山の木に親しんでもらう体験会が
マルユーにて行われました
先週の木曜日(3月3日)に五泉市(旧村松町)のマルユーにて「木づかいで知る」現地体見会が行われました。
昨年行った「皮むき間伐」の木を伐採する見学と越後杉のベンチ工作を体験するイベントでした。
山は雪が積もっていますが、凍みて固まっているので、
雪の上を歩いて通れます。
ウサギの足跡も見られました。
伐採された丸太です。
昔は雪の上をソリを付けて下ろしたものです。
雪の積もったマルユーの土場
お昼ごはんの後に木工工作が行われました。
「今は、山に入る人が殆どいない・・」
マルユーの社長さんはいつもそう言って嘆いておられます。
山の木に少しでも触れる機会を体験して欲しい・・
そんな願いから、今回のイベントが開かれました。
雪の積もった状態は、夏の草木の茂った頃と一変しています。
草に遮られて見通しの効かない夏と違い、雪の積もった林は、閑散として寒敷きを履けば自由に木々の間を行き来が出来るようになります。
気温が寒くなると雪の上を長グツで容易に歩けるようにもなります。
昔は農閑期と合わせて村の人たちは冬山に入って木を切り出したり、薪を拾ったりしてきたものです。
特に、木を伐採する場合は、「寒伐り(かんぎり)」と言って一番寒い時期に木を切る風習がありました。
寒くなると、木が冬眠し、水を吸い上げない時期があり、そこを切ることで、乾燥が早く進むことを知っていました。
また、今回のように雪が凍みて歩けるようになる利点もあります。
雪の積もった状態だと、ソリを用いて山から木を下ろすのも容易になります。
山の麓までソリを使って下ろした後は、雪解け水と共に川伝いに運搬していました。
自然の力を上手く使う知恵が昔から引き継がれていました。
山に入ると、そういった先人達の営みが見えてきます。
そして、山に愛着を持たなくなった現在、手に負えずに手放してしまう山主も多いと聞きます。
最近では、外資系、とくに中国の人たちが山を買いあさっているとのこと・・
水源としての山林から、大量に水を汲み上げ、本国へ輸出されては、狭い国土の日本の水資源はひとたまりも無いでしょう・・
日本には資源が無い
と言われてきましたが、森林資源や水資源は世界的に見て貴重になってきました。
資源が無いどころか、
日本の山には資源が豊富に眠っている
のです。そこへ、外国の目が向けら、狙われている状況になってきました。
今まで「環境」を重視し、山を守ってきた私たちですが、これからは日本の貴重な「資源」を守ることが急務になりました。
そのためにも、山に少しでも関心を持ってもらい、日本の国土に愛着を持ってもらいたい・・
日本の家は日本の木を・・地元の家は地元の木を使って、山に活気を取り戻し山を手放すような状況を打開したいところであります。
山の木の話へ・・