住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

かいかえ

2009-12-26 13:09:57 | 建築


ブログを始めて約8ヶ月。筆不精、いやマウス不精がよく続いているものです。
ブログの設定も初期設定のカウンターも付いちゃったまま、ふと見ると1万アクセスを超えている!

数字つながりで、私の車は購入してから18年、距離は17,7万キロ。燃費は街乗りで6km/L。そう書くと大型車かスポーツ車に聞こえるかも知れませんが、セダン型国産普通車で、特にこだわっているという訳でなく、単に気に入っているものを、あちこち直しながら普通に乗り続けているだけなのである。

先日の来年度予算の閣議決定で、経年18年以上の車両は、自動車税減税対象外にあたる事が決定。相対的に増税。
経年13年以上の車を買い替えると補助金もでる。買い替え促進されている。確かに燃費もCO2排出量を含めた性能も驚くほど良くなっている。(驚く!)また”買い替え”需要により消費が拡大するという一面も理解できる。

でも、「ごみを出さない」「使い続けること」「もったいない」はどこへいっちゃうのだろう?

娘と話していて、「使えるものを捨てて、新しい(性能が良い)もの買うのが”エコ”」と思われたら困るのだ。
やはりモノを大事に使ってほしい。商品に関しても、壊れれば直せるモノであってほしい、と思うのは今も昔も変わらない事であってほしいと思う。

そして、「普通に使い続けられること」が結果的に”エコ”につながる仕組みや商品が、成熟した国であると思うのだが・・・

箭内道彦さんの本で、「わざと反対のことを言ってみることで、決して一方的でない、多くの人が共有できるトピックとなる」というくだりがあった。

わざと反対のことは言うつもりはないが、”買い替え”だけが”エコ”じゃあない!とあえて言いたい。

=戸田晃建築設計事務所=