小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

12/11(土)横浜・山手西洋館/世界のクリスマス(番外編)

2010-12-19 | まち歩き

外国人居留地だった横浜・山手、今なお異国情緒漂う西洋館が大切に保存されています。各西洋館をクリスマス装飾で華やかに彩る 「山手西洋館世界のクリスマス2010&光のファンタジー」が12/1から開催されています。
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シックなX'masで、とても品があり海外X'masを体験したく今年も訪れました。

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港の見える丘公園がスタート

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遊歩道

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イギリス館
テーマは「旧英国総領事公邸のクリスマス」

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山手111番館
「ドナウに響く鐘の音~リストに捧ぐクリスマス」と題されていて、テーマ国はハンガリー。「リスト」は19世紀の作曲家、ピアニストのフランツ・リストですが、1811年にハンガリーに生まれており、来年(2011年)は生誕200年を迎える。

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室内はX'mas一色

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Xmasツリー
飾り付けは「ラ・カンパネラ」をイメージされているとのことです。

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X'masツリーのオーナメント

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山手十番館

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山手234番館
「ショパンの国のクリスマス」と題され、ショパンの出身国であるポーランドがイメージされている。

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エリスマン邸
「白い国のクリスマス」、テーマ国はスイス。

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ベーリックホール

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夜のベーリックホール
「フィンランドのヨウル」と題されていて、フィンランドのX'masがイメージされています。

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外見は決して派手ではありませんが、屋内の家具やオーナメント、内装が上品で、とても雰囲気のいい、見応えのある「山手西洋館 世界のクリスマス」でした。


12/4(土)タカの渡り全国集会

2010-12-19 | 野鳥 東京探鳥地

「タカの渡り全国集会」へ行ってきました。
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サシバを中心とした各地の調査・観察報告や【サシバの繁殖を支える里山の役割】と題して、「わたり鳥の旅」や「鳥たちの旅」の著者で有名な東京大学/樋口広芳さんの基調報告などがありました。
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全国(中部や東北)からも参加があり、意見交換がなされました。

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会場の様子

 

『樋口広芳さんの基調報告で印象に残った内容』

・「鳥たちの旅」以降、タカの渡りルートについて最新情報
・ハチクマは春ルートと秋ルートが違う
・一気に700㎞の海上を渡るタカはハチクマ以外にいない(世界でも類を見ない)
・サシバのルートも南西諸島と大陸ルートに分かれる
・ハチクマは気候条件と風向きを最大限利用したルートをとっている
・戻って来る場所も同じなら、旅をして、通過する日(日付)も同じ。これは正確な体内時計を持っていると言える。 等々

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サシバ渡りルートについて

サシバの秋のルートは南西諸島へ南下するが、春は南西諸島を北上するものと、大陸ルートと2種類ある。これも気候や風向きで最適ルート(安全)を考慮して選択しているものと考えられる。

その他サシバ情報として・・・
・九州や西日本のサシバは、海外ルートを行く。(台湾やフィリピンまで渡っていく)
・今後、サーマル地図や高度も測定できるセンサーにて3次元でルート調査予定。
・サーマルポイント≒タカ渡りルート
※サーマル:上昇気流ポイント。ハングライダーなどは周知している内容で協業すれば、「サーマル地図」の実現も可能かも!?

 

『サシバ個体数減少の原因』

①開発による生息地の減少はもちろんだが・・・
②耕作放棄による生息地の質の劣化が大きい

サシバは待ち伏せ型のタカであり、「水田」「森林」「止まり木(場所)」が必要。更に草の背丈も20-30㎝と短くないと、カエルなど捕食できなくなる。

その他、信州ワシタカ類渡り調査研究グループ(白樺峠)など興味深いものが多々ありました。

最後に・・・

今回の様な集会をきっかけにして、様々な研究グループが横断的に情報交換することにより、更なる渡りのルート解明や有効な保護方法など今後の動向が楽しみです。