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哲学入門35 ジョン・スチュアート・ミル

2019-02-22 05:25:50 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第35回は、ジョン・スチュアート・ミル です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=wPld2ArPg80


 
ジョン・スチュアート・ミル(1806年 - 1873年)は、イギリスの哲学者です。
社会思想家、経済思想家でもあり、社会民主主義・自由主義思想に多大な影響を与えました。
ベンサムの唱えた功利主義の擁護者で、晩年は自ら社会主義者を名乗ります。また、論理学分野においてバートランド・ラッセルら後続の分析哲学にも強い影響を与え、初期科学哲学の重要な哲学者でもあります。

ベンサムは、善悪の基準を役に立つかどうかで考えました。それが功利主義です。
彼は、一人の快楽が一快楽。そこから、多数決の原理を編み出しました。

ベンサムの思想に傾倒し功利主義協会を結成しましたが、20歳の時に精神的な危機に陥り、ベンサムの思想を修正します。

彼は、利己心と共に利他心もある。同情すること、他の人の役に立つことで精神的な幸福を得ることもありますね。

また、快楽には質的な違いがあるともいっています。これもその通りですね。



有名な言葉です。
満足の質を問う言葉です。快楽にも質があるとしたのです。



ベンサムとずいぶん違いますね。ベンサムは役に立ったか立たなかったかを問いました。

しかし、ミルは道徳的です。

また、ベンサムはどの人も一人でした。
しかし、ミルは少数派・個性派も重視します。
すなわち、多数決の横暴を否定します。
これから、女性参政権、すなわち普通選挙権の拡大に繋がっていくのです。

民主主義を発展させたという点では功績大ですね。

ベンサム、ミルを引き継いで、アメリカでは実用主義が興ります。

次回はパースです。

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