ごまめの歯ぎしり メールマガジン版
創刊当時から読んでいるメルマガです。
今や彼も外務大臣。
外務大臣としての動きがよくわかる、社会科教師なら飛びつきたくなるような情報です。
例えば・・・
ごまめの歯ぎしり 2018年5月8日号 アカバ・死海・アンマン
ヨルダンに外務大臣としては三回目の出張となりました。
密度の濃い三日間でした。
今回の主な日程は、アワダラー国王特使との昼食、アカバプロセスで国
王陛下と共に共同議長を務める、「平和と繁栄の回廊」構想に関する日
本・パレスチナ・イスラエル・ヨルダンの四者による閣僚会合の開催、そし
て承認されたばかりのポンペオ新米国国務長官との会談の四つです。
ヨルダンで計画大臣や国王陛下の侍従長などを務めたバセム・アワダラ
ー国王特使は、サウジアラビアの皇太子とも若いころから非常に親しく、
また私のジョージタウン大学の同じ学部の一年先輩でもあり、中東での
広い人脈を持っています。昼食を食べながら、中東情勢に関する非常に
有意義な意見交換をすることができました。
アカバプロセスは、アカバにある王宮府で、アブドッラー国王陛下が自ら
議長を務められるテロ対策の会議です。
今回は東南アジアのテロ対策がテーマでしたが、以前からアジアに関す
るテロ対策では日本とヨルダンで共同議長をやろうという国王陛下からの
提案を受けて、国王陛下と私が議長を務めました。
パレスチナのヨルダン川西岸のジェリコで行われている「平和と繁栄の回
廊」構想の中心的なプロジェクトであるJericho Agro-Industrial Park、ま
たはJAIPに関する四者閣僚会合を開催しました。
パレスチナとイスラエル、あるいはイスラエルとヨルダンは、ここ最近、二
国間関係が非常に難しい状況にありますが、そんな中でも日本がイニシ
アチブをとってきたこのプロジェクトに関する閣僚会合を無事に開催する
ことができました。
プロジェクトを進めるための様々な合意ができただけでなく、パレスチナ・
イスラエル・ヨルダンの閣僚や代表団同士で和やかな話ができたことは
大きな意味を持つと思います。
この時期に、アメリカのポンペオ新国務長官がヨルダンを訪問することに
なり、アンマンで会談をすることになりました。
北朝鮮問題を中心に、中東情勢に関する意見交換もしっかりと行うこと
ができました。
4月27日
22:20 成田発
4月28日
04:00 ドーハ着
ドーハのラウンジの廊下をぐるぐると歩き、万歩計上で5000歩を確保し
ました。
06:50 ドーハ発
09:30 アンマン着
11:15 打ち合わせ
南北首脳会談の内容に関するブリーフィングを、ここでしっかり受けました。
12:00 バセム・アワダラー国王特使との昼食会@フォーシーズンズホテル
14:00 アンマン発(王宮府特別機)
王宮府の用意した特別機にアカバプロセスへの参加者を皆乗せて、ア
カバに向かいます。
15:00 アカバ着
16:15 シンガポール内務大臣とのバイ会談@インターコンチネンタルホテル
ASEANの議長国シンガポールとは様々な連携をしていきます。
シンガポールの治安に責任を負う内務大臣とのバイ会合です。
17:50 アブドッラー国王陛下への拝謁@王宮府
国王陛下と皇太子殿下に拝謁。二国間関係について、そして中東情勢
に関して意見交換しました。
19:00 アカバプロセス公式夕食会@王宮府
王宮府のビーチに建てられた大きなテントのなかで中東料理に舌鼓をう
ちました。
20:00 公式夕食会ビーチサイドカクテル@王宮府
王宮府のビーチの波打ち際で、国王陛下も遅くまで残られて参加者との
カクテルを楽しまれました。
4月29日
08:15 打ち合わせ
09:00 アカバプロセス開会セッション@王宮府
ISILは地域的には消滅しましたが、その過激主義的なイデオロギーは
なお健在で、東南アジアではフィリピン、インドネシア、マレーシアなどを
中心にイスラム過激派が一定の勢力を保っています。
また、イラクやシリアで活動していた戦闘員が東南アジアに帰還、流出し
ているなかで、人的・資金的なつながりが再形成されつつあります。
こうした状況にどう対応するかという議論が、中東やアジアだけでなくアメ
リカやヨーロッパ、中南米からの参加も得て行われました。
外は三十度を超えていますが、会議の場は非常に寒く、ネクタイはなしと
いうドレスコードでしたが、私はヒートテックを穿いて、セーターを着てちょ
うどよい温度でした!
