日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

子象の行進

2008-05-08 23:37:43 | Weblog
ちょっと思い出したことがあるので、今日は「子象の行進」について書きます。


今はもう使われていないのかも知れませんが、私が小学校1年生の頃、
音楽の鑑賞教材としてこの曲が教科書に載っていました。
象が何匹も連なっているイラストもおぼえています。

この曲は同じフレーズが繰り返されるのですが、テンポが変わることで
場面(今、登場しているのは親の象だとか、子象が走り回っているとか)を想像できます。

その時の担当の先生は「途中で子象が出てきます」とだけ説明なさいました。
まだ小学1年生ですから、曲の中に象の鳴き声でも入っているのかと、
不思議な気持ちと楽しみな気持ちでいっぱいでした。

いよいよ曲をかけるとき、先生は「曲に合わせて自由に踊りましょう」とおっしゃいました。
クラスの全員が、曲とは関係無く大騒ぎでした。
みんな席を立って踊ったり大声をあげたりしていました。

私はどこの子象が登場するのか聴きたくて、踊っている友達を恨めしく思いました。
一人だけ椅子に座ってじっと鑑賞しました。

結局、どこで子象が出てきたのかは謎のまま、もちろん鑑賞の成績は最悪だったと思います。


大人にとっては当たり前に聴こえるメロディーやリズムも、最初から自然に
聞分けられる子どもは少ないと思います。
そのような音の楽しみ方を分かりやすく伝えていくのも私たちの仕事なんですね。


今の小学生に音楽の教科書を見せてもらって驚きました!!
自分で笛や鍵盤ハーモニカを演奏する楽譜は、全て3線譜で、しかも音符の中には
ドレミが初めから書いてあります!!!

ピアノの楽譜に階名を書きたがる子が多いのも納得です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする