豊臣秀吉の「中国大返し」、2万人の軍隊は1日にどれくらいの食糧を必要としたのか…その量が「衝撃的」だった!
https://gendai.media/articles/-/122135?utm_source=pocket_saves
秀吉軍2万人の部隊構成
高橋伸幸氏著、小和田哲男氏監修『戦国の合戦と武将の絵事典』(成美堂出版)によれば、戦国時代中期の天文4(1535)年ころの戦国大名(織田氏、上杉氏、後北条氏、武田氏)の軍団は、年収にして約500貫(現在の貨幣価値で約7500万円)の上級武将を指揮官とする部隊を、一つの単位として構成していたようです。その内訳の一例としては、戦闘員が馬上侍10名ほど、長槍20名ほど、旗指物20名ほど、弓10名ほど、鉄砲10名ほど、小旗1名の計70名くらいといった構成で、これらに約20~30名の食料や武器を馬で運搬する小荷駄隊がともなって、合計100名ほどで構成されていました。
秀吉の2万人規模の軍団も、このような100名単位の部隊が200組ほど集まったかたちで構成されていたと考えられます。
兵士が消費するエネルギー量は?
(中略)
以上から、中国大返しでは一日あたり、玄米おにぎりにして約40万個分の食料と、7000頭ほどの馬が必要であることがわかりました。