朝日俳壇 長谷川 櫂選に入選しました。
句会日時 2016-11-17 10時
句会場 健康ふれあい広場 2 F
出席人数 6人
指導者 山澄陽子先生(ホトトギス同人)
出句要領 3句投句 3句選 兼題なし
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次 会 12月16日(金)10時パレア9F
兼 題 短 日
右三人目山澄先生
公園の水元に戻ったようです。
古今伝授の間
山澄陽子選 特選十句
苑めぐる人を映して水澄めり 安月子
能楽堂閉ざしひつそり落葉かな 綾 子
餌をばかふ鴨の下行く緋鯉かな 礁 舎
木々のなかただ一本の紅葉の木 武 敬
樟の実を啄む鳩や神の留守 礁 舎
紅葉も茶店もうつす湖水かな 綾 子
店先に雀寄り来る小春かな 礁 舎
石蕗の花歴史を偲ぶ鳥居跡 安月子
秋日和参道に聴く韓国語 武 敬
吾前に鴨しぶきあげ泳ぎきし 茂 子
先生の三句
千年を涸るることなき神の水 陽 子
水前寺水の輪数多冬はじめ 陽 子
地震の傷癒えて豊に冬の水 陽 子
句会日時 2016-10-21 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 6人
指導者 宮中千秋(ホトトギス同人)・・山澄先生骨折入院のため代理をお願
いしました。
出句要領 6句投句 6句選 兼題「コスモス・小春日和」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次 会 水前寺公園周辺吟行 11月18日(金)10時参道集合
毎回このメンバーでやっています。左から3人目宮中先生。来月は山澄先生が復帰されるので、宮中先生は今月をもってお役御免となります。記念写真を撮りました。
宮中千秋選 特選9句
姉と共に小春日和の出湯旅 茂 子
小春日のわが影法師老いしかな 安月子
秋の灯やまた読み返す愛読書 武 敬
頼みごと子に言ひそびれ栗を剥く 安月子
一つの忌終へし安らぎ虫の夜 安月子
蘂つかむ脚に力や秋の蝶 礁 舎
夕焼の焼くる一ト時鳥渡る 礁 舎
ヘルパーと散歩に出るや小六月 武 敬
飛行雲くづれ小春日和かな 綾 子
先生の6句
画架立つる湖畔の小春日和かな
鮒釣りに出かける江津の小六月
開拓の家の十軒秋桜
つぎつぎと仔牛の生るる牧小春
コスモスを揺らして列車通りけり
放牧の牛を見廻る小六月 以 上
句会日時 2016-9-16 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 6人
指導者 宮中千秋(ホトトギス同人)・・山澄先生骨折入院のため代理をお願
いしました。
出句要領 6句投句 6句選 兼題「十六夜・秋草」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「コスモス・小春日和」
「朝日俳壇」の稲畑汀子選に山澄先生の句が入選しました。
城の威は崩れてをらず雲の峰 山澄陽子
なかなかスケールの大きい立派な句と思いました。今度句会でお目にかかったらお祝いを申し上げようと思っていた矢先、圧迫骨折で急遽入院されました。
世話人の近田綾子さんの説明によるとご主人さまの看病で無理をなさったからということでした。まことにお気の毒です。心よりお見舞申し上げますとともに一日も早く退院されて句会へ復帰していただきたいと願っています。
指導者不在の句会は、糸の切れたタコ、気の抜けたビールのようなもので中心のない会になつてしまうので、近田さんに奔走してもらい宮中先生に来ていただくことになりました。
聞けば宮中先生は山澄先生の前任の指導者で、鶴亀句会の名付け親だそうです。わたしは新参者でこの会に鶴亀句会という立派な名前のあることを知らずにいました。まことに迂闊な次第です。
また宮中先生は山澄先生を育てられたお師匠さんであることも初めて知りました。時間の経過とともにいろいろな事が分かって来るものですね。
鶴亀句会 宮中千秋選(三十句より二十二句選抜その中より特選七句●印)
飛びたてる天道虫や掌 礁 舎
地震など知らぬ顔して秋の草 武 敬
十六夜の照らす地震禍の城の屋根 綾 子
●秋草の風それぞれの音ありて 安月子
十六夜や余震の続く町照らす 武 敬
●もてなしと言へど秋草活けしのみ 安月子
地震跡の倒れし墓や秋の草 綾 子
秋草も咲き揃ひたる野辺の径 茂 子
●秋草にテニスボールの来て止まり 礁 舎
秋深し病状語る友の声 武 敬
●くずれたる城壁に生ふ秋の草 綾 子
●永らへて露けきことの多かりき 案月子
