あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

駅名物語-2-

2009-09-19 07:50:39 | 社会科こぼれ話
 駅名物語の2回目です。
 
 東京メトロの「三越前」という駅名に違和感を感じませんか?

 バス停ならともかく、鉄道の駅名に企業名が付くというのはなぜ?
 すごく宣伝になりますね。

 調べてみました。
 この駅は、直通出入口を設けること等を条件に、建設資金を三越が全額負担したのです。
 当時資金難だった東京地下鉄道としてはありがたい話で、駅名も「三越前」になりました。

 銀座線ホームの壁面には、三越の「三」をモチーフにした赤い3本線が引かれ、日本初の駅エスカレータが備えられるなど、異例に豪華な内装が施されたそうです。
 この結果、三越はさらに賑わい、大当たりだったそうです。
 他にも、東京地下鉄道では上野広小路駅と松坂屋、日本橋駅と高島屋・白木屋、京橋駅と明治屋、銀座駅と松屋・三越の5駅が、百貨店側の資金提供を受けて建設されました。
 現在もアナウンスにはスポンサー名が入れられています。

 他には?

 ありました。
 近江鉄道には、「京セラ前駅」「フジテック前駅」「スクリーン駅」というのがあります。

 駅名ではありませんが、りんかい線「品川シーサイド駅」のホーム駅名表示に、昨年から「楽天タワー前」というのが加わりました。

 さらに神戸市交通局は、市営地下鉄22駅の駅構内の駅名表示板に、企業名を「〇〇前」と併記する権利を売り出しました。
 全駅で年間2200万円以上の収入になる見通しだそうです。

 駅名が企業名だらけになる時が来るかも…

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。