14:00 アカバプロセス公式昼食会@王宮府
焼いた石を砂に埋めて、その熱で羊を料理する伝統料理が振る舞われ
ました。
17:30 アカバ発(王宮府特別機)
18:15 アンマン着
アンマンから、パトカーの先導で死海リゾートへ。
19:15 死海リゾートケンピンスキーホテル着
日本の呼びかけで、ヨルダンがホストとなって、日本、パレスチナ、イスラ
エル、ヨルダンの四か国の閣僚会合を行うことができました。
JAIPから製品をキングフセイン橋(アレンビー橋)経由でヨルダンに出し、
さらにそこから湾岸諸国をはじめ日本や欧米にも輸出する計画を進め
るための専用道路の建設計画に合意できました。
また、JAIPに水を供給するための深井戸を掘ることに関しても合意がで
きました。
日本は、このJAIPの第二フェーズに物流をさらに改善するとともに、ICT
技術をJAIPに導入していきます。
パレスチナの若者に夢と希望を与えるJAIPを、これからもさらに発展させ
ていきます。
19:25 ファフーリ ヨルダン計画大臣との立ち話
19:30 「平和と繁栄の回廊」構想四者閣僚会合開会セッション
21:00 議長声明発表
21:20 ぶら下がり記者会見
死海リゾート泊の予定でしたが、ポンペオ新長官との会談が朝に入った
ので、夜、アンマンに戻りました。
4月30日
07:30 打ち合わせ
08:10 日米外相会談@インターコンチネンタルホテル
新国務長官と、主に北朝鮮、そして中東情勢に関しての意見交換をしま
した。
長官がCIA長官として北朝鮮を訪問したときの様子なども詳しく共有して
もらいました。
09:22 ぶら下がり記者会見
12:00 アンマン発
15:25 ロンドン着
メイ首相の後継者との声もあったアンバー・ラッド内相の辞任直後でもあ
り、鶴岡大使からのブリーフィングを空港でじっくりと受けました。
19:15 ロンドン発
JAL便の中では、かつての外務省の機密費着服事件をドラマ化したシリ
ーズが上映されていて、一気に見てしまいました。
5月1日
15:00 羽田着
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外務大臣としての動きがよくわかる、社会科教師なら飛びつきたくなるような情報です。
例えば・・・
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ヨルダンに外務大臣としては三回目の出張となりました。
密度の濃い三日間でした。
今回の主な日程は、アワダラー国王特使との昼食、アカバプロセスで国
王陛下と共に共同議長を務める、「平和と繁栄の回廊」構想に関する日
本・パレスチナ・イスラエル・ヨルダンの四者による閣僚会合の開催、そし
て承認されたばかりのポンペオ新米国国務長官との会談の四つです。
ヨルダンで計画大臣や国王陛下の侍従長などを務めたバセム・アワダラ
ー国王特使は、サウジアラビアの皇太子とも若いころから非常に親しく、
また私のジョージタウン大学の同じ学部の一年先輩でもあり、中東での
広い人脈を持っています。昼食を食べながら、中東情勢に関する非常に
有意義な意見交換をすることができました。
アカバプロセスは、アカバにある王宮府で、アブドッラー国王陛下が自ら
議長を務められるテロ対策の会議です。
今回は東南アジアのテロ対策がテーマでしたが、以前からアジアに関す
るテロ対策では日本とヨルダンで共同議長をやろうという国王陛下からの
提案を受けて、国王陛下と私が議長を務めました。
パレスチナのヨルダン川西岸のジェリコで行われている「平和と繁栄の回
廊」構想の中心的なプロジェクトであるJericho Agro-Industrial Park、ま
たはJAIPに関する四者閣僚会合を開催しました。
パレスチナとイスラエル、あるいはイスラエルとヨルダンは、ここ最近、二
国間関係が非常に難しい状況にありますが、そんな中でも日本がイニシ
アチブをとってきたこのプロジェクトに関する閣僚会合を無事に開催する
ことができました。
プロジェクトを進めるための様々な合意ができただけでなく、パレスチナ・
イスラエル・ヨルダンの閣僚や代表団同士で和やかな話ができたことは
大きな意味を持つと思います。
この時期に、アメリカのポンペオ新国務長官がヨルダンを訪問することに
なり、アンマンで会談をすることになりました。