●秋草を引けばこぼるゝ浜の砂 礁 舎
十六夜や亡夫への想ひこみあぐる 綾 子
颱風の逸れたるあとの安堵かな 武 敬
早々と庭の草花紅葉づれる 茂 子
滝水を引いたる暮らし新豆腐 安月子
●新涼や立子句集をひもとけば 礁 舎
秋草に陽のさゝぬ間の朝散歩 綾 子
どろどろと雷神の鳴るばかりなり 礁 舎
天気図の台風の目の育ちつゝ 礁 舎
先生の六句(○印は点の数)
藻を刈って積みし匂ひや秋の暮
○○手すさびに俳画を描き子規祀る
○耳遠くなりしかなしさ秋の風
○列島に秋雨前線居座りぬ
○地蔵尊祀る峠の花芒
○山荘のもるゝ灯りの露けしや
今号から「松」はオンデマンド印刷になったそうで、表紙絵がカラーになりました。発行部数の減少による印刷費の節減のためだそうですが表紙絵がカラーになるのですから、よく飲み込めない話です。しかし、これからはBENさんのイラストがカラーで楽しめます。
イラストの植物は萩だとおもいますが、やはりモノクロよりカラーの方が何倍もきれいですね。帯の色は萩の花色にしたかったのに明るくなりすぎたとBENさんが言っておられますが、オンデマンドはそんなところに弱点があるのでしょうか・・。
雑詠 連葉子選
生き死にのはざまに震へ春の闇 熊本 池原倫子
二番子の燕を立たせ納屋を鎖す 富岡 小鮒美江
どの坂を行きても運河風かをる 札幌 山岸博子
人形も昼寝の刻や児とならび 島原 林三枝子
列島の一木一草梅雨のなか 島原 原田祥子
借景の富嶽全しつつじ園 東京 向江八重子
若竹の突きぬけあそぶ風の中 東京 寺山ひろし
天草の磯の奇岩や夏つばめ 島原 福本まゆら
流れては雲につまづく水すまし 東京 大江妙子
あぢさゐの毬の打たるる水面かな 遠賀 安倍紫流
逆立ちをしては鴨の子流さるる 東京 温品はるこ
句会日時 2016-8-18 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 5人
指導者 山澄陽子(ホトトギス同人)
出句要領 6句投句 6句選 兼題「白南風」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「秋草・十六夜」
地震以来途絶えていた句会が今月再開しました。先ずはこの事を喜びたくおもいます。私は都合悪しく出席出来なかったのですが、世話人の近田綾子さんから当日の出句及び選句状況の資料が送られて来ましたので、それを掲載します。(文責 平川礁舎)
蝉時雨時々混じる鳩の声 武 敬
復興の町照らしゐる盆の月 〃
亡夫(つま)蠅となりしか夕餉に現れて 綾 子
黒南風や軒並みブルーシート揺れ 〃
西日受く崩れしままの屋根の反り 安月子
せせらぎの幽かを秋の声と聴く 〃
宅配の夕餉の膳やうなぎ飯 茂 子
吾疲れ一輪のバラに癒されり 〃
みちをしへあらぬ方へと誘ひぬ 陽 子
炎帝のいつしか離れ森の径 〃
はづしたる襖を立てて夫病めり 〃
まだまだ熊本は復興途上ですね。作句の上にそれが現れています。綾子さんは昨年ご主人を亡くされていますが、夕餉に現れた蠅にさえもご主人の霊を見てをられるのです。なにか身につまされる思いがしました。
先生の句の三句目、毎年夏は座敷の襖を取り払って涼しく過ごして来たのに今年の夏は良人が寝込むほどの病を得たので外した襖を元に戻して病間としたと云うのです。これも「人生のあはれ」がよく表現された佳句です。
表紙絵は例によってBENさんです。涼しそうな浅間山ですね。
今号は雑詠に佳句が揃っているので連葉子選上位10句を掲載します。
道産子に馬車を引かする祭かな 山岸 博子(札幌)
緊張もほぐれ婿どの豆の飯 園田篤子(球磨)
あまたたび庭をめぐりて春惜しむ 野元八重子(人吉)
聴きとれぬままに頷く花の昼 河野すみこ(東京)
咲き満ちてつねにどこかに花翳 菊池洋子(東京)
行く春や香ほのかなる京便り 向江八重子(東京)
野遊びやはぐれてはまた行き合ひて 後藤紀子(東京)
錦絵にあらず寄せ来る春怒濤 浅野律子(札幌)
空濠の底にも花の宴かな 岡本ゆう子(熊本)
何処にでも仕切る人ゐて草の餅 野嶋孝子(天草)
震災のために4月5月と休会を余儀なくされていた句会が再開しました。会員の皆様それぞれに未曾有の揺れを体験されて、再会一番その体験談に一頻り。ともかくも無事に再会できたことを喜び合いました。
句会日時 2016-6-17 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 5人
指導者 山澄陽子(ホトトキス同人)
