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5月14日の社説は…

2018-05-14 05:44:04 | 社説を読む
今日もテーマが分かれそうです。

朝日新聞
・ 成人年齢18歳 若者狙う商法に備えよ
・ アジア生態系 わがこととして考える

読売新聞
・ 新興国資金流出 米国発ショックの拡大を防げ(2018年05月14日)
・ 梅毒患者急増 感染の実態把握が欠かせない(2018年05月14日)

毎日新聞
・ 公文書管理と情報公開 「車の両輪」に魂を入れよ

日本経済新聞
・ キャッシュレス化は民間の競争と革新で
・ 事業承継を体質強化の契機に

産経新聞
・ 中国とWHO 稚拙な台湾外しをやめよ
・ 武田の大型買収 世界に確かな存在感示せ

中日新聞
・ パレスチナを忘れるな イスラエル建国70年

※ 多くのテーマが並びました。

毎日は一本ものです。
「なぜ官僚の意識が改まらないのか。日本の近代が始まった明治時代は天皇主権で、官僚は国民に対する説明責任を負っていなかった。戦後、国民主権となったものの「お上意識」は変わらなかった。行政文書をどこまで、いつまで保存するかの判断は省庁に委ねられた。

 公文書問題に詳しい長野県短期大の瀬畑源(せばたはじめ)准教授は「国民への説明責任は根付かず、いまも各府省では文書が『国民の財産』という理解が進んでいない」と指摘する。」

公文書管理はコストがかかります。
今日の社説は行政コストを削減する時代に逆行します。
何をいつまで残すのかを明確にし、「メモ」まで残すという論調は避けるべきだと思います。

文書開示請求が出ると、そのために職員に膨大な時間が取られます。
その分のコストも考えるべきです。

マスコミは極論に走らないように願いたいものです。
バランスですね。


産経です。
「国内製薬大手の武田薬品工業が約6兆8千億円を投じ、アイルランドの製薬大手、シャイアーを買収することで同社と合意した。

 日本企業では過去最大規模のM&A(合併・買収)となる。武田は世界の製薬業界で上位10社の仲間入りを果たし、国際市場での勝ち残りを目指す。

 日本が人口減少社会を迎える中で、世界の成長を取り込もうと日本企業による海外企業の大型買収が増えている。だが、買収先の舵(かじ)取りが難航し、買収による統合効果をうまく発揮できていない事例も見受けられる。

 それだけに今回の大胆な経営判断に対する注目度は高い。グローバル化を目指す日本企業にとり、大型買収のモデルとなるような成果を生み出してもらいたい。」

シャイアーは、希少疾患の医薬品の開発・製造を行う、製薬・バイテク企業です。これまで多くの企業を買収してきました。

それを武田がまとめます。

中日です。
「アラブ国家建国を約束する一方で、ユダヤ人にパレスチナへの建国を認めた英国の二枚舌外交がきっかけだった。欧州で迫害され移住したユダヤ人らは一九四八年五月十四日、イスラエル建国を宣言したが、当初から矛盾と火種を抱えていた。

 アラブ諸国は四回にわたる中東戦争でイスラエルと戦ったが、逆に占領地を増やしたイスラエルの優勢は進んだ。

 武器を持つイスラエル軍に、パレスチナ人は石を投げて抵抗したが、暴力の応酬と呼ぶには、圧倒的な力の差があった。

 平和共存のチャンスはあった。

 イスラエル、パレスチナ双方が一九九三年、テーブルに着き、ヨルダン川西岸とガザに五年間の暫定自治を認めることで合意した。オスロ合意である。

 しかし、それはイスラエル側の挑発などにより、両者の騒乱へと発展、和平プロセスは崩壊状態となっている。」

まさに英国の二枚舌外交が歴史をゆがめ、現在まで引きずっています。

イスラエル、パレスチナのどちらも正論なので、解決策はありません。

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