「新潟県CLT等普及協議会」が発足し、いよいよ県内でもCLTの構築を目指した動きが始まりました。
「越後に生きる家をつくる会」も県産材の需要拡大に向けてCLTにおける技術向上と設計法を学び、公共建築物や住宅へのCLT普及に力を注ごうといったところ・・
まずは、CLTの特徴を活かした住宅のプラン作りに向けて、構造模型を試作してみました。
CLTの魅力は何と言っても床をダイナミックに跳ね出しできる事
耐力壁をセンターコアに集約し、居室部分を跳ね出しにしてみました
外周部にはサッシや外壁を配置しますが省略されている為
まるで三重塔の様に見えます
センターコア部分には階段室や通路が配置されます
基礎部分もセンターコアと同じ大きさにしているため、
ベースは意外に小さくて済みます
地盤改良も計算上は4ヶ所で済み、保険上は8~9ヶ所で済みます
屋根もCLTを導入しています
国内最大のパネル(3m×7m)8枚で実現できます
構造模型を製作していると、CLT導入への問題点が浮上してきます。
それを補う様に、補強する構造材を配置しながら作って行く・・100分の1とは言え、実際の組み方と殆ど変らない作業となりました。
1階床部分を裏返すと基礎の形状がわかります
センターコアを中心にして、床面は殆どが跳ね出しとなります
2階床を乗せた状態
まん中の開口部は階段部分です
CLTパネルの配置もここで検討しておきます
2階床部分をひっくり返すと、センターコアへの耐力壁の配置がわかります
屋根を載せた状態
屋根もセンターコアからの跳ね出し形状となっています
小屋の梁の配置もここである程度は考えておきます
センターコアの拡大
耐力壁は柱に挟まれた形状とし、入れ替え可能としています
接着剤の寿命が定かではないので将来のメンテナンスも考慮しています
それには、伝統構法のフレームにCLTパネルを組み込むのが良い
外側に開放的な部屋の配置
一般的に箱で囲まれた形状を思いつきやすいのでしょうが、
小さな6帖程度の部屋の集合だと室内の共鳴の懸念があります
外側に開放された空間とする事で固有振動の分散を狙っています
CLTを構造素材に用いる事で、今までと違った建物のデザインが実現できます。
構造模型はその形状を実現するための検討ができるので、積極的に導入して行きたい所です
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株式会社 藤川建設は・・・
長岡市で注文住宅を手掛けています
越後杉で家づくりをしています。
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