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駅名物語-1-

2009-09-18 06:06:42 | 社会科こぼれ話
 今回は、自分の疑問を調べてみます。

 かつて、修学旅行の職場訪問で東映東京撮影所へ行ったことがあります。
 「忍者戦隊カクレンジャー」の着ぐるみ?衣装?が脱いであり、リアリティを感じました。

 そこへ行くには、西武池袋線大泉学園駅で降りてから歩きます。
 ついでに、大泉学園へ行こうと思ったのですが、交番(当時は派出所)で尋ねるとそんな学校はどこにもないのです。

 えっ、なぜ?

 調べてみると、そのあたりは学園都市として開発が計画されていたところで、当時は今の現筑波大、東京学芸大を誘致する予定だったそうです。誘致に失敗して、名前だけが残りました。

 これはおもしろいと、他を探してみました。

 「女子大駅」(写真左)は、千葉県佐倉市にある山万ユーカリが丘線の駅です。
 
和洋女子大学の移転誘致を見越してこの駅名を付けましたが、移転は中止になり駅名だけが残りました。

 まだまだありますよ。
 学芸大学駅は、東京都目黒区、東急東横線の駅です。
 東京学芸大学は40年以上前に小金井市へ移転しましたが、いまだに名前だけが残っているのです。
 時々、大学受験で間違えてここに降りる受験生がいるそうです。

 その隣は「都立大学駅」(写真右)という駅名ですが、学芸大学駅と同様、同名の大学は移転しました。
 それどころか、都立大学の名も「首都大学東京」と変わっているので、学校そのものが存在しません。
 駅名の根拠は全くなくなったのです。

 駅名の変更はそれほど難しいのです。
 商店街の名や数々の看板、地域への浸透度等、いろいろ加味すると駅名を変えない方がメリットが大きいと判断したのでしょう。

 たかが駅名、されど駅名…。

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