ハイドン:交響曲第92番ト長調『オックスフォード』 (スコア付き)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン: 交響曲第92番ト長調 Hob.I:92 『オックスフォード』 (スコア付き) 作曲年代:1789年 指揮:コリン・デイヴィス 演奏:ロンドン交響楽団
00:00 第1楽章 Adagio – Allegro spiritoso (ト長調) 08:04 第2楽章 Adagio (ニ長調) 15:32 第3楽章 Minuet. Allegretto – Trio (ト長調) 21:24 第4楽章 Presto (ト長調)
ハイドンの交響曲《第90番》から《第92番》は、パリとマルセイユの間の郵便事業を独占していたフランスのドーニ伯爵 (comte d'Ogny) からの依頼で作曲されたことから、『ドーニ交響曲』と呼ばれる。《第82番》から《第87番》と同様に、パリで新たに創設された「コンセール・ド・ラ・オランピック」のために作曲された。 《第92番》は、『オックスフォード』の愛称としても知られる。これは、1791年にオックスフォード大学における名誉博士号の授与式でハイドンがこれを指揮したと伝わっているためである。しかし、先述の通りハイドンはこの授与式のために《第92番》を作曲したわけでなく、渡英後すぐに行われた授与式で、過去の作品を演奏したに過ぎない。 他の『ドーニ交響曲』と同様に、ハイドンらしいユーモアがたくさん盛り込まれている。第1楽章では、第1主題が属七の和音で始まることや、展開部で全休止が入るなどの特徴がある。第3楽章は、特にトリオでホルンをはじめとする管楽器が活躍する。第4楽章は半音階を使った主題が特徴で、1オクターブの跳躍が効果的に使われている。