《 番外編;12 》脳のトレーニング
百マス計算をご存じですね。
10×10のマスを、足し算やかけ算などの基本的な計算を処理する時間を計って計算力の維持・向上を図るものです。
陰山英男氏が始めたかのように言われていますが、それ以前からもありました。
小学校中学年ぐらいまででしたら、計算力を付けるためのたいへん優れた教材です。
それ以後でしたら、私は計算力を付けると言うよりは、「脳トレ」としての効果が高いと考えています。
脳の活性化です。
陰山氏もそこに目をつけたと思います。
脳には千億ともいわれる膨大な数の神経細胞があり、これらの神経細胞はお互いに情報をやりとりすることで、外あるいは内臓などからの膨大な情報を処理しています。
そしてこれらは、特定の神経細胞同士が連絡しあい、回路を形成しています。
この回路の流れをよくするのです。
勉強の前に、例えば百マス計算をしたり、比較的簡単な漢字の書き取りをしたり、北海道から沖縄までの県名を書いたり、詩を暗誦したりするなど、簡単な内容でよいので、時間を計って、短時間で集中するトレーニングを行うのです。
これで脳は活性化します。
活性化した脳は、その後の学習効果が高まると考えられています。
授業の始まりの数分間でよいので、その教科に合った脳トレをするべきだと考えています。
体育の授業で準備運動、音楽の時間に発声練習をするのと同じです。
次のような脳トレサイトもいろいろとあります。
ここから http://nou-tore.com/
パソコンでたとえると、CPUの性能そのものを上げる発想です。
脳も準備運動をした方がいいのです。