小鳥日和

シジュウカラF(F夫)の探鳥備忘録

12/9(日)神奈川/丹沢(その3)

2012-12-12 | 野鳥 神奈川探鳥地

帰りに神奈川県中央部へ立ち寄りました。

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ハギマシコ (体長16cm)

シベリア東部からカムチャッカから渡ってくる冬鳥です。

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ハギマシコ♂

雄の特徴は、顔や背中は黄色味がある茶褐色で額や耳羽、喉などは黒く、胸から腹にかけては茶褐色の地に赤色を帯びているそうです。

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ハギマシコ

雌の特徴は下記の様にあり、第1回冬羽の♂タイプなど混じると判別が難しいです。

①全体的に雄より地味な色合いをしている。

②下面や腰は色が淡くなっており、頭は褐色が濃い。

③赤色部も下腹部にとどまる。 

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観察中、チョウゲンボウが飛んできました。

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ハギマシコは逃げ回りますが、意外にもこの場所からは遠ざかることなく、近くにとどまっていました。

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電線に避難するハギマシコたち・・・

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「みんな無事か!?」 「怖かったなぁ~」 「どぉするぅ」 などと皆で会話しているのでしょうか。

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雄雌の特徴から真ん中が♀タイプのようですね。

全体的に地味で、赤色部が下腹部にほんの少し、もしくはほとんど無いですね。

思いがけずハギマシコも見ることができ、今シーズン初の冬鳥観察は嬉しい結果で終わりました


12/9(日)神奈川/丹沢(その2)

2012-12-10 | 野鳥 神奈川探鳥地

冬鳥である「ベニマシコ」数少ない赤い鳥だけに、冬枯れした景色の中で目立ちます。

見つけた時は嬉しいものですね。

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ベニマシコ♂

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河原や草原が大好き。

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セイタカアワダチソウやススキの様な種や実を食べています。

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カワラヒワやマヒワと違い大きな群では行動せず、せいぜい3~5羽の小群で移動していることが多いようです。

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こちらはベニマシコ♀ 

全体が淡褐色で赤色の部分はほとんどありません。

ウソやマヒワなど今季は平地でも多々確認されていますが、このベニマシコもいつまでもこの場所に越冬に戻ってきてほしいですね。

[確認した鳥]

カワウ、アオサギ、オシドリ、カルガモ、マガモ、カワガラス、トビ、ミサゴ、チョウゲンボウ、クマタカ、キジバト、コゲラ、アオゲラ、モズ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ベニマシコ、ハギマシコ、カヤクグリ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ、ミソサザイ、カケス、ハシブトガラス、ハシボソガラス、スズメ、ガビチョウ


12/9(日)神奈川/丹沢

2012-12-09 | 野鳥 神奈川探鳥地

11月より冬鳥到来の便り耳にしていましたが、出遅れること1ヶ月やっと冬鳥散策へ行ってきました。

今年は各所でウソやマヒワなどアトリ科の鳥が多々確認されているようなので、期待もふくらみます。

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到着してまもなく、ヒーホーと口笛の様な鳴き声が聞こえてきました。

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正体は「ウソ」。

体長は15.5cmとスズメより一回り大きく、名前の由来も口笛を意味する古語「オソ」から「ウソ」となったとか。

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ウソ♂ (喉が赤い)

全体に赤味が濃く、お腹にかけてやや薄赤くなる「亜種アカウソ」も混じっていました。

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ウソ♀ (喉の赤みが無く、体全体が茶褐色)

今年は横浜市内の公園や緑地でも「ウソ」の確認情報を多々耳にします。

年により多く見ることができる年/見られない年がありますが、たくさん見られる年になればいいですね。

 

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ホオジロ♂

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ジョウビタキ ♂

 

沢ではカワガラス、林道ではジョウビタキ以外にも少数ですがルリビタキやアオジ、マヒワも確認することができました。

しかし、全体的に鳥の数は少なく感じました。まだまだ警戒心が強いためでしょうか。

年末年始頃には鳥たちの警戒心も弱まり、姿を現してくれることでしょう♪

 

