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第1回 金融経済教育研究会-2-

2011-04-24 06:12:20 | 社会科関連情報
昨日の 第1回 金融経済教育研究会 第2講は、「錯覚する世界の歩き方」 名古屋大学教授 加藤 秀明 先生でした。



加藤先生の紹介をします。

http://www.soec.nagoya-u.ac.jp/htm/staff/kato/kato.html

日本の資本市場に焦点をあてたファイナンスの実証研究.
とくに、人間の非合理性に注目した行動経済学からのアプローチに関心がある.
コーポレートガバナンス、M&A、市場の効率性、コーポレートファイナンスに関係する研究を行っている.

だそうです。



初めに勝間和代さんの講演会の様子を話されました。
テーマが変わるごとに立ち位置を変えているとのこと。

さすがです。

見せる、聴かせる技を知っています。

次に、イリュージョンです。

解説は省略しますが、次のサイトをご覧ください。

http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/index.html

錯視は「脳がだまされる」という人もいますが、「脳の防衛反応」という人もいます。

私は後者に賛成です。

日常の経験から、脳にとってより都合のいいように解釈をするのです。

錯視は、日常にない状況を作り出しているのです。


次が、「ノーアウトの四球は安打より悪い!」かどうか?

実際に調べてみたそうです。

先頭打者を安打で出した場合、得点確率は46%ぐらい。
先頭打者を死球で出した場合、得点確率は38%ぐらい。

安打の方が悪いのです。

これが心理の錯視です。イメージの誤りです。

このあと、大阪大学柳田教授の「脳のゆらぎ研究」

ヒューリスティック 代表性と利便性

リスクとは?

ナイトの経済学

などの話題が続きました。

最後は国債をどう償還するか。

もっと、経済の「ゆらぎ」の話を聞きたかったのですが、
ユーモアたっぷりのお話でした。


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