コロナ感染防止非常事態発令中(県独自)のため1月に引き続いて紙上句会となりました。
春暁の小鳥飛び立つ梢かな 良 一
書に倦んでいつかうたたね春の夜 〃
有明とかすみの間猫の島 〃
白菜を漬けて楽しや老二人 和 作
味噌汁の湯気の香りや庭の葱 〃
巣籠もりももういいでしょう残り寒 〃
人通り絶えてネオンの街余寒 興
ディの日の装ひは皆春の色 〃
デイの日や窓に溢るる春の色 〃
白梅や丹塗り楼門空の青 安月子
冴返る岩海苔を摘む媼の手 〃
老いしとは互いに言はず暖かし 〃
立春の歓びあれど自粛癖 一 九
幸せの匂い届ける臘梅香 〃
合格祈願絵馬に托せば桜咲く 純 子
沈丁花土もの花器に色添へし 〃
春宵や耳うとければ顔寄せて 武 敬
厚着して犬散歩する余寒かな 〃
春寒や曜日わからぬ我なるよ 〃
せせらぎに翡翠椿と落ちにけり 優 子
ベランダに布団干しあるホームかな 〃
鬼は外長寿の姉の声の張り 小夜子
雑談も生きるよすがや梅開く 〃
街余寒携帯懐炉ポケットに 礁 舎
何食わぬ顔して戻る恋の猫 〃
笹鳴きや缶蹴りの鬼ゐなくなり 〃
次回は3月19日(金) パレア10時 兼題「霞」