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ニヤゾフ大統領には困った…

2009-09-22 06:02:40 | 社会科こぼれ話
 昨日、中国のピアニスト、ランランがテレビに出ていました。
 彼は、13歳で若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで優勝。その時の2位が、あの上原彩子です。

 昨年の北京オリンピックでは、開会式で演奏した姿が思い出されます。期待の若手ピアニストです。
 ぜひ名前を覚えておいてください。ランランです。 

 北京の開会式では口パクが話題になりました。
 口パクといえば、次の記事を思い出しました。2005年8月24日の記事です。 

 トルクメニスタンのサパルムラト・ニヤゾフ大統領はこれまでオペラやバレエを禁止し、長髪や金歯を批判してきたが、このほどまた新しく禁止事項を設けた。リップ・シンキング、いわゆる口パクである。8/23当局が明らかにしたところでは、大統領は口パクについて「歌や音楽の発展に負の効果をもたらす」としている。(引用終)

 トルクメニスタン(写真左)のニヤゾフ大統領の独裁は有名で、逸話はまだまだあります。

・ 町の名や12か月の呼び名を自分や身内の名前に変更。
・ すべての閣僚、地方行政府長官、軍人などに毎年ベンツを支給。
・ 自らを「終身大統領」に決定し、独裁者の悲惨な末路を伝える番組の放映を禁止。
・ カーラジオやステレオなどでの音楽鑑賞を禁止。
・ 黄金のニヤゾフ大統領像(写真中)は高さ14メートルで、太陽を追って回転。
・ 肖像画(写真右)を町中に掲示。
・ 言論の自由はなく、インターネットの一般利用も認められていない。

 音楽鑑賞は「生」がいいというのは一つの見識ですが、禁止までするのはいただけません。
 ましてや、12ヶ月の名前を勝手に変更するなんてもってのほかですね。

 このニヤゾフ大統領も3年前に急死し、後継の大統領が選挙で選ばれました。
 トルクメニスタンに民主主義が根付くことを期待しています。

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