日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

あめゆじゅ

2015-11-26 13:58:47 | Weblog
私は宮沢賢治の作品が好きです。

最初に読んだのは「注文の多い料理店」で、次は小学校の国語の教科書に出てきた「やまなし」でした。

もちろん「雨ニモマケズ」の暗唱もしましたし、大人になってからは合唱曲を何曲か歌いました。

小説よりもどちらかというと詩の世界が好きです。



明日・・・11月27日は、賢治が大好きだった妹のトシがこの世を去った日です。

まだ20代でした。



賢治の「あめゆじゅとてちてけんじゃ」で有名な「永訣の朝」という詩があります。

「切ない」という一言では言い表せない悲しみや、深い愛情が切り裂かれる気持ちを感じます。

今日は26日ですが、今にも雪が降りそうな冷たい雨が降っています。

こんな季節に、賢治は息絶えそうな妹のためにお椀に雪をかき集めたのですね。



暗い日記になってしまいました。。。。

他にも「告別」という、音楽を志す私にとっての心の支えとなっている詩や

自然を相手に農業を営むことの尊さを描いた「野の師父」など、すばらしい作品がたくさんあります。





先日、ようやく家が建ち、新居に荷物を運びました。

これから家具が届いたりピアノを搬入したりと、まだしばらく落ち着きませんが

ピアノ教室の仕事が無い日に作業を進めていきます。



過去の建築を拝見して是非!とお願いした設計士さんが、実は宮沢賢治ファンでした。

家のアイディアを出していただいたり、色を決めたりする時も共感する場面が多々あり、

何か通じる物がある方だなぁと思い、本当にお世話になりました。



今までは賃貸に住んでいて、ある意味自由に過ごすことができていました。

自分の家に住むことは、私にとっては大きな転換で、今までとは違う気合いというか

覚悟というか諦めというか、いろいろと複雑な決断ではありました。

今まで以上に頑張るというのでは足りないので、新たにギアを入れ直すといった気持ちです。

家族が楽しく暮らしていくためには、母親である私が笑顔でいること!

そのためには無理をしないと決めました。

「頑張る」と「無理をしない」は正反対にあるようで、実は仲良しなのだと気がつきました。

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