北朝鮮問題を中心に、中東情勢に関する意見交換もしっかりと行うこと
ができました。
4月27日
22:20 成田発
4月28日
04:00 ドーハ着
ドーハのラウンジの廊下をぐるぐると歩き、万歩計上で5000歩を確保し
ました。
06:50 ドーハ発
09:30 アンマン着
11:15 打ち合わせ
南北首脳会談の内容に関するブリーフィングを、ここでしっかり受けました。
12:00 バセム・アワダラー国王特使との昼食会@フォーシーズンズホテル
14:00 アンマン発(王宮府特別機)
王宮府の用意した特別機にアカバプロセスへの参加者を皆乗せて、ア
カバに向かいます。
15:00 アカバ着
16:15 シンガポール内務大臣とのバイ会談@インターコンチネンタルホテル
ASEANの議長国シンガポールとは様々な連携をしていきます。
シンガポールの治安に責任を負う内務大臣とのバイ会合です。
17:50 アブドッラー国王陛下への拝謁@王宮府
国王陛下と皇太子殿下に拝謁。二国間関係について、そして中東情勢
に関して意見交換しました。
19:00 アカバプロセス公式夕食会@王宮府
王宮府のビーチに建てられた大きなテントのなかで中東料理に舌鼓をう
ちました。
20:00 公式夕食会ビーチサイドカクテル@王宮府
王宮府のビーチの波打ち際で、国王陛下も遅くまで残られて参加者との
カクテルを楽しまれました。
4月29日
08:15 打ち合わせ
09:00 アカバプロセス開会セッション@王宮府
ISILは地域的には消滅しましたが、その過激主義的なイデオロギーは
なお健在で、東南アジアではフィリピン、インドネシア、マレーシアなどを
中心にイスラム過激派が一定の勢力を保っています。
また、イラクやシリアで活動していた戦闘員が東南アジアに帰還、流出し
ているなかで、人的・資金的なつながりが再形成されつつあります。
こうした状況にどう対応するかという議論が、中東やアジアだけでなくアメ
リカやヨーロッパ、中南米からの参加も得て行われました。
外は三十度を超えていますが、会議の場は非常に寒く、ネクタイはなしと
いうドレスコードでしたが、私はヒートテックを穿いて、セーターを着てちょ
うどよい温度でした!
14:00 アカバプロセス公式昼食会@王宮府
焼いた石を砂に埋めて、その熱で羊を料理する伝統料理が振る舞われ
ました。
17:30 アカバ発(王宮府特別機)
18:15 アンマン着
アンマンから、パトカーの先導で死海リゾートへ。
19:15 死海リゾートケンピンスキーホテル着
日本の呼びかけで、ヨルダンがホストとなって、日本、パレスチナ、イスラ
エル、ヨルダンの四か国の閣僚会合を行うことができました。
JAIPから製品をキングフセイン橋(アレンビー橋)経由でヨルダンに出し、
さらにそこから湾岸諸国をはじめ日本や欧米にも輸出する計画を進め
るための専用道路の建設計画に合意できました。
また、JAIPに水を供給するための深井戸を掘ることに関しても合意がで
きました。
日本は、このJAIPの第二フェーズに物流をさらに改善するとともに、ICT
技術をJAIPに導入していきます。
パレスチナの若者に夢と希望を与えるJAIPを、これからもさらに発展させ
ていきます。
19:25 ファフーリ ヨルダン計画大臣との立ち話
19:30 「平和と繁栄の回廊」構想四者閣僚会合開会セッション
21:00 議長声明発表
21:20 ぶら下がり記者会見
死海リゾート泊の予定でしたが、ポンペオ新長官との会談が朝に入った
ので、夜、アンマンに戻りました。
4月30日
07:30 打ち合わせ
08:10 日米外相会談@インターコンチネンタルホテル
新国務長官と、主に北朝鮮、そして中東情勢に関しての意見交換をしま
した。
長官がCIA長官として北朝鮮を訪問したときの様子なども詳しく共有して
もらいました。
09:22 ぶら下がり記者会見
12:00 アンマン発
15:25 ロンドン着
メイ首相の後継者との声もあったアンバー・ラッド内相の辞任直後でもあ
り、鶴岡大使からのブリーフィングを空港でじっくりと受けました。
19:15 ロンドン発
JAL便の中では、かつての外務省の機密費着服事件をドラマ化したシリ
ーズが上映されていて、一気に見てしまいました。
5月1日
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