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「鎖国」という言葉を考えた人

2018-01-31 05:54:48 | 雑学雑考
「鎖国」という言葉を考えた人は、長崎通詞だった志筑忠雄です。

1801年に、ケンペルの『日本史』の一部を訳し『鎖国論』を表しました。

この鎖国という訳し方にセンスを感じます。

彼は、ニュートンのオランダ語の著書を研究し、引力、重力、遠心力、動力、速力、真空などの語を造語しました。


 ここから http://otonanokagaku.net/issue/edo/vol1/index.html

他にも、真空、楕円、加速、弾力、求心力、地動説、天動説、衛星、頭痛、熱、風邪、卒倒、赤痢、麻疹、心痛、直接法、不定法、主格、副詞などなど、きりがありません。

大切なのは、語を訳したというよりは、新しい概念を日本に紹介したのです。

ものが地面に落ちることは知っていた日本人に、「引力」「重力」という概念を紹介した功績は大です。

それにしても、言葉のセンスにおどろかされます。

「頭が痛い」のを「頭痛」としたのはともかく、「空気がない状態」を「真空」はどう考えたのでしょうか?

「植民地」も彼の造語です。
「地動説、天動説」は、中国でも採用されています。

すごい人がいたものです。




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