2016年1月から読み始めた膝栗毛の読み合わせが本日終了しました。3年半を超える長丁場を飽きもせずによくも読んだと思います。これはまず第一に会員の皆様の旺盛な学習意欲があったからの事でしょう。また膝栗毛という作品の面白さによるとも言えます。みなさま活字本と首っ引きで取り組のまれ、変体カナはほぼマスターされました。
次会からは上の地方文書を読みます。こういう文書では崩し字の習得が目標になりますが、同時に藩政史を学ぶことにもなります。講師としてはちょっと荷が重いのですが、努力してご期待に応えたいと思います。
(寛政八年 申渡覚 辰ノ正月 徳富太多七 申渡覚 当手永零落に付去る巳年御救い立てとして 御銀拝領且つ去々寅年迄 十ヶ年毎歳御米も拝領なされ 有難き仕合せに候 取米候ては莫大之 御米銭拝領 其外無銭にて質地・・・)
同時に「江戸往来」も終了したので、今度は「百人一首」を読むことにしました。これは日本詩歌の源泉に触れ詞藻を肥やすとともに変体カナに親しむためです。「百人一首」の解説記事はネット上に溢れているのでこれは苦労しないで済みそうです。