皇居 東御苑 二の丸庭園は、九代将軍家重の時代の庭絵図面を元に復元された日本庭園です。将軍の世嗣(後継者)が全将軍の正室の為の御殿が置かれた場所で鑑賞や遊興の場として親しまれた。池泉回遊式庭園は、1630年ごろに、武家で茶人の小堀遠州が作庭した。現在の庭は、1965(昭和40)年に復元したものです。
二の丸池にはコウホネ、ヒメコウホネ、ヒツジグサ、アサザの4種の水生植物が生育しています。初夏から秋にかけて水面を覆い、それぞれ黄色や白色の花を咲かせています。コウホネは御所の池から、アサザは赤坂御用地の池から株を夥したものです。
アサザ(ミツガシワ科) 5月中旬~10月中旬、対生する葉の脇に数本の花茎を出し、黄色の花が咲く
コウホネ(スイレン科) 4月下旬~9月下旬、長く直立した円柱形の花柄の先に黄色の花を一個上向きに開く。河骨の名は、川に生え、根茎が白骨の様に見える事による。
ヒメコウホネ(スイレン科) コウホネ小型種。
ヒレナガニシキゴイ 上皇陛下の発案により、インドネシアのヒレナガゴイと日本のニシキゴイを交配して生まれました。
二の丸池の滝にイワタバコが咲いていました。
イワタバコ イワタバコ科イワタバコ属に分類される多年草の1種。日の当たらない湿った岩場などに生え、タバコに似た形の葉をつける。夏に葉の間から花茎を伸ばして、星形をした紅紫の花を下向きに咲かせる。