旧岩崎邸庭園は1896年(明治29年)に岩崎彌太郎の長男で三菱第3代社長の久彌の本邸として造てられた。
往時は約1万5,000坪の敷地に、20棟もの建物が並んでいたそうです。
現在は1/3の敷地となって、現存するのは 洋館・撞球室・和館の3棟です。
木造2階建・地下室付きの洋館、鹿鳴館の建築家として有名な英国人ジョサイア・コンドルの設計・・・西洋木造建築です。
岩崎邸正面玄関
写真撮影は土日祭日以外は自由に出来ますが、階段での撮影は禁止されています。(動画も禁止)
随所に見事 なジャコビアン様式の装飾が施されています。
暖炉が各部屋にあり・・・重要文化財になっています。
イギリス・ルネサンス様式やイスラーム風のモティーフなどが取り入られている。
同時期に多く建てられた西洋建築にはない繊細なデザイン
ペンシルヴァニアのカントリーハウスのイメージ・・・
洋館南側は列柱の並ぶベランダ(東南アジアの植民地と発達したコロニアル様式を踏襲)
1階列柱はトスカナ式、2階列柱はイオニア式の特徴を持っている。
金唐革紙
洋館と結合された書院造りの和館
大名庭園を一部踏襲する広大な庭は建築様式と同時に和洋併置式「芝庭」をもつ近代庭園
別棟 コンドル設計の撞球室(ビリヤード場)
当時の日本では非常に珍しいスイスの山小屋風の木造建築で、洋館から地下道でつながっています。
昭和36年(1961年)に洋館と撞球室が重要文化財に指定。
昭和27年(1952)年に国有財産に
昭和44年(1969年)に和館大広間は洋館東脇にある袖塀と共に、
平成11年(1999年)に煉瓦塀を含めた敷地全体と実測図がそれぞれ重要文化財に指定。
芝生側からの洋館
旧岩崎邸庭園
東京都台東区池之端一丁目
開園時間 午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)休園日年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料 一般 400円 65歳以上 200円 (小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
交通 東京メトロ千代田線「湯島」(C13)下車 徒歩3分 東京メトロ銀座線「上野広小路」(G15)下車 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」(E09)下車 徒歩10分 JR山手線・京浜東北線「御徒町」下車 徒歩15分