出句要領 6句投句 6句選 兼題「行く春」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「白南風 (シラハエ)」 黒南風が吹いて梅雨に入り白南風が吹いて梅雨
が終わる。そのころに吹く南風をいう。
杜若静かに古代思はする★ 茂子
梔の花の匂へる朝散歩
著莪の花友の訃報を聞きし朝
行く春や親子それぞれ転勤す 武敬
行く春や車の免許返しけり
行く春や残れる寿命いくばくぞ
一匹の蛍に闇の動きけり★ 安月子
一ト群の雀沈めり麦畑★
水匂ふ蛍の里に着きにけり
花屑の散り敷く庭の白さかな 綾子
地震(なひ)跡にブルーシートとあぢさゐと★
行く春や天気次第の旅プラン
校庭に春の月あり車中泊★ 礁舎
行く春やマネキンあらぬ方を見し★
湧くやうに蝙蝠飛べり宮の杜
濃紫陽花溢れて咲けど地震禍憂し 陽子
方丈記真実(まこと)となりぬ春の闇
天日の水にもありて白菖蒲
★印のある句は山澄陽子選に入選の句
矢切の渡しと小説「野菊の墓」
表紙絵は例によつてBENさんの作品で「矢切の渡し」です。細川たかしが唄って大ヒットした同名の歌謡曲があります。調べてみたら昭和59年の発売でした。32年も経つのですね。
「つれて逃げてよ・・・ついておいでよ・・」カラオケでずいぶん歌ったものです。この曲は石本美由起の作詞ですが、巧い歌詞ですね。「噂かなしい柴又すてて・・」という歌詞から松戸へ上がり、さてそれから先は・・「しらぬ土地だよ・・」と格好よく強がりを言ってはみても、悲しい逃避行に変わりはありません。が、そんなことを追求してもあまり意義のないことで、ここはわが民族のノスタルジーの世界に浸って居ればよいのでしょう。
近松の心中物を読むような感興に打たれますが、高度成長期にあってもこういう復古調が流行るのですね。そう言えば「昭和枯れ芒」というのもあったなあ・・どちらも高度成長に乗り遅れた人々の哀感を反映したものなのでしょうか。
また、この渡しは映画「男はつらいよ」でも屡々登場しました。昭和44年に公開された第1作では冒頭に出て来ます。この時、寅次郎は松戸側から乗船して柴又へ上がり帝釈天を訪ねます。大人30円、子供20円と書いた古ぼけた板が映し出されます。
「矢切の渡し」に詩的情調を付与したのは明治の歌人、伊藤左千夫。
伊藤左千夫に「野菊の墓」という小説があります。明治39年(1906)『ホトトギス』に発表され、漱石が激賞したことなどもあって好評を博し、以来読み継がれているだけでなく、幾度となく映画やテレビドラマになり、また舞台でも上演されました。
小説のクライマックスは「矢切の渡し」での別離のシーンです。ここは涙なしには読めぬところで、映画でも女子学生の紅涙をしぼるところとなっています。 ただし作中の「矢切の渡し」は江戸川を渡って柴又へ向かう実在の渡しではなく、千葉方面へ行くときの「渡し」として設定されている架空の渡しなのですが、小説の舞台が矢切村であることから、実在する「矢切の渡し」をイメージして書かれたことはまちがいありません。
「松」百千鳥号が届きました。表紙絵は例によってBENさんです。絵の解説はご本人のブログより引用させてもらいましたが、もし、この絵から自転車を取り去ったら平凡な風景画になってしまうように思います。ポイントは自転車ですね。また、荒川で潮干狩りができるなど初めて知りました。
「松」百千鳥號が出来上がって送られてきました。大分前に新聞社の依頼で描いた絵ですが、荒川の船堀あたりで上を走っているのが都営新宿線。新聞社から丁度大潮で潮干狩りしている人がいるかも知れませんよと連絡があり、大急ぎで取材に行った覚えがあります。
句会日時 2016-3-18 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 5人
指導者 山澄陽子(阿蘇同人)
出句要領 6句投句 6句選 兼題「霞」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「行く春」
今回は安月子さんが欠席、投句のみでした。この投句は短冊型の用紙に書いたものを世話人まで郵送されていたのですが、世話人の綾子さんがうっかり控えを取らずに投句してしまったために、披講のとき、詠み人知らずの句が続出するという珍事になりました。本日の最多得点の句が下の遠ざかるの句でしたのでちょっとしたハプニングでした。出席している人の中に耳の遠い方がいて聞き逃した句が安月子さんの句になってしまうというおかしな場面もありました。
遠ざかる一舟つつむ朝霞(安月子・投句のみ) 早朝漁に出て行く舟、朝霞が利いている。
はからずも引鴨百羽見送りぬ
