクルマになっているとも言えるからだ。
少なくとも206までは、日本仕様だからといって特別に考えられているような感じはあまりないのではないか。
どうヒイキ目に見ても日本の交通事情や気候には合わない作りがされていると思う。
ごく一般的には、渋滞やストップアンドゴーが多く夏は猛暑にもなる日本の使用条件というのは、フランスに限らずヨーロッパのクルマにとってかなり酷なものであり、輸入車に故障が多いというイメージは本国とはだいぶ異なる使われ方をされてしまうことが本質にある。
私のクルマのことを言えば、唯一最大の問題としてAL4の不自然な動きがあった。
その日の使い出しでどうもギクシャク感が多く出たり、中速でダラダラ走っているとエンジン回転が急に上がったりと、306の時にもなかった不思議な現象が多くあった。
いろいろと自分なりに調べたりもして、詰まるところは純正のATオイルの粘度と熱対策との関係だろうという結論に達している。
熱が上がり過ぎないための対策で、一般のATオイルより固い(粘っこい)ため、ある程度クルマが暖まるまではめぐりが悪くてギクシャクしやすい。
それでもわが国のような中速ダラダラなど酷な条件が長時間続くとATオイルが熱を持ちすぎてしまい、ATに悪さをして変な動きにつながってしまうことがある。
さんざん悩まされてきた問題も、その原因がようやく分かった現在は、そうならないように対策するだけである。
もちろん対策して100%の解決というわけにはいかないだろうが、何か起きていちいちガッカリしていた時期とはもう違う。
まだ私のところに来て日が浅いこともあり、時間をかけてデータを取っていき、クルマがなるべく喜んでくれるような使い方を探っていくつもりである。