住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

台所

2010-01-03 15:17:42 | 建築


「”ゴム手袋は捨てない”指先が破れてしまったゴム手袋は、カットしてカラフルな輪ゴムとして使用-略-」
笑えるでしょう~ 我が家です。台所の紹介の他にテーマごとに各部分をピックアップ・・・(工夫編)

事務所のHPのトップでもお知らせしましたが、我が家の台所が、12月22日発売の雑貨の本、PIPPURI ピップリで紹介されました。

「しあわせな台所のつくり方」という特集で、五つの台所のひとつとして紹介されています。

その中では、『Design it yourself !』展や、その本で紹介されていた、森田久美さんや、小林ゆふさんの台所も紹介されていて、中でもゆふさんは、「住む。」で同じ特集で紹介されたり、「住みこみ」本に出てもらった人で、私自身にとっても、とても楽しめた本になっています。

5人5様、どれも個性的(自分ちは??)な台所ですが、あえて共通項をあげるとすれば、”完成形ではない”点である気がした。
ゆふさんち以外は行ったことがないが、どの台所も常にどこかしら手をいれ、カスタマイズされている・またその余地があるという印象だ。だから、1年経っても3年経っても5年経っても、どこかしら変わっているし、見ていて飽きない。

言葉は適切かどうかわからないが、まとまりすぎていない、手を入れることを容認してくれそうな、いい意味で「ゆるさ」がある。

「”至れり尽くせりでない”足りないぐらいがちょうど良い!」
どこがどう足りないのか、自分自身にとってそれが本当に必要かどうか、など考える”余地”が大事なんだと最近思う。
そして、スペック(性能)では測れない何か。。。

そんなヒントが隠れている本のような気がした。(自分ちは??)

=以下、紹介文=

これは台所に置く本です。-中略- 台所仕事の途中で、気になることがあったらこの本を開いて下さい。
濡れたままの手でかまいません。シミが付いても大丈夫。あなたの手でこの本がクタクタになったとき、台所はきっと、あなたの一番好きな場所になっていることでしょう。

もし、こんなに使い込んでくれたら本望だろうな~ 本も、そして家も・・・

「手紙社」が編集社であることをはじめ、「黄色い鳥器店」や中川ちえさんや吉岡知子さんが載ってたり、勝手に親しみを覚えた本でした。詳しくは雑誌でね。



そして、”台所”つながりで、日野明子さんの展覧会「台所道具展」

1月11日(月)までです。場所はスターネットギャラリー遊星社(益子)
いろいろな方面から、繋がってます。。。

http://www.starnet-bkds.com/webgallery/2010/hino/index.shtml

最後は唐突に、「今年は”キッチン”じゃあなく、”台所”」

=戸田晃建築設計事務所=