日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

ばななと私

2009-03-30 23:51:26 | Weblog
小~中学生の頃、祖父のビデオコレクションの中から
オードリー・ヘップバーンの映画だけを見ていた時期がありました。
どの映画だったのか忘れましたが、「本の虫」というセリフがありました。
小学生には馴染みのない言葉でした。
夢中になって本ばかり読んでいる人のことをそう呼ぶと知って、
面白いなぁと感じたことを覚えています。

高校生になって、電車で通学するようになりました。
冬は、空がまだ暗いうちに起きなければならず、毎朝うんざりしていました。
夜も遅くまで勉強していたので、睡眠時間が人生で一番短い時期でした。

毎日とにかく眠くて。。。。
電車では往復どちらも寝ていました。
30分の往復なので、一日1時間。。。。ある時、勿体無いと気がつきました。

帰りの電車を待つ時間に、駅ビルの本屋さんでよしもとばななの「TSUGUMI」を買いました。
国語のテストやワークで一部がよく使われていたからです。
全体を読むと、問題用紙に載っていた時と物語の印象が違いました。

それから、電車でよしもとばななの当時出ていた小説を読破しました。

「王国」という小説があります。
何年も経ってから「王国2」が出ました。高校を卒業してずいぶん経ってから2を買いました。
読んでみると、1のストーリーが全く思い出せずに、読み進めることができません!!
1を本棚から引っ張り出してめくってみましたが、登場人物の名前さえピンときません。
読んだという漠然とした記憶はあるのに、内容は真っ白です。

そういう本がたくさんあります。

電車の中で、あんなに楽しく読書をしていたはずなのに、
気がつかなかっただけで、もしかしたら頭は寝ていたのかも知れません。

その後、「王国3」も出ましたが、自分の記憶力にがっかりして、購入していません。


よしもとばななさんの小説は、世界中で翻訳されていますし、
面白い作品がたくさんありますが、エッセイや旅行記も魅力的です。

ばななさんはスピリチュアルなものを感じるらしく、
時々読んでいて怖くなります。とても感性が鋭い方です。

そして、人や動物に対する愛情のかけかたがいつも全力です。

でも、一番の魅力はなんと言っても食べ物への愛です。
食べたもの、飲んだものの記述はどれも興味深く、お腹が空いてきます。



ちょっと疲れたり、心がギスギスしてしまったら、ばななさんの
エッセイはいかがですか?

たまには「本の虫」になるのも悪くないですよ♪


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