城郭の見方を中井均先生に学ぶ2回目 安土城
城郭研究の第一人者である滋賀県立大学名誉教授中井均先生の指導を受けて、城郭の見方を学ぶ2回目として、滋賀県近江八幡市の安土城跡を2023年5月2日に訪れた。 織田信長の壮大な夢と野望を実現するために築城された安土城は、天主完成からわずか3年で落城した。 その絢爛豪華な天主や本丸御殿は焼失し、それ以外は解体され羽柴秀次が築城した八幡城などに移築された。 織田信長の城郭革命としての完成形である安土城は、それまでの軍事的施設としての土の城から、軍事と政庁を兼ねる石の城へと変貌した。 高石垣、金箔瓦、天守の3要素から構成される城郭の出現は、統一政権の象徴として見せる城の誕生(織豊系城郭)となり、以後の日本の近世城郭に多大な影響を与えた。 織田信長が目指した城の真実の姿と謎を、滋賀県レイカディア大学北近江文化学科44期生の校外学習として学んだ。