そして最後には上空をクマタカが何度も旋回するというラッキーにも遭遇しました。同時にトビも飛んでいましたが大きさが2倍近く違いました。「さすがクマタカ!」


12/2(日)南野川ふれあいの森

2012-12-05 | 野鳥 地元(川崎)地元探鳥地

自宅からほど近い南野川ふれあいの森。

今年の春に『野川はあも』という地域緑地保全グループの方々にお会いしたことは、本ブログでも紹介させていただきましたが、この日は『野川はあも』さんより、野鳥についてレクチャーしてほしいと依頼され、参加させていただきました。

野鳥の話以外にも、巣箱の掛け替えを行いました。

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野鳥の話・・・

南野川ふれあいの森で見聞きできる鳥について、お話をさせていただきました。

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(野鳥の話の要点)

①南野川ふれあいの森近辺に生息する野鳥の紹介 : (冬)約30~40種、(夏)15種以下

②冬に見られる鳥の半数以上は、中国北東部、ロシアなどからの渡り鳥であり、日本へ越冬のため渡ってきている「冬鳥」です。

③夏に東南アジアなど南方から日本に渡ってくる鳥を「夏鳥」といいますが、春と秋にこの森を通過しています。(休息地として利用しています)

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上記は「キビタキ」という渡り鳥(夏鳥)です。今年5/13にこの森で確認、撮影しました。

 
 
 

最高気温が10℃に届かない寒い中、29名(うち子供13名)の参加があり、つたない話を最後まで聞いていただきありがとうございました。

また、話の後も色々と野鳥について質問があり、皆さんに興味を持っていただけたことにとても嬉しく思いました。

 

 

最後に早朝に撮影した画像を紹介いたします。

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コゲラ (体長15cmほどの小型のキツツキ)

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ツグミ (体長24cm)

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シメ (体長18cm)

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ジョウビタキ♀ (体長14cm)

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この日は見れませんでしたが、ジョウビタキ♂はこんな鳥です。 

どうですかキレイでしょう?  

皆さんの家の庭先で ”ヒッ!ヒッ!” と鳴いているかもしれませんよ!

 

鳥はじっとしていないため、子供たちにゆっくり見せてあげられなかったのが少し心残りですが、スズメやカラス以外にも様々な鳥が身近に居ることを知っていただけて良かったと思います。

また、機会がありましたらよろしくお願いいたします。

 

[確認した鳥]
ツグミ、シロハラ、シメ、コゲラ、アオゲラ、アオジ、ウグイス、ハクセキレイ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、ジョウビタキ、コジュケイ、キジバト、オナガ、カケス、ハシブトガラス、スズメ


11/24(土)宮城県北部(番外編)

2012-12-01 | 野鳥 その他探鳥地

蕪栗沼への移動途中思いがけなく見つけることができました。

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ヒシクイ(手前)

今回、時間の都合で立ち寄れませんでしたが、近くの化女沼には毎年2000羽以上のヒシクイが飛来します。

<識別箇所>

・ヒシクイは頭から上側嘴へのラインが嘴の付け根で一旦くぼんで「短い」。また、下側の嘴が分厚い。 
・オオヒシクイは頭から上側嘴への線が直線的で全体的に「長く」、下側の嘴が薄い。

 

亜種オオヒシクイとは食性や生態が違います。ヒシクイはマガン同様に田んぼで落ち穂など採餌します。マガンの中で行動しているのは、ヒシクイである可能性が高いのでチェックが必要です。

 

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シジュウカラガン

首と胸の境の白線が目立たないタイプですが、カナダガンとは胸の模様や色合いがまったく違います。むしろ当初は「ヒメシジュウカラガン」の可能性も疑った個体でした。

しかし、大きさ(サイズ)からシジュウカラガンと見ています。

 

ここ宮城県北部へも毎年数羽しか飛来しないシジュウカラガンを見ることができ幸運でした。