台風の北上によりフェーン現象となりました。
気温は30℃を上回る真夏日となり、室内では34℃。
また夏に逆戻りした感じがあります。
この台風、勢力は強く、風雨が激しいようで、速度はものすごくゆっくりで自転車並みの早さです。
いつまでも、同一範囲に停滞し、強風圏では暴風雨による土砂災害や河川の増水が懸念されます。
さて、我が「越後に生きる家をつくる会」の同志が集まり、関東方面の「伝統木構造の会」と交流に行きました。
増田一眞氏は「伝統木構造の会」の代表で、大規模木造建築物の保育園、幼稚園を手がけてきた第一人者でもあります。
今回は、増田氏の直々の立会いの下、深谷市「さくら保育園」、取手市「とねっこ保育園」の見学ができました。
その後、松戸にある増田氏の自宅兼ギャラリー、喫茶店である「結花(ゆい)」にてミニ講演会、懇談会が催されました。
写真は、深谷市の「さくら保育園」です。
中央あたりに増田氏。こどもに囲まれながら楽しそうにしていました。
この一連の保育園の設計は、斎藤公子先生の教育理念がもとになっています。
小さいころから体力、気力を養っていれば知力は自然に伸びる
ということです。
開放的な空間で、伸び伸びとしかもたくましく育つ環境がここにあります。
宮崎駿のアニメ、「となりのトトロ」に出てきそうな雰囲気です。
閉鎖された空間が多い都会の中で、こういう田舎風の保育園は必要とされているのではないでしょうか?
子供も鍛えられるが、先生や保護者も鍛えられそうな建物です。
20年以上も前にこのような建物を手がけていた増田氏の先見の目もただものではありません。
伝統構法を活かした明るい大空間を当時の保育園に導入していたのです。
現在では、日本の保育園や幼稚園の代表作品例に入っています。
ただし、都市圏で人口数が多い地域で生徒数が少ないのが気がかりでした。
こういう環境が必要だと言われながら、いざ自分の子供となると、近代的だったりエスカレータ式だったりが優先されるのでしょうか・・