YOMIURI ONLINE 2014年06月28日に興味深い記事がありました。
(2)知恵袋、ふり返り…板書法を統一
ここから http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20140624-OYT8T50126.html?from=yartcl_blist
「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)でトップクラスの秋田県の小学校では、統一された授業スタイルがある。
「180度より大きい角は、どんな工夫をして角度を測ったらいいだろう?」。6月中旬、県南西部、由利本荘ゆりほんじょう市立石沢小学校の教室。4年生16人を前に、板垣一恵教諭(48)が黒板に「課題」を書いた。赤色の四角で囲み、児童も色鉛筆を使いながらノートに記す。
分度器の使い方を学ぶ算数の授業。板垣教諭は、すぐに正解を教えない。まず、各自で課題に挑む「一人学び」をさせたあと、「お友達と考えを交流して下さい」と指示。児童は隣席の児童と「対話」をし、「みんな学び」と称して黒板の前に集まり、それぞれが考えた答えを発表した。
「最初に補助線を引いて、180度からはみ出した角度を測る」。結論が導き出されると、板垣教諭がまとめを意味する「知恵袋」の横に板書。全員に「おためし」として問題を解かせたあと、最後に課題と結論を確認する「ふり返り」をした。「わからないことを翌日に持ち越さない」のが鉄則で、放課後、補充指導もする。
4年の斎藤日菜子さん(9)は「わからない問題でも、友達の考えを聞くと、わかるようになる」。佐々木彰校長(59)は「個人、対話、全体と段階を踏むことで自分の考えを組み立て、友人の意見と比較・検討する思考力、問題解決能力が養われる」と説明する。
統一された授業スタイルというのは、システムとしてはとても重要です。
低レベル(授業)の水準が上がるのです。
例えば、次の部分。
「教諭が黒板に「課題」を書いた。赤色の四角で囲み、児童も色鉛筆を使いながらノートに記す。」
これが秋田県中で行われているのです。
「課題を赤色の四角」で囲むということをそろえながら、実はもっと大きな意味があるのです。
それは、すべての授業で、課題解決型の授業を目指すという志の宣言なのです。
授業中黒板は消さず、1時限の内容を順番に書くことも徹底している。児童も同じ内容を見開き2ページのノートにまとめる。「先生の黒板と同じようにきれいに書くと、後でノートを見返した時に、勉強したことを思い出せる」と猪股海恋かれんさん(10)。
他の教員も同じスタイルで授業をするため、担任が代わっても、子どもたちが戸惑うことはない。県内の他の小学校も基本的に同じで、そのうえで各校が独自の取り組みをしている。
県北部、能代市立渟城南(ていじょうみなみ)小学校では、各教員が授業後に板書の写真を撮り、年に2回、資料集を作る。教員の授業力の向上につなげるためだ。
「県内の他の小学校も基本的に同じで、そのうえで各校が独自の取り組みをしている。」ことが重要なのです。
これだけで、板書の書き方が意識されます。
すなわち、板書計画が事前に準備されているということを意味します。
教材研究の時間がないときには、最低、赤四角で囲むための課題を考え、それをもとにした板書計画を考えるだけでも授業が構成できます。
授業での意見交換を活発にするルールもある。他の児童の意見を聞いた児童は、「あああ」「いいねぇ」「うん」「ええっ」「おおお!」などで応じる。発案した矢田部瑞穂教諭(47)は「発言に反応すると、クラス全体の学び、発言への意欲が引き出される」と狙いを明かす。
各校が秋田流の授業スタイルを守りつつ、それぞれが工夫を重ねている。
どれも、岐阜市の研修校で行われ、定着してるものばかりです。
よいものには、共通点があるのです。
(2)知恵袋、ふり返り…板書法を統一
ここから http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20140624-OYT8T50126.html?from=yartcl_blist
「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)でトップクラスの秋田県の小学校では、統一された授業スタイルがある。
「180度より大きい角は、どんな工夫をして角度を測ったらいいだろう?」。6月中旬、県南西部、由利本荘ゆりほんじょう市立石沢小学校の教室。4年生16人を前に、板垣一恵教諭(48)が黒板に「課題」を書いた。赤色の四角で囲み、児童も色鉛筆を使いながらノートに記す。
分度器の使い方を学ぶ算数の授業。板垣教諭は、すぐに正解を教えない。まず、各自で課題に挑む「一人学び」をさせたあと、「お友達と考えを交流して下さい」と指示。児童は隣席の児童と「対話」をし、「みんな学び」と称して黒板の前に集まり、それぞれが考えた答えを発表した。
「最初に補助線を引いて、180度からはみ出した角度を測る」。結論が導き出されると、板垣教諭がまとめを意味する「知恵袋」の横に板書。全員に「おためし」として問題を解かせたあと、最後に課題と結論を確認する「ふり返り」をした。「わからないことを翌日に持ち越さない」のが鉄則で、放課後、補充指導もする。
4年の斎藤日菜子さん(9)は「わからない問題でも、友達の考えを聞くと、わかるようになる」。佐々木彰校長(59)は「個人、対話、全体と段階を踏むことで自分の考えを組み立て、友人の意見と比較・検討する思考力、問題解決能力が養われる」と説明する。
統一された授業スタイルというのは、システムとしてはとても重要です。
低レベル(授業)の水準が上がるのです。
例えば、次の部分。
「教諭が黒板に「課題」を書いた。赤色の四角で囲み、児童も色鉛筆を使いながらノートに記す。」
これが秋田県中で行われているのです。
「課題を赤色の四角」で囲むということをそろえながら、実はもっと大きな意味があるのです。
それは、すべての授業で、課題解決型の授業を目指すという志の宣言なのです。
授業中黒板は消さず、1時限の内容を順番に書くことも徹底している。児童も同じ内容を見開き2ページのノートにまとめる。「先生の黒板と同じようにきれいに書くと、後でノートを見返した時に、勉強したことを思い出せる」と猪股海恋かれんさん(10)。
他の教員も同じスタイルで授業をするため、担任が代わっても、子どもたちが戸惑うことはない。県内の他の小学校も基本的に同じで、そのうえで各校が独自の取り組みをしている。
県北部、能代市立渟城南(ていじょうみなみ)小学校では、各教員が授業後に板書の写真を撮り、年に2回、資料集を作る。教員の授業力の向上につなげるためだ。
「県内の他の小学校も基本的に同じで、そのうえで各校が独自の取り組みをしている。」ことが重要なのです。
これだけで、板書の書き方が意識されます。
すなわち、板書計画が事前に準備されているということを意味します。
教材研究の時間がないときには、最低、赤四角で囲むための課題を考え、それをもとにした板書計画を考えるだけでも授業が構成できます。
授業での意見交換を活発にするルールもある。他の児童の意見を聞いた児童は、「あああ」「いいねぇ」「うん」「ええっ」「おおお!」などで応じる。発案した矢田部瑞穂教諭(47)は「発言に反応すると、クラス全体の学び、発言への意欲が引き出される」と狙いを明かす。
各校が秋田流の授業スタイルを守りつつ、それぞれが工夫を重ねている。
どれも、岐阜市の研修校で行われ、定着してるものばかりです。
よいものには、共通点があるのです。