星野成実先生の『新任教師の仕事 社会科 授業の基礎基本』(小学館)を紹介します。

今回は、Part2 社会科Q&A より 地域に出る見学・調査活動はどんな配慮が必要ですか
星野先生は次のように書いています。
A 地域に出る見学・調査活動は、中学年の学習に多くあります。できるだけ機会をつくり、実際に見て、聞く活動を経験として積み重ねていきたいものです。しかし、交通事故等の危険もありますので、安全には十分配慮すると共に、事前に学習計画を立てておく必要があります。
その通りです。
見学・調査は、社会事象と子ども達の距離を近づける、たいへん有効な学習です。
しかし、大きな落とし穴もあるのです。
何度も繰り返しますが、社会科は、社会認識を通して公民的な資質・能力を育成する教科です。
社会認識における「社会」とは社会事象であり、その一面を表したのが「資料」です。
資料は、統計資料であったり、写真であったり、文書であったりとしますが、対象がある程度絞られるので、読みとりがしやすいのです。
見学などの直接経験は、最高の資料といえるでしょう。
しかし、あまりにも情報量が多すぎて、大切なことを見て、感じてこないで、結局成果が出ないこともあるのです。
見学は時間がかかりますが、かえって非効率に終わることもよくあるのです。
星野先生は、次のように書いています。
・ 計画は教師も関わってつくる
・ 事前に下見をする
・ 必ず引率者がいるようにして出かける
・ インタビューや見学を予定しているときには、事前に教師が趣旨を説明し、お願いをしておく。
・ 見学の予定、緊急時の対処方法を、事前に教頭や教務の先生と確認しておく。
また、事前指導のポイントとして、次のように書いています。
・ 調査の目的を明らかにする
・ 何をどのように調べるのか調査の手だてを具体的にしておく
・ 調査が終わったらどのようにまとめるのかをはっきりさせておく
ポイントを明確にすることは、大切な指導です。
実際のインタビューは、児童・生徒には大切な活動です。社会との距離を縮めると同時に、社会の中で生きる力につながります。
事前に練習をしておきたいものです。
このブログでの関連記事は・・・
『社会科 授業の基礎基本』-1-
『社会科 授業の基礎基本』-2-
『社会科 授業の基礎基本』-3-
『社会科 授業の基礎基本』-4-
『社会科 授業の基礎基本』-5-
『社会科 授業の基礎基本』-6-
『社会科 授業の基礎基本』-7-
『社会科 授業の基礎基本』-8-
『社会科 授業の基礎基本』-9-
『社会科 授業の基礎基本』-10-
『社会科 授業の基礎基本』-11-
『社会科 授業の基礎基本』-12-
『社会科 授業の基礎基本』-13-
『社会科 授業の基礎基本』-14-
『社会科 授業の基礎基本』-15-
『社会科 授業の基礎基本』-16-
『社会科 授業の基礎基本』-17-
『社会科 授業の基礎基本』-18-
『社会科 授業の基礎基本』-19-
『社会科 授業の基礎基本』-20-
『社会科 授業の基礎基本』-21-
『社会科 授業の基礎基本』-22-
『社会科 授業の基礎基本』-23-
『社会科 授業の基礎基本』-24-
『社会科 授業の基礎基本』-25-

今回は、Part2 社会科Q&A より 地域に出る見学・調査活動はどんな配慮が必要ですか
星野先生は次のように書いています。
A 地域に出る見学・調査活動は、中学年の学習に多くあります。できるだけ機会をつくり、実際に見て、聞く活動を経験として積み重ねていきたいものです。しかし、交通事故等の危険もありますので、安全には十分配慮すると共に、事前に学習計画を立てておく必要があります。
その通りです。
見学・調査は、社会事象と子ども達の距離を近づける、たいへん有効な学習です。
しかし、大きな落とし穴もあるのです。
何度も繰り返しますが、社会科は、社会認識を通して公民的な資質・能力を育成する教科です。
社会認識における「社会」とは社会事象であり、その一面を表したのが「資料」です。
資料は、統計資料であったり、写真であったり、文書であったりとしますが、対象がある程度絞られるので、読みとりがしやすいのです。
見学などの直接経験は、最高の資料といえるでしょう。
しかし、あまりにも情報量が多すぎて、大切なことを見て、感じてこないで、結局成果が出ないこともあるのです。
見学は時間がかかりますが、かえって非効率に終わることもよくあるのです。
星野先生は、次のように書いています。
・ 計画は教師も関わってつくる
・ 事前に下見をする
・ 必ず引率者がいるようにして出かける
・ インタビューや見学を予定しているときには、事前に教師が趣旨を説明し、お願いをしておく。
・ 見学の予定、緊急時の対処方法を、事前に教頭や教務の先生と確認しておく。
また、事前指導のポイントとして、次のように書いています。
・ 調査の目的を明らかにする
・ 何をどのように調べるのか調査の手だてを具体的にしておく
・ 調査が終わったらどのようにまとめるのかをはっきりさせておく
ポイントを明確にすることは、大切な指導です。
実際のインタビューは、児童・生徒には大切な活動です。社会との距離を縮めると同時に、社会の中で生きる力につながります。
事前に練習をしておきたいものです。
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