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南アフリカを探ろう!-3-

2010-06-15 06:37:25 | 社会科こぼれ話
やりましたね!
本田がワンチャンスをモノにしましたね。

本田、川島、闘莉王と、グランパスの現役、OBが大活躍でした。
次のオランダ戦もがんばれ!

この試合の行われたブルームフォンテーンは南アフリカの司法の首都です。
さらに有名なケープタウンが立法の首都。プレトリアが行政の首都。
三権の都市が分かれているのです。
複都制といいます。


さて、前回は「貧困」について触れました。
今回は、やはりアパルトヘイト。白人と非白人を差別する人種隔離政策のことを指します。

アパルトヘイトは単なる差別ではありません。
法律で定められた国家のしくみ、社会のルールなのです。
差別しないと法律違反になると考えてください。

私が教壇に立った頃には、まだしっかりと行われていました。
というより、完全撤廃されてから、まだわずか16年しか経ていません。
差別の具体例を挙げましょう。

・ 居住区が制限されました。
  国民の大多数を占める黒人は、国土のわずか13%の土地に設けたホームランドといわれる10の「国」に種族別に集められました。

・ レストランやホテル、列車、バス、公園の公衆トイレまで、公共施設はすべて白人用と白人以外に区別されました。
 白人専用の公園などの場所に立ち入った黒人はすぐに逮捕されたのです。

・ 人種の違う男女が結婚することを禁止されました。それどころか恋愛関係になるだけで罰せられました。

・ その他、就職や賃金、教育、医療、宗教など、日常生活の隅々にわたって非白人を差別する政策が、無数の法律と慣行で制度化されていました。

・ そしてその制度を守るために、国家予算の半分近くがアパルトヘイト維持のために使われていました。
 その意味では、白人にとっても大きなマイナスでした。

それではなぜアパルトヘイト?

次回に見てみましょう。

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