チャイコフスキー:イタリア奇想曲 作品45 (スコア付き)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: イタリア奇想曲 作品45 TH 47 ČW 44 (スコア付き) 作曲年代:1880年 管弦楽:ロシア・ナショナル管弦楽団 指揮:ミハイル・プレトニョフ
00:00 Andante un poco rubato (イ長調) 05:38 Pochissimo più mosso (イ長調) 08:30 Allegro moderato (変ニ長調) 10:59 Andante (変ロ短調) 13:13 Presto (イ短調) 15:08 Allegro moderato (変ロ長調) 15:52 Presto (イ長調) 16:25 Più Presto (イ長調) 16:47 Prestissimo (イ長調)
1878年に作曲に専念するためにモスクワ音楽院の講師を辞したチャイコフスキーは、ヨーロッパ各地を転々とすることになる。1879年末から翌年4月にかけてはイタリアに滞在し、この時に《イタリア奇想曲 作品45》を着想している。1880年5月には完成し、同年12月6日にモスクワで、ニコライ・ルビンシテインの指揮で初演された。 この作品は、イタリアで見聞きした民謡がいくつか引用されていることもあって、チャイコフスキーの作品の中では明るいメロディーが目立つ。冒頭はトランペットのファンファーレから始まるが、これはチャイコフスキーがイタリアのホテル近くの兵舎から聞き取ったものとされる。終盤は、イタリア・ナポリの舞踊音楽「タランテラ」のリズムが用いられており、テンポが段階的に速められて熱狂的に終止する。