べんりや日記

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柱の根継ぎ(ねつぎ) 金輪継ぎ(かなわつぎ)の応用

2016-06-20 19:06:56 | 伝統構法について
伝統構法で横架材を継ぐ「金輪継ぎ」は
柱の根継ぎにも用いられます


外部に設けた柱は雨がかかって下端部分が腐りやすくなります。
昔ながらの「雁木」ならば柱ごと変えられるのですが、建物の隅柱・・通し柱は代える事ができません。
その場合は、「根継ぎ(ねつぎ)」を行います。



柱をジャッキアップします


柱の根元を金輪形状に加工


宙吊りのまま加工するのは大変です


根継ぎ部分は桧を使用


あらかじめ金輪の形状に加工してきました


新しい柱の根をはめ込みます


クサビで止めて固定



根継ぎ完了


こうした技術は伝統構法をかじった大工ならば工事は可能なのですが、職人の技術力不足で根継ぎ自体ができず、「添え柱」(となりに柱を添える)程度しかできない現状らしいです。

金輪継ぎは手間はかかりますが、材料は最小限で食い止められ、工事費も安価なのですが、加工技術がないのは仕方がないといったところでしょうか・・

伝統構法の特徴について・・

伝統構法の特徴 - べんりや日記

いわゆる「和風」の工法であり、大陸から伝来した建築技術を基にして、1000年もの歳月を経て、徐々に変化成長してきたもので、現在のような形に固定してきたのは、江戸...

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