遅ればせながら「南大沢・南風の家」竣工写真UPしました。詳しくは下記HPまで
サーフィンを趣味とするご夫婦のお宅で、テーマが「南の島」でしたので、このようなデザインになりました。あたりまえのようになりますが、自分ひとりで完結していたら、決して生まれないだろう空間だと思っています。これからも施主の趣味やライフスタイルによって、どんな空間を創りだしてゆけるか、自分自身でもとても楽しみです。
枠の形状のディティールです。弁柄色(に似た)こ上がりの和室の一体感を図る為の”納まり”(※)です。小さなディテールの集積が大きな空間を創ると思ってます。一見、大胆かつシンプルな空間を創る事ほど難しいという思いは、年をおうごとに強まるばかりです。
今回、特に力を入れた部分のひとつにカウンター廻りがあります。夜、照明を絞り、お好きなお酒を召し上がっている事でしょう。。
※”納まり”は建築用語では、各部材の組み合わせ方や結合の状態を指す。また調和、つり合いの意味。と辞書にあった。
部材の取り付け具合や仕上がりの程度などのも示すが、一方で、数ある材料の中からその素材を選び、それぞれ違う素材をどのように出会わせ、つり合わせるか。何をもって「調和」というか解からないが、時に破綻をきたすギリギリのところでつり合う「調和」もあると思う。言葉は適切かどうか解からないが、”馴染ませる”より”積極的”な納まり。。。
建築では「納まりが良い(悪い)」などとよく使われるが、いろいろな意味でとても怖い言葉であると感じる。
=戸田晃建築設計事務所=