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本州を縦断する秋雨前線の影響により、本日も雨です。
2日前は37℃を越す残暑だったのに対して、最近は30℃に満たない肌寒い気温となって、寒暖の差が激しい今日この頃です。
風邪などひかないように体調に気をつけたいろことです。
旧栄町T邸の外装材である「杉の羽目板」が山北森林組合より届きました。
写真の通りの断面形状で、木表(きおもて)が表面になり、裏に反り防止のシャクリがしてあります。側ははめながら打っていく形状の「実(さね)」の加工がしてあります。
これを竪貼りにします。
下地は胴縁を横にします。一見、上下の通気ができないように思えますが、羽目板の裏シャクリに沿って下から上に適度に通気ができる構造になっています。
反り防止のシャクリをしていても、やはり反ります。
外部に使う場合は、風雨にさらされる場所、西日の差す場所ほど反りが出ます。
実際には、木表側に反ります。
通常は実(さね)に釘を打って止めますが、乾燥と共に木表方向に反った場合、釘頭が小さいので、木が負けてしまい、実に釘が埋まって釘が効かなくなってしまいます。
また、材料自体が水を含むと増えるため、お互いに押し合って割れてしまう場合もあります。
釘を打つときに、実(さね)がぴったりと合わないように隙間を開け、外壁の下の雨がかかりやすい部分は表面から丸釘を打ち増しする工夫が要ります。
また、材料が完全乾燥している場合は水に漬ける必要も出てくるでしょう。
かえって、半乾きや雨の日に貼るなどの方法も良いと思います。
実際、浴室の壁に羽目板を貼る場合は水に漬けたりします。
内部造作の場合は、乾燥させたほうがよいでしょう。