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映画『天地明察』から見る、日本暦の歴史

2019-07-20 06:32:26 | 映画短評
映画「天地明察」

 https://redrb.heteml.jp/igo/akaigo77.html

渋川 春海 寛永16年閏11月3日(1639年12月27日)- 正徳5年10月6日(1715年11月1日)の伝記映画です。

伊能 忠敬 延享2年1月11日(1745年2月11日) - 文化15年4月13日(1818年5月17日))ファンとしては、その偉業の基礎を作った渋川 春海に注目していました。

映画の中でも、歩測をするシーンが出てきます。

映画を見ると、暦の大切さがよくわかります。

暦の編制は漢王朝以来、皇帝の権力の証として朝廷で行われ、それが頒布されるという形を取りました。
まさに皇帝は時間をも支配するという観念があったのです。

その中国の発想を、日本の朝廷も真似たのです。

当時の日本は宣明暦が使われていました。
本家中国では71年ほどで改暦されましたが、遣唐使の廃止などで、貞観四年(862)から800年近く使われ続けたのです。

映画では、元代に、郭守敬がフビライ=ハンの命令を受けて、イスラームの天文学、とりわけ測量器機を採り入れて1280年に新たな暦表として作成した授時暦が出てきます。
明代に一部修正されて大統暦となり、日本の朝廷も採用しようとします。

この映画は、朝廷の方針に反して、授時暦の誤差を修正しようと、渋川春海が貞享暦を作成し、日本の公式の暦にしようとした物語なのです。

その辺りを、原作者が語っています。

映画『天地明察』から見る、日本暦の歴史

 ここから https://www.tenchi-meisatsu.jp/

歴史は浪漫です。

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伊能忠敬翁顕彰会

伊能忠敬の測量

伊能忠敬 e史料館

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