見馴れたる景を神秘にして霞
メジロ来て梅の枝影ゆらすかな(綾子) 視線が地面にあるところユニーク
香煙のゆらめきのぼる春浅し
サクランボの花芽に蜂の二三匹
ぶらんこや子を抱きゆらす母ひとり(武敬) 若いお母さんの姿が目に浮かぶ
わが里はかの丘の先遠霞
寝転びて世間話や昼霞
野を行けば霞棚引き鳥は鳴く(茂子) 春の野はたしかにこんな感じ
薄霞七彩の雲見とれけり
めぐり来る季節を知らすたんぽぽよ
網の端なぶりて引きし春の潮(礁舎) なぶりが利いていると先生に褒められた。
突堤に人の霞めるこはだ釣り
てらてらとオールの雫風光る
片頰でもよかり佐保姫笑み給へ(陽子) 佐保姫は春の造化を司る女神。待春の心を詠んで巧み、さすが指導者。
啓蟄や庭に鳥来る人の来る
姉妹旅(しまいたび)土産に購ふ土雛
熊本新老人の会には古文書の会の外にも多くのサークルがありますが、その中の俳句教室というのへ出てみました。出席人数6人というこじんまりとした会でしたが、なかなか気持ちのよい雰囲気の句会でした。以下にその報告をします。
句会日時 2016-2-19 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 6人
指導者 山澄陽子(阿蘇同人)
出句要領 6句投句 6句選 兼題「野焼き」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「霞」
野火走り野火守走る野焼かな 茂 子 (…走り…走るという畳込む叙法の効果、句に躍動感が出た。)
思い出す芝焼く父の老姿 〃
霜焼けに苦しむ姉の手の赤き 〃
病む妻の食の進むや春近し 武 敬 (病妻へのいたわりと快復への希望が伝わる。季題の働き)
口論の決着つかず春寒し 〃
ぴょんぴょんと雪解けの道歩きけり 〃
枯蘆の枯れ極まれる姿かな 礁 舎 (自信作ですが、講評は控えます。)
大いなる闇に向かひて鬼は外 〃
花びらにしべの影濃し梅の花 〃
立春や開け放ちたる農具小屋 安月子 (立春と小屋とは関係があるようでないような、その距離感が絶妙)
白魚の潮の匂ひも啜りけり 〃
音たてて野を焼く炎走りけり 〃
寒風や青天一望鶴万羽 綾 子 (漢詩を読むような硬質の緊張感を季題寒風によって強めた。)
紅蓮の火勢子影走る野焼きかな 〃
独り居の夜半にアンカを引き寄せる 〃
山焼いて意気揚々と勢子帰る 陽 子 (ひと仕事終えた勢子たち、山焼きならではの達成感。意気揚々の
措辞が利いています。)
わたしの号は礁舎、亡父の号を引き継いで2世礁舎です。
さて、6句投句6句選というのは、この句会の出席者は6句を投句し投句された句の中から自分の句を除く6句を選抜して選句用紙に書き出して提出することをいいます。また兼題がある場合は投句6句の中に1句以上兼題の句をいれるという約束事もあります。選句が終わると披講に移り披講者が選抜された句を順に読み上げます。読み上げられた句の作者は名前を言って応え、披講者は句の下にその名前を書き入れます。
このようにして6人の句会ならば36句が読み上げられ、最も点の入った句はどれであるとか、1番多く採られた人はだれであるとか、そこに一喜一憂するのも句会の面白さです。最後に指導者から全体の講評と秀逸の句の発表があって句会は終了。上掲の句は1段目が秀逸2句はそれに次ぐ句です。
上は俳誌『松』の最新号なのですが、表紙絵がいいですね。開封一見表紙絵に目が釘付けになつてページを繰るまでに少し間がありました。Benというサインは田中勉という人だぐらいしか私は知りません。画家としてのBenさんをしらないのです。『松』の表紙絵はずつとこの人が描いています。
スケッチ風というのか、スケッチそのものと云うべきかわたしには断定ができないのですが、心にしみる風景です。使い込まれて疲労感の漂う車両、型も旧式なら走っている場所もさびれたところのようで懐かしさを感じます。画家の視線に共感させられます。
絵にある7022という数字とその上にあるなにかマークのようなものを手がかりにしてこの電車を探し当てました。
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上の絵と見比べてください。絵はこの電車をスケッチしたものに間違いありませんよね。これは都電・荒川線を走っている電車でした。絵から受ける印象とは随分ちがいますね。絵には画家の主観が含まれており、写真には記録性以上のものがありません。ついでにもう1枚7022をお目にかけます。
これはまた花の7022とでも称すべき勇姿ですが、場所はどのあたりでしょうか・・・。