goo blog サービス終了のお知らせ 

あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

哲学入門50 フロイト 心理学

2019-03-09 05:29:57 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第50回は、フロイト 心理学 です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=DIxiSrTZ4jU

フロイト(Sigmund Freud)(1856年 - 1939年)はオーストリアの精神科医で精神分析の創始者です。
神経症の治療に自由連想法を創始します。初めて無意識の力動的過程や構造を研究して、治療法および深層心理学である精神分析を確立しました。
精神医学・心理学・社会学・社会心理学・人類学・教育学などのほか、文芸にも多くの影響を及ぼしました。
著「夢判断」「精神分析入門」など。



哲学は神話から始まりました。

それが自然に移ります。

その後にソクラテス・プラトン・アリストテレスが出てきました。

そして宗教が出て、ヨーロッパでは1000年続きます。

ルネサンス以降、宗教から人間を回復し、理性で自然を支配しようという人間中心主義になります。
ベーコンの「知は力なり」が象徴的です。

それが戦争、原爆、環境破壊に繋がります。

そこから人類に反省を迫りました。

ニーチェは理性は身体のための道具であるとしました。

その人間観は、ダーウィンの進化論により、自然に適応しながら進化してきたという論まであらわれます。


そこでフロイトが登場します。

」を初めて公に語ります。
性欲理論、性衝動、近親相姦愛、サディズム的要素などを体系化しました。

フロイトは、人間の行動の根底には抑圧された性的衝動があると唱え、大きな衝撃を与えました。
心の深層には、広大な無意識の領域があり、そこに性的衝動など本能的な欲望が抑圧されて蓄積され、行動のエネルギー源になっているとしました。

心には2つの領域があり、それが意識と無意識
無意識の中に欲望・性的衝動があり、意識の中に良心や権威など教育で形成された超自我(良心)がある。
それを間で調整するのが自我。

無意識がアクセル、超自我がブレーキ、コントロールするのが自我

性犯罪を見ているとよく分かります。ブレーキが壊れていますね。

抑圧された欲望はコンプレックスとなり、芸術や文化の創造、スポーツなどのエネルギーになる一方、自我が衰弱すると抑圧や欲望が制御できずに神経症になるのです。

現代の高度な管理社会では、非合理的な欲望を異常視し、欲求不満の解消法を抑圧するので、神経症を発症しやすいのです。
そうかもしれませんね。

フロイトは、人間理解には無意識の欲望を理解する事が必要だとし、それまでの理性観に衝撃を与えました。よく分かります。

2000年以上の理性を考えてきた歴史を変えてしまい、初めて無意識を学問の対象としたのです。

彼は、自己破壊衝動をも人間の根本的な衝動と見なしました。
リストカットもそうですね。

性的衝動が創造する文化の発展が、死の本能:自己破壊衝動を抑えるかが人類の課題としました。

創造できる人が破壊もできる。深いですね。


無意識の発見は、20世紀最大の発見ともいわれています。

しかし、全てを性で語るのも無理があります。

それが、ユングやアドラーです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。