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第53回 指導と評価大学講座 3日目

2011-07-31 06:46:22 | 教育関連情報
昨日は、第53回 指導と評価大学講座の3日目でした。

会場の日本教育会館とはどんな施設なのでしょうか?



案内を見ると、日本教職員組合などの教職員系の団体事務所が入っていることがわかります。

今回は、開始前に、講義中の「ビデオ撮影、カメラでの撮影はご遠慮下さい。」というアナウンスがありました。

昨日まではカメラ撮影禁止の話はなかったのでバチバチ撮っていましたが、今回は、写真はありません。

9:45~11:00
生徒指導とカウンセリング

臨床心理学志向のカウンセリングよりも生徒指導志向のカウンセリングの方が教育現場の役に立つと提唱したい。

東京成徳大学名誉教授・学術顧問  國分 康孝


御大の登場です。
臨床心理士はあくまでも精神の病を治療するのが仕事であるが、学校現場で悩みを抱える児童生徒は精神の病ではない。
ガイダンスの出来るカウンセリングの方が効果的であるというお話でした。
とても納得のいくものでした。

11:15~12:30
これからの日本の学級経営

学級集団の状態が教育実践の成果に大きな影響を与える。学級集団をどうアセスメントし対応すべきかを解説する。

早稲田大学教育・総合科学学術院教授 河村 茂雄


前任校でもお世話になった河村先生。とにかく、話術がすばらしい。
内容もわかりやすく、改めて、満足型の学級をつくるべきという確信をもつことが出来ました。


13:30~14:45
こんな教師になろう

-私の教師論- 生徒どうしのつながりの希薄化、若い先生たちの増加、もう一度教育の原点に立つ教師論について考えよう。

大阪教育大学監事 野口 克海


最後は、関西弁の野口節。
笑いあり、涙ありの、あっという間に時間が過ぎました。
教育は「愛」につきる。
その通りだと思います。


14:45~14:55
修了式 (財)応用教育研究所所長
辰野 千壽

終了式ではすばらしいプレゼントがありました。

被災地である岩手県立大槌高校の先生が、その思いを語っていただけたのです。



学校が高台にあるために、まち全体が津波で流され、燃えていくのを、生徒と一緒に見ていました。
全校生徒の家が流され、また多くの肉親や兄妹が亡くなりました。

まだ、言葉で整理できない状態です。

今でも、何が夢で何が現実なのかわからなくなることがあります。

でも、子ども達は前を向いています。

その子ども達に、まちの大人は支えられ、生きる力をもらっているのです。



会場からは、温かい拍手が鳴り続きました。

今回の震災で、日本の学校がもっている機能が見直された感があります。

学校は、子ども達の居場所であり、地域の人を繋げるシンボルなのです。

その学校で学ぶ子ども達の全員が、居心地よく感じられるような学級・学校づくりが、
教師の大切な仕事であることを確認できた3日間